お経や仏教での好きな言葉を教えて下さい。
お経やとても音が綺麗な様に感じてしまいます。
仏教にまつわる花の名前や色々な自然の豊かさを感じます。
好きな言葉や花や色々な事を教えて下さい。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
世間の法に染まらざる・・・
奈由さん、はじめまして。
好きな花は、日本人の心「桜」と言いたいところですが、桜は二番目。
やはり一番は「蓮華」でしょうか。
ご存じの通り、蓮の花の根はレンコンです。
レンコンは深く濁った泥の中にあってこそ、太く力強く成長します。
そして、どんなに濁った水の中からでも、清らかな大輪の花を咲かせます。
お経の中にこんな言葉があります。
「不染世間法 如蓮華在水」
世間の法に染まらざること、蓮華の水に在るが如し。
これは、
お釈迦様の教えは、どんなに煩悩や欲に満ちた世界でもそれに染まることはない、それはあたかも、どんな濁水泥土の中にあっても蓮華が美しい花を咲かせるのと同じように。
というような意味合いですが、裏を返せば、
私たちが生きる世界には色んな誘惑があり、ともすれば欲におぼれて自分の歩く道をそれてしまったり、道を見失ってしまいがちですが、ちゃんと自分の足下を見て、誘惑に負けることなく、まっすぐに伸びて、いつしか美しい大輪の花を咲かせなさい。
という、私たちへの教訓だと捉えています。
なかなか簡単ではありませんが、そんな生き方が出来たらすばらしいですね。
僧に凡聖なく、十方に通会す
僧に凡聖(ぼんしょう)なく、十方(じっぽう)に通会(つうえ)す
偉い↔︎下っ端、良い↔︎悪い、聖↔︎俗、便利↔︎使えない、好き↔︎嫌い、こんな感じの価値観を仏教徒は気にするべきではない。どこにも誰にもとらわれず、あるがままの世界をありがたく受け入れ、丁寧に丁寧に接して一所懸命に生きましょう。そんな感じの意味です。心の、究極の綺麗さだと思います。
好きな花は睡蓮です。綺麗さと可愛さと格好良さを全部持っていると感じます。
あと蓮の葉っぱをつっついて水に沈めて遊ぶのが好きです。錦色に光るんですよ。手を離したら浮かんできて、水がはじけて元どおりになるんです。水が葉っぱの上に残ってたら葉っぱを揺らすんです。そしたらグニャグニャしながらすんごい勢いで転がるんです。見たことありますか?
そういえば睡蓮の葉っぱではやったことないなぁ…同じようになるのかな?
これからお盆になりますね。私の宗派ではお盆に甘露門というお経を読みます。スーッと流れていく漢文と、木の葉が落ちていくみたいにクルクルな和文と、なんだか不思議な梵語(中国より西の言葉を漢字で音写した言葉)が入り混じって、転調が綺麗なお経です。ぜひ聴いてみてください。
諸行無常
世の中は常に変わりゆきます。最近まで栄華を極めたものも、時代の移り変わりで消えていったりします。
お釈迦様は涅槃の際このような事を言ったそうです「すべてのものは移りゆく怠らず努めよ」。
慢心する事なく時代の変化を感じ対応していく。2500年以上前のお釈迦様・・・本当に尊く偉大な存在ですね。 (私の解釈ですのでご了承下さい。)
おかげさま
奈由さん、はじめまして。
徳島県の法話と天井絵の寺 觀音寺 中村太釈です。
私の好きな言葉は「おかげさま」です。一般用語のようですが、実は仏教に語源があります。
「かげ」とは、陰にあって目に見えないもの、つまり神仏やご先祖さまのことです。奈由さんも私も知らないうちに神仏やご先祖さまの陰に支えられているのです。
いつ神仏やご先祖さまに支えられているのか分からないから、おかげさま。
良いことがあっても、悪いことがあっても、おかげさま。
万事がおかげさまなのです。
質問者からのお礼
ありがとうございます。
ありがたいお言葉です。m(._.)m
全ての方々を何度も読み返しています。