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懺悔です、自己の弱さによる自己嫌悪

回答数回答 4
有り難し有り難し 43

似たような相談がありますが、ご相談させていただくことをご容赦ください。

一人暮らしを始めてから半月経ったくらいから、何となく自分に自信がなくなり頼る所存を見失い夜中に悲しい気持ちでどん底の気持ちになる自分がいました。それが嫌になって、変わりたくて二重の整形をしたことを後悔しています。これでバッチリ成功していたらいいのですが、すっぴんでは違和感がある二重は失敗したという印象があり、そこからまたさらに自己嫌悪が進み一時は毎晩死にたい気分でした。
親には手術直前に告白しましたが、術後謝っても謝りきれない気持ちが抜けません。また、バカな自分を知られたくなくて友人にも告白できません。

大学進学により知り合いがいない土地で一人暮らしという、これまでと環境が大幅に変わったのに、元々の知り合いや親とも必要最低限にしか連絡をとらず、真面目に大学行って、真面目に生きていました。
でも誰にも自分が顧みられることがないという現実に打ちのめされ、これまでの人生で経験したことがないような落ち込んだ気分の日々が続きました。
自分が本当に独りであると初めて感じたんだと思います。
ただ大学に友達は多いですし、親との関係も元々良好です。大学ではいつも明るいし笑ってるよね、と言われるタイプです。ただ、ネガティブな部分を見せられる相手が1人もいません。
また、うちの家族は必要以上に心配をしてこないので、連絡もろくにしませんでした。昨年度に一回、自分が事故に遭いかけたときの報告の下が悪く、父や姉に心配されなかったどころか少し怒られたことに酷くショックを受けたことがあります。ここで自分は家を出たことでもう心配もされない人間なんだとはやとちりして、誰かに愛されたいという考えに至りました。
恋人でもいればよかったのでしょうが、不運にもいないので、夜中の絶望と思い込みが進み、整形してしまいました。自分を愛してくれていた唯一の家族を裏切った気持ちでいっぱいです。
こんな親不孝者でバカな自分が社会に不必要な気がしてなりません。
勉学はそこそこ頑張って、たまに評価していただきますが自信にも繋がらず、本当に何にも自信が持てません。

私が強く前を見て歩くにはどうしたらいいでしょうか。
こんな気持ちを楽になるようないい方法があれば教えて下さい。
また、助けとなる本や試み等あればご示唆いただければ嬉しいです。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

評価を求めない

自分と他人の評価ほどこの世で曖昧なものはありません。
他人の評価、自分の評価。
いくら人が良いと言ってくれても自信の無い人は、ネガティブに捉えます。
私は、評価以前の事実を生きることをお勧めします。
あなたは他人の評価、自分の評価に、苦しめられているのではないでしょうか。
そんなものはどこにあるのでしょうか?
その評価は、永遠のものでしょうか?
とどのつまり、その時、その場、その状況下限りのものでしかありません。
良い評価であれ、悪い評価であれ、ずっと掴んで、握っておいても、時は流れ、事実は変化します。
雪や煙を永遠にずっと雪だね、煙だね、なんて言えません。
評価というものがその程度のものであることを見破ってください。
喜ぶべきは喜んでよいのです。
ですが、写真のようなもので、実物はどんどん変化します。
自己評価を低くすると、苦しみの原因になります。
あなたは今、当に自己評価が低い状態です。そこから抜け出す方法があります。 
あなたは、あなたを含め、他人の評価に苦しんで生きている人たちに、評価以前の本来の自分に目覚めるきっかけを与えてくださいました。素晴らしいことです。
ちゃんと自分の本当に姿に向き合おうとされています。とても勇気のある姿です。
まず、鏡を見て、自分の思いを介入させずに、肉眼だけで見る事です。
視る、見る…、これらは肉眼で見るだけのことです。
観る…これは思いを付け加えて観ることです。
本当に見る練習をして見ましょう。
あなたは観てばかりいるのです。それは考え事を通して観ている、間違った、枉げて物事を見ている姿です。ただ、見る事に徹してみてください。
単純なようですが、本当に、思いを交えずに見てください。
それが本当に出来た時、次のようになります。
そこには、好きも嫌いも、美しいも醜いもついていない。
ただ、それがその通りにある。
それだけです。
これを体得するまで、本当に見てください。
自分を責めたり、後悔なんぞ要らんです。
ただ、見る力をもってください。

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弱さを自覚し、人に助けを求める

hekiさん

なかなか辛いお話ですね。

一人暮らしをはじめたことで
今まで当たり前のように一緒にいた家族と離れ

大学生活は表面的には
上手くいっているようですが
本音で関われる友人が出来ず
言い知れぬ不安
言い知れぬ孤独を感じている

あなたは誰かに必要とされたい
愛されたい、気にかけてもらいたいと思っている

二重に整形して
綺麗な自分になって
人の関心をひこうと思ったけれども

整形そのものも満足いく結果にならず

整形をして人の関心をひこうとした自分が
問題となってしまった

Hekiさんは
誰かに愛されたい
しかし
誰かに愛されたい弱い自分を表に出せない
表に出すのは恥かしいことだと思っている
そして
誰かが愛してくれるのを、気にかけてくれるのを待っている。

これは苦しいと思います。
弱い自分をどういう形かで表現することです。

弱さを自覚し、人に助けを求める
これが強さです。

弱さを隠し、平気な振りをしている。
これが弱さだと私は思います。

困ったら相談して
バカな自分を受け止めてもらう

寂しくなったら寂しいと電話する。

“大学ではいつも明るいし笑ってるよね”
とのことですが

生活していれば
明るく笑っている日もあれば
暗く悲しんでいる日もあると思います。

誰かと一緒にいたい日もあれば
一人になりたい時もあると思います。

それを表現することです。

“いつも明るいし笑ってる”は

解決方法を見出すことの出来ない
孤独を抱えてしまうのではないかと思います。

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おきもち

前髪を上げて、視線を上げて歩く

私の個人的な経験上、前髪を上げて
額を出しただけで、なぜか前向きな気持ちになりました。
坊主頭になる前の話です。
あと、歩くときにも下を見ないで、数十メートル先を見て歩きましょう。
肺を拡げるイメージで、胸を張って歩きましょう。
「うつむかない修行」です。
前髪の影に隠れるのをやめて、前を見て歩くだけ。
前を向けなくするような暗い妄想に気づいたら、速やかに「うつむかない修行」に心を帰してください。
心の帰る場所が「うつむかない修行」、ウロウロ飛び回る心を、修行に帰してあげてください。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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あなたは一人ではないですよ

初めて親元を離れ生活していると、今まで何も考えずにしていたことが虚しく感じることがあります。
過去の記憶と比べ今の自分の置かれている環境に物足りなさを感じてしまうこともあると思います。ホームシックのようなものでしょうか。

そして、充実感のない生活をどうにかしようと、ジタバタしてしまうものです。こんな時は、自分を見失ってしまい、大切なものを見落としてしまいがちです。
二重の手術については、もう済んだこと。受け入れていくことしかないでしょう。

十代の頃はお友達と遊ぶことがメインになりがちです。しかし、時にはそんなお友達とはなれ、お寺の坐禅会や法話会のようなところに参加してみるのもいいかとおもいますよ。

自分は一人ではないことがわかると思いますよ。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

複数のご回答いただき、感謝申し上げます。
実をいうとここに書かせて頂いたことで、だいぶ自分の気分が楽になったところがあります。
今の自分1人で抱えきるのには重たいことだったのでしょう。
先人の方々の言葉には強さがあります。
私も見習って生きていけたらと思いました。本当にありがとうございます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ