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話が面白い人になりたいです

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昔から話すことが苦手です。
近頃は人と話すことが苦痛ではなくなってきたのですが、いわゆる「聞き専」、自分の話をすることがとても苦手です。

私が「面白い」と思い喋ることは、全くウケが悪かったり、主旨を理解をしてもらえなかったり、オチまで話を聞いてもらえなかったり、また笑えるポイントが自分の思っているところと全く違っていたりします。いわゆる、話が面白くない人なのだと思います。

話が面白い人は、まわりにたくさん人が集まっていて、すごく羨ましいです。私も話の面白い人と友人になりたいので、よく理解できます。
どうしたら話が面白い人になれるのでしょうか?


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

いろいろな人の話を聞く事

おはようございます。

 いつも聞いてばかりで、おもしろいことを言ってみたいのですね。

 そうかぁ。私は「聞いてくれる人」の存在も大切だと思いますよ。話をしたい人にとっては、あなたのように聞いてくれる人の存在は貴重です。

 私も話をするのが苦手ですが、お坊さんとして人前で話をする機会が多いので、お坊さんになったばかりの頃は講演会や法話会などによく行くようにしていました。上手な人もいれば上手でない人もいました。あとから、上手な人はなぜ聞きやすいのか、上手でないと感じたのはなぜなのか、などと後から自分なりに研究したりしていました。あなたの場合、講演会などの機会がなければ、学校の先生の話し方、お友達の話し方、テレビやラジオなどでも、この研究は可能だと思います。

 私は未だに話をするのは苦手ですが、このようにいろいろな人の話を聞くことで、話し方のテクニックのようなものがわかってきたような気がします。あなたも是非、人の話を聞くところから。おもしろいと思ったらマネをし、おもしろくないと思ったらそれをしないようにして、「あなたなりの話し方」を作っていくといいと思いますよ。また新聞や雑誌から時事問題をある程度理解したり、普段からいろいろな本を読んだりしておくことで、「話題の引き出し」をたくさん持っておくことも大切だと思います。

 でも、話が上手になったら上手になったで、「何かおもしろい話をしてよ」と言われたり、言われなくても期待のマナザシをむけられたり、それはそれで大変だと思いますよ。

 私はやっぱり聞いている方が良いなぁ。あなたも「聞き専」に引け目を感じることはないと思いますよ。

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・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoha回答僧登録。 好きな言葉は「和顔愛語」。和やかな顔と思いやりの言葉という意味です。曹洞宗開祖道元禅師は、愛語には世界を一変させる力があると仰っています。回答には厳しい言葉を入れることもありますが、相手を思いやる気持ちがあってこその言葉と捉え、受け止めていただきたいです。 ※質問の答えについて、話の大筋は変えませんが、投稿してから誤字脱字を直したり、内容をよりわかりやすくするため、若干加筆修正することがあります。ご了承ください。 ※「お礼」は必ず拝読していますが、それに対して回答の追記は原則しないことにしています。ご了承ください。 ・回答する件数は減っていますが、ほぼ全ての質問とつぶやきに目を通しています。
話すのが苦手なので、原則不可とさせていただいています。どうしても!という場合は運営さんに問い合わせてみてね。

素材に味付けが必要

むむむさん、はじめまして。質問を拝読しました。

むむむさんは、話がおもしろい人になりたいのですね。しかし、むむむが「面白い」と思うことはウケが悪かったり、主旨を理解をしてもらえなかったり、オチまで話を聞いてもらえなかったりするのですね。むむむさんの話を聞いてもらえないので、話がおもしろくない人ではないかと思っているのですね。

私も法話をします。ときに笑いを交えようと思いますが、うまくいきません。しかし、思いがけないところで聴衆から笑いが起こり、私の方がドキリとすることもあります。つまり、むむむさんと聞き手がおもしろいと思うことはズレがあるものなのです。

では、どうすれば話のおもしろい人になれるのでしょうか。

お笑い芸人の話はおもしろいですね。しかし、お笑い芸人が特別なネタを持っているかと言えばそうでもありません。何気ない日常の出来事に「味付け」をしているのです。
例えば、バスを降りようとしている大阪のおばちゃんがいたとしましょう。手に持っていた小銭を落としてしまい、バスの運賃を払うのにモタモタしてしまいました。バスの運転手さんが「後で探しておくからいいですよ」と言い、大阪のおばちゃんはそそくさとバスを降りていったというシーンがありました。

お笑い芸人なら、どう表現するでしょうか。

大阪のおばちゃんが小銭を落としたとき、「やってしもうた!運転手さん、アメちゃんあげるから後で探しておいてな」とアメをひとつ置いていった、というような誇張表現をして笑いをとるでしょう。

お坊さんなら、運転手さんの心遣いに大阪のおばちゃんは手を合わせて感謝した、となるかもしれません。

見たシーンをそのまま表現してもおもしろい話になりません。もし、こうだったら面白いのにという表現や心の動きを捉えてむむむさんなりの味付けしていくのです。そうすれば、つまらない話も面白い話に変えていくことができます。

むむむさんが、おもしろい話し手になれるよう祈念しております。

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徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の月例法話の他に、地域の出張法話の依頼もあります。 出張法話で寺のある地域の特産品「梨」を紹介するので、「梨のおじゅっさん」として有名になりました。 ホームページ http://houwa-kanonji.com/

内容よりも、話し方

こんにちは。端的に申しまして、まずは「聞き上手」を目指すということでしょうね。「聞き専」という言葉は初耳ですが、言葉の感覚としては単純に「聞く一方」という感じを受けます。聞き上手というのは、相手が「緩いキャッチボールをしながら話せる」ということかな、と考えています。つまり一方的なのではなく、相槌や適当な質問を挟んでくれる、というもの。それはつまり、「内容」よりも「やり取り」としての心地よさが大きい、ということだと思います。
単純に、声の大きさとか速度、発音の明瞭さの問題かも知れません。英語のようにね。あとは組み立てかな。接続詞を正しく使うということです。国語の授業みたいだけれど、話の筋が見えにくい人は、聞いているのも大変ですから。

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一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

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