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持つ者と持たざる者

こんばんは、いつもお世話になってます。 唐突ですが、私は、世の中には二通りの人間がいる事に気がつきました。
それは、持つ者と持たざる者です。
例えば、 裕福な者と貧しき者 屈強な者と病弱な者 容姿端麗な者と醜い容姿の者
才能のある者と凡人 勝つ者と負ける者 運の良い者と運の悪い者 上に立つ者と下で支配される者 好かれるもと嫌われる者
これらは、全て持つ者と持たざる者です。そして持たざる者が持つ者と同じ土俵に上がった時 持たざる者は持つ者の倍努力しなければならない 私は、そこらへんの図式に気がつきました。仏教においては、この図式とどう向き合うのでしょうか?智慧をお貸しください。

嫉妬・蔑み
有り難し 24
回答 3
回答は各僧侶の個人的な意見であり仏教教義や宗派見解と異なることがあります。答えは一つとは限りません。多くの回答(法施)からあなたの人生を探してみてください。
回答僧

願誉浄史

他人と比べると悩み苦しみにつながる

生き物は一匹一匹が違うのです。
比べれば必ず違う部分や優劣はあります。
「人間」という概要を外して、人間以外とも比べてみてはどうでしょうか?
人間とばかり比べるから、負けが気になるのです。

仏教では煩悩が悩み苦しみの原因と説きます。
例えば、慢という煩悩(プライドの煩悩)が強いと、自分と他者を比較して優劣を気にしたくなります。
また、自分は人間だ、というプライドにより、人間とばかり比較したくなるのです。
虫とかと比較したらかなり幸せな生活の人でも、人間と比較するとみじめになる場合があります。
他者と違うのがあたりまえなのに比較して違いを気にする、しかも人間とばかりで比較してしまう、これはプライドの煩悩のせいで、悩み苦しみやストレスの原因をつくっているのです。

仏教は、悩み苦しみの原因である煩悩を制御したり消したりして、日常生活の悩み苦しみを消したり制御したりする教えです。
色んなことを考え学識を深めるのは大いにけっこうですが、考えすぎて悩み苦しみが大きくなったときには、欲、怒り、怠け、プライドなどの煩悩が悪さしていないか、自分の心をチェックしてみてください。

心の向上

のりよし様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

仏教的には、全ては実体の無い「空」であるとしますが、だからと言って、何も無いという虚無や絶無ではなく、全ては、原因や条件などの他に依存して成り立っている「縁起」なるものと申します。

持つ、持たないというのも、まあ、因縁次第。もちろん、自らの努力だけではどうにもならない因縁もあります。それでも因縁次第であることには変わりないものであります。

少しでも自らの希望、目的、夢へと向かうためには、何もしなければ当然にほとんど何も進みませんので、努力できることでの因縁には努力して参りたいものとなります。

もっとも、仏教の場合は、世俗的な幸せの価値云々、持つ持たないはあまり関係なく、自らの「心」の向上をいかに図るべきかということになるかと存じます。

川口英俊 合掌

回答僧

鳳林寺

光禪

莫妄想

こんばんは。

 「莫妄想(まくもうぞう)」という言葉があります。妄想することなかれ、という事です。

 汾陽無業禅師(760~821)の言葉で、無業禅師は、一生の間、修行僧の質問に、ただ「莫妄想」の一句をもって答えたとされています。禅師はまた、もし、人がこの一句をよくよく徹しきったならば、元から具有している智慧や徳相が、たちまちに現前するだろう、と示しています。

 「妄想」とは何でしょう?、仏教では「二見にわたる分別心」をいいます。
 人は、「損・得」「長・短」「清潔・不潔」「善・悪」「明・暗」など、物事を二つの事象に分けて認識したがりますが、その境目はどこでしょう?そう、境目などないのです。それに気づきなさい、分け目を取り払いなさい、ということです。つまり、仏教では、「持つ者」「持たざる者」などもとよりないと説いているのです。

 さて、あなたは裕福な者が、屈強で容姿端麗で才能があり勝つ者で運が良く上に立ち好かれる、とお考えでしょうか?そんな事ないですよね。裕福でも病弱だったり、容姿端麗でも運が悪かったりします。私は人のスペックは、トランプのカードみたいなものだと思います。ないカードは使えません。自分の持っているカードで行くしかありません。また自分が欲しいと思っているカードを持っている人は、逆にあなたの持っているカードが欲しかったりするものです。「持つ者」「持たざる者」という分け方自体がナンセンスな事に気がつくでしょう。


質問者からの有り難し - お礼

回答ありがとうございました。

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