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新卒で鬱に

回答数回答 3
有り難し有り難し 37

はじめまして。私は4月から働き始めた看護師です。
元々環境の変化に弱く(適応障害)、しばらくは抗不安薬を頓服として服用しなんとかやっていたのですが、5月以降はほとんど物も食べれず休みの日も仕事のことを考えては1日中泣いていました。
5月末に精神科を受診し抗うつ剤を飲み始めたのですが、副作用がひどいため2週間休職しています。
特にいじめがあったわけではなく、環境の変化や真面目すぎる自分の性格が発症の原因だとは思いますが、正直元の職場に戻りたくありません。看護師という仕事も嫌になってしまっているかもしれません。
しかしこれから自立して生きていくことを考えるとどうしても働かなければならないものの、こんな状態で働けるとは思いません。
たった2ヶ月で家族や職場の方々に迷惑をかけてしまっていることがとにかく情けなく、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
将来の希望も持てず、今まで自分と関わってきた人全ての記憶を消して消えてしまいたいという思いが常にあります。

伝わりづらい文章で申し訳ありませんが、何かお言葉を頂けましたら幸いです。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

出来事がその通りにあることを、その通りにみましょう。

薬なんぞに頼りたくないと思いませんか?
飲み続ければ、依存の恐れも出てきます。
いい医者は薬に依存させません。ですが薬が売れなければ商売になりませんから、薬を処方せざるを得ません。
薬を飲まずに治せる方法があります。
それが坐禅です。
何故治るかと言えば、事実をストレートにみる力がつくからです。
精神を病んでしまう人は、思考、妄想、精神のフィルターを通して物事を❝観る❞から病んでしまうのです。
たとえば、私は今、駅のホームに立っています。
電車がやってきます。
坐・禅の力によって、そのままに見ているから何の恐怖もありません。
坐禅とは、座ることではありません。
「坐…外の事に影響を受けない 禅…内なる思いに影響されない」
日常であっても、そういう心になる事、そういう心の状態をこそ、坐禅というべきです。
ところが逆に、人間は、外の事に転ぜられ、内なる思いに使われっぱなしです。
事実をそのままに見る事をせず、ときに精神のフィルターを通して観る事をします。
「後ろから押されたらどうしよう」
「誰か知っている嫌な人に会わないだろうか」などという【現実の目の前とは違う思い越しに】に観てしまうことが起こるのです。
それが思いのフィルターを通して❝観て❞いる姿=妄想です。
本当にただそのままを❝見る❞ということが禅です。
思い越しに眺めるのは観念、考えで❝観る❞ことです。
この微細な差異が、自分を眺める機会に乏しい現代人は、ごちゃまぜになっています。
出来事や事実に対して、自分の考えや妄想をごちゃまぜ、混ぜ込みにして眺めるのです。
坐禅は、妄想を根こそぎ除きます。ただ、ダイレクトに事実を観る力が養われましょう。
ただし、ただ坐禅をさせてくれるお寺に行っても、意味はありません。
ちゃんと悟りを開いた僧侶のもとで指導を受けなければ、坐って考え事して、スッキリした気になってホナさいならです。
静岡には素晴らしい禅の指導者がおられます。
浜松の龍泉寺、井上哲限老師、掛川の少林寺、井上貫道老師です。
有名なお坊さんや、役職がエライお坊さんとは別格の曹洞宗の事実上の本当の禅師様であると私は個人的に思っています。お弟子様方も立派な方々です。
定期的に坐禅会が開かれていますので、ぜひ参禅をお勧めいたします。

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有り難し
おきもち

合わないことを一生懸命しない

みけさん、はじめまして。

徳島県の法話と天井絵の寺 觀音寺 中村太釈です。

4月から看護師として働き始めたにもかかわらず、適応障害により環境の変化に弱く、抗不安薬を頓服してなんとかやっていたのですね。ところが、5月以降はほとんど食べ物ものとを通らず、休みの日も仕事のことを考えては1日中泣いている状態のため精神科を受診し、抗うつ薬の副作用のため2週間休職されました。
できれば今までを消してしまいたいと思うこともあるのですね。

つらかったですね。お察しします。

さて、職場にも行きたくない、どうしても働かなくてはいけないと思うけれど、周りに迷惑を掛けていることがつらいのですね。

つらいことを思い悩んでいると、さらにつらくなる負のスパイラルにはまり込んでしまいます。
そういう時は、一度思考を止めてみることもいいのではないでしょうか。

仕事も、人間関係も、みけさんが抗うつ薬を服用していることも、すべてです。
そして、みけさんが気負わなくてもよい仕事がきっと見つかると心に感じてください。
後は、時を待つばかりです。

つらいことや合わないことは一生懸命しなくてもいいのです。

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有り難し
おきもち

徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の...
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人にどう思われるかより、自分を労って

みけさま
私も、社会人の一人であり、勤めに出ていますので、お気持ちがわかる部分があります。

就職して十年以上になり、今はもう考えなくなりましたが、はじめの1年目はやめたくて仕方なくなってしまい、先輩に相談していました。その時はとにかく続けてみてほしい。と言われ、きっとやってて良かったと思える日が来る。とアドバイスしてくださったことを覚えています。五月の連休明けがとてもつらかった記憶があります。

ただ、みけさんは、私と違うのかもしれません。もう限界にきてしまっているのかもしれませんよね。
一度長期のお休みをもらうことも一つかもしれませんし、辞めてしまってからまた、調子が良くなってから考えてもいいように思います。仕事は一つではないし、あなたの人生、迷惑なんて考えなくてもいいのです。今は甘えて、ありがとうと言っていればいいのです。

答えを出すにはまだ早い時期かもしれませんが、無理なら辞めてもいと思いますよ。

また、精神科のお薬ですが、個に合ったお薬を出すことはなかなか難しいらしく、上手にお薬を出してくれる先生は少ないらしいです。あなたに合う薬を出してくれるいい先生に出会えるといいですね。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ