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醜い心が辛いです。

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はじめまして。

海外のカフェで働いているものです。職場はお金持ちがたくさん住んでいる所にあり、カフェに来るお客様はミリオネアがたくさんいます。車も、BMW、ベンツは当たり前。ポルシェも頻繁に見ます。こんなに高い車を一日に何十代も見るなんてこと、今までなかったです。

私の醜い嫉妬心はお金にたいしてです。不思議なことに、お客様には嫉妬しません。とんでもないお金持ちが多いので、自分と比べられるレベルでもないからでしょうか・・・90%くらいのお客様が常連で、みんな、とてもいい人です。お金を持っていることで天狗になっている人なんて、見たことがないくらい、みんな本当に素敵な人たちです。だからなのでしょうか・・・
ところが、オーナーに嫉妬してしまいます。去年、オーナーは一億円近くの家を買い、最近、プールを庭に作りました。今年はその家でスタッフのクリスマスパーティーをするそうです。正直、行きたくないんです。自分たちが頑張って働いて、従業員の私達は「普通」の収入なのに、オーナーの資産はどんどん増えていく。それを見るのが辛いです。今まで働いてきた職場はオーナーとあまり関わることが無かったため、「嫉妬」なんてしたこともなかったのですが・・・どうしてこうなってしまったのかわかりません。オーナーも私たち以上(時間数)に働きます。決して楽して稼いでいるお金ではないと、わかってはいるのですが・・・

ここ数年はお金が嫌いです。
自分の生活水準も悪い方ではないのに、自分と同じ、もしくはさほど変わらない人と比べて、いつも自分を悩ませています。

また、最近は朝のニュース番組で、お金を当てることが出来るゲームのようなものが多くなってきました。どの番組もやっているようです。当たった人を見ると苦しくなります。

どうしてこうなってしまったのか本当にわかりません。快く、みんなの成功とかを喜べれば楽なのに・・・私はこの先、どうしたらいいのでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人のお金を数えても自分のモノにはならない

借金している人でも一日使うお金の量は決まっています。
カネモチで一日にいくら使うとしても🍚ご飯食べる量は決まっています。
ウン億円ためて結局使わずじまいで死んでいく人👼もいます。
STINGのように250億円以上ためても自分たちの為に使わず寄付される方もいます。
離婚で(゜o゜)財産半分持っていかれる人もいます。
お金持ちのダンナと離婚して左団扇で暮らしていく人もいれば、何も残らない人もいます。
高級車のりまわして露骨に自分の為に使う人もいます。
お金の使い道は当の本人に任せることです。
お金に使われない。
お金で幸せにも不幸せにもならないことです。
私の尊敬する高橋さんという方は長い僧堂生活の中でまったくお金なしで生活されてきました。
岩手の正法寺というお寺で本山を下りた後もずーっと正法寺というお寺の為に尽くされています。冬場はそんなに大勢の人が来るというわけでもないのです。私は少しでも小金をためておいた方が良いのではないかとお話したのですが、当の本人様はまったくお金に頓着しないのです。そういう生き方があります。お金が悪いものではありません。
お金に対する自分の考えを他人様に当てはめると良い悪い好き嫌い許せないという事が出てくるだけです。
「別にお金なくても、ある程度食べていければ平気なんだよね。」という生き方があります。
今、これを見ている時にお金は使っていません。それが真実です。

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おきもち

心の奥底にある不安

Arshさん、こんにちは。

なぜか、オーナーの金持ち度に、イライラすのですね。
日本と違い、海外だと金持ちと貧乏が極端に生活に現れるので、お金の持つ意味が、日本人以上にシビアだと思います。

幸せって金なのかという現実的にオーナーを見て、生きる価値が金銭的な成功である世界と、仕事は心の充実が大切という日本のハザマで、心が混線しているんだと思います。aArshさんがなぜ海外生活をしているがわかりませんが、日本文化とは何かを考える良い機会だと思います。そこから日本で生活している気づかない日本人としてのアイディンティティを感じると思います。

たぶん日本文化を欲しているんだと思いますよ。明治の時、日本美術の価値を知らしめた岡倉天心の著『茶の本(book of tea)』を読まれると良いと思います。私も日本人として座右の書にしています。

もしよろしければ、メールであなたの見た世界を教えてくれませんか。話すことで自分の思考を整理できると思います。お待ちしております(笑)。合掌

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おきもち

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質問者からのお礼

お礼が遅くなってしまって申し訳ありません。

本当にありがとうございました。

『人のお金を数えても自分のモノにはならない』
本当にその通りだと思いました。なのに何故、私は比べていたのでしょう・・・

初めて旦那の生まれ故郷のパキスタンに行った時、本当の貧困の差を目の当たりにしました。家がない、その日食べる為のお金が無い、生活に必要(?)な物がない。そういった人たちが物乞いをしている100mも離れていない場所に、高層のショッピングセンターがありました。ショッキングな光景でした。
夜になって気温が下がると、子供たちが仕事の為に外に出てきます。小学生くらいの子達もたくさんいたと思います。
でも、みんな楽しそうに仕事をしているんです。家族、兄弟と共に、笑顔で、本当に楽しんでいるという印象を受けました。
この時、幸せはお金をいくら持っているか、物をどれだけ持っているかではないと、心から思いました。

その時の気持ちもすっかり忘れてしまっていました😖

海外にいると思うことなのですが・・・
『日本人でよかった』
どの国に行っても、日本人というだけで、かなりの高評価、好印象。
海外にいても、『日本人のアイデンティティ』だけはいつまでも忘れずに、持ち続けたいと思いました。だって、それが私の大きな『財産』だから。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ