hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

父の死

回答数回答 3
有り難し有り難し 40

10年前に、大好きな父が胃ガンで亡くなりました。

病気が発症した時にはすでに末期で本人にも告知してありました。唯一の治療として少なからずの延命で抗がん剤治療、あとはひたすら痛みを取ってあげることしかできませんでした。

死期が近くなるにつれ、痛みも強くなり、モルヒネの量も多くなりました。

私は、一人っ子で両親にたくさんの愛情をもらい育ててもらいました。時に厳しく叱ってもらい、時にはたくさん遊んでもらい、自分が大人になっても仲良しでした。

父がモルヒネの量が増えるにつれ、私が毎日、面会に言っても副作用のせいで、誰だかわからなくなってきていました。もちろん、私だけではなく、母にも妻という認識も薄れてきていました。

私は仕事柄、医療従事者なので、父が告知を受けた時から死期をどう迎えるか、どう向き合うか、覚悟はできていました。

ある日、父がモルヒネの副作用で暴れたことが一度ありました。

私の胸ぐらを掴んで、死期が近いとも思えない力強い力で殴ろうとしたんです。

私は、今までそんな怖い父を見たことありませんでした。

もちろん、副作用で私が娘だと認識はもぅできてませんでした。

聞いたこともない汚い言葉を使い、私を罵り、、、

副作用が言わせてると頭では理解できてたけど、やっぱりすごくショックでした。

それが父との最後の会話になり、父は旅立ちました。

10年たった今でも、父が暴れたことが忘れられなくて、本当は副作用ではなく、私に対する憎しみの、表れだったんじゃないかと思っています。

もし、憎しみであれば、わかってあげられなかったことを謝りたいと思っています。

10年の間、ずっとモヤモヤです。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

父の恩は山より高く、母の愛は海より深し

由美子姫さんへ

未だに引きずっておられるという事は、
10年前とはいえ、大変なご経験をされたのですね。

私は、医療の事は全く分かりませんが、
モルヒネは、患者さんの痛みを和らげる効果と反対に、相当強い副作用があると聞きます。

表題にも書きましたが、
『父の恩は山より高く、母の愛は海より深し』
と言います。また、
「親思ふ心にまさる親心けふの音づれ何ときくらん」(吉田松蔭)
(子供が親を思う気持ち以上に、親が子供を思う気持ちがはるかに強く深い。)

親を恨む子供があっても、子を恨む親はいないはず。
それ程、親心は、深く強い!

私の勝手な想像ですが、
お父様は、由美子姫さんに感謝し、極楽へ往かれたのではないでしょうか。

{{count}}
有り難し
おきもち


昭和43年、奈良県葛城市生まれ。子授け寺浄願寺の住職、鷲尾隆仁。 日...

苦痛・怒りは誰にでもある

誰でも、心身の苦痛が大きいとイライラが爆発することがあります。
特にあなたを憎んでいたということではないでしょう。
しかし、苦痛イライラをぶつける家族が身近にいてくれたことは、ある意味幸福でもありました。
お父様は、最後の最後に、娘さんに甘えることができたのです。
他人にはそんな姿を見せたくなかったはずですし。
お父様は、モルヒネを使うまでは、ご家庭でそのような姿を見せなかったわけですね。
つまり、しっかりとした人格のお父様でいらした。
だからこそ、副作用のときのギャップを見て驚いたんですよね。
でも、それも人間の自然の姿ではないでしょうか。
普段から家庭で暴力をふるうオヤジも世間には多いなかで、あなたのお父様は副作用が出るまでそんなことがなかった。
立派な方だったのです。

{{count}}
有り難し
おきもち


がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...

ゆるすことは自分をゆるめる事

もしあなたが「私に対する憎しみの表れだったんじゃないだろうか」といわれるなら、お父さんに対して、どんな悪い事をしたというのでしょうか。
それを、もし、悪いと思うのであれば、お母さんに尋ねてみてください。
自分を責めることがあなたにとって苦しみになっていると思います。
たしかな根拠も無しに、自分を責める必要があるでしょうか?
殴ろうとしたというけれども、殴らなかった。
お父さんも、薬の副作用と戦ってあなたを殴らなかった、幻影を見ながらも打ち克った姿だったのだとみるべきです。
仮にもし悪い事をしてしまったなのなら、墓前で詫びるべきをお詫びし、お父さんが喜ぶような生き方をするべきです。
どうにかしてあげたかった。
だけど、当時の医療でも助けてあげることはできなかったのです。
あなたが悪い訳ではありません。
墓前で、話すべきを話し、つたえるべきを伝え、自分をゆるめ、自分の執着を緩めて、自分をゆるすようにしましょう。

{{count}}
有り難し
おきもち


丹下 覚元(たんげ かくげん)
今月の提唱 「菩提心をおこす」 菩提心をおこすということは、たとえ...

質問者からのお礼

きっと私が想像した以上に父には壮絶な治療だったのかと思います。

10年の間、ずっとこの思いを話せなくて辛かったけど、ようやくココロの荷物が降りた気がしました。

お答えをいただいて、読んだ時、涙が止まりませんでした。

父には、これでよかったんだと自分の中で区切りがつきました。

ありがとうございました。

「身近・大切な人の死・悲しみ・喪失」問答一覧

祖母が亡くなり1ヶ月と少し経ちました。

先月祖母が急逝しました。 倒れたと連絡があり病院に着くと、医師からの『死亡確認をお願いします』との言葉。急性の病だったためまったく予期しない死でした。先日49日法要が終わり、若干気持ちは落ち着いてきましたがいつになったら日常の心に戻れるのだろうと考えてしまいます。たまに夢にも出てきます。49日を迎える日には、夢の中で寝ている自分の右隣に既に亡くなった祖母がいると目を閉じてる状態で感じ号泣しているタイミングで目が覚めました。起きた自分の目にも涙がひとすじ流れており、これは始めての経験でした。今まで夢に出てきた祖母は生きていたので、初めて夢の中でも亡くなった祖母を認識していて、脳では整理できているのかなとは感じます。ただ心がなかなか追いつきません。3年前にも父方の祖母が亡くなりましたが、そこまで頻繁に会っていなかったのもあり悲しいながら立ち直るのは早かったです。しかし今回は初めてまともにダメージを受けているため対処の仕方がわかりません。死を受け入れるためにどう日々を過ごせばいいのでしょうか。どうすればはやく心の平穏は訪れるのでしょうか。教えていただけると幸いです。

有り難し有り難し 3
回答数回答 1

死を受け入れられません。

初めて相談します。 年齢差20歳のある方と相思相愛でした。お互いに既婚です。趣味もあり2年近く親しい間柄でした。相手の方は一年前に急な病になり、ほぼ自宅にいる生活になりました。しかし、2人で出した結論はこのままお互いが心の支えで必要だと言う事でした。コロナ禍もありあまり外出出来ませんでしたが、ここ一年趣味をする為、車椅子で出かける日々でした。唯一の外出で奥様にも承諾して頂き(申し訳ない気持ちでしたが、)尊敬する方と少しでも一緒に居たいと思い、趣味の講師と称して自宅に迎えに行き、会っていました。この一年肉体関係はありません。病気や体力が落ちていく心の変化を支えたい一心でした。微力でできることは限られていますが。 しかし、8月末に奥様より急死の連絡がありました。コロナ禍もあり家族葬になり、前日逢いに行く事が出来ました。今まで人生のアドバイスや趣味、思考色々な点でわかり合える方が居なくなり、これから何を糧に生きていいのかがわからなくなります。また、突然の早い死に無念さや死が迫る恐怖等、相手の方が抱えていた気持ちを思うと居ても立っても居られない気持ちになります。最後はどんな気持ちで過ごしていたんだろうか、私との関係は負担だったのだろうか。亡くなる2日前までは連絡を取り合っていましたが、声も出ず手の震えもありLINEでの少しの会話でした。 今も逢いたい気持ちと話が出来るのなら気持ちを知りたいと思う日々です。 どう思えば気持ちが整理できるのでしょうか? 文章がわかりづらいとは思いますが、ご回答お願い致します。

有り難し有り難し 20
回答数回答 2

夫の不在を受け入れられない。

夫が心筋梗塞で急死しひと月が過ぎ、身辺整理とこれからの不安、何よりもう夫に会えない寂しさで毎日がつらいです。 遅い結婚で子供はおらず、内向的な性格の私は友人も少なく、夫がいてくれることが心の支えでした。 夫は自身の実家と疎遠にしていて、亡くなった後に初めて会った親族から聞かされた話と、彼が私に話していたことの違い、様々な隠し事があり、何故正直に何でも話してくれなかったのかな?夫婦って何だろう、彼にとっての私は一体どんな存在だったのだろうと、一人になるとぐるぐると考え続けてしまいます。 生前は借金も女性問題もあり、発覚しては謝られて再構築の繰り返しで、最後の1年半ほどは私もだいぶ無気力になって全く可愛げのない妻でした。 夫は私に穏やかに接してはくれていましたが、大事なことは何も話してくれず、争いを避けてただ毎日が過ぎれば.......という状態だった気もします。 私の態度が余計に彼を秘密主義にさせたのかとか、彼は私といて幸せだったのか、自分は本当に必要とされていたのか、少しでも愛されていたのかとか、全て自信が無くなってきました。 今はただただ、遺影に向かって「どうして行ってしまったの?私のことをどう思っていたの?どうしてもっといろいろ正直に話してくれて、一緒に乗り越えて地道に生きられなかったのかな.......」とブツブツ言うばかりです。 生前は随分不誠実なこともされたのに、愚かにも、ずっと夫のことが好きなんです。 だから寂しくて仕方がありません。

有り難し有り難し 30
回答数回答 1

関連する問答

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ

相談カテゴリ
-四苦八苦 SickHack!▼ 全カテゴリを見る