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満足することと欲、向上心、自衛について

回答数回答 4
有り難し有り難し 27

こんばんは。またよろしくお願いいたします。

私は仕事、プライベート問わずに満足感が続くことがあまりありません。
例えば仕事がうまくいった、友人と楽しい時を過ごしたなどその場ではとても満足感があります。

しかし家に帰り冷静になると「まだまだ、あの仕事ができていない」「あの店はよくなかったな」など悪かった面を思いつきます。

ここまではよくあるかと思うのですが、、、私が自分自身おかしいと思うのは、例えば悪い面がなかったときでさえも悪い面をあえて見つけ出そうとする癖があるのです。
想像でものを言い「実は裏でこうだったに違いない」など悪く考えます。

楽しかったな、良かったなで1日を終わればよいのに。
あえて悪い面を見つけるのは、もっともっとと満足感をほしがる欲深さなのでしょうか。
またはもっと上を目指す向上心のはじまり、または満足感を得てその後の不幸を怖がる自衛の気持ち、浮かれないぞといった警戒の気持ち、いったいなんなのでしょうか。

いずれにせよ、あまり自分にとってプラスにはならないような考え方の癖かと思っています。
(向上心ゆえの癖でしたら、別の方法で向上心を持ち続けたいです。せっかくの満足感をあえて壊す自分がよく分からないです)

お坊さまがたからぜひアドバイス、ご意見いただけましたら幸いです。

この自分にとってマイナスでしかない癖の原因をさぐり、なくしたいとおもいます。
よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

審査員・評論者目線をやめプレイヤー目線で

スポーツや音楽のプレイヤーは、いつも本番では評価・点数無しに純粋にそれを楽しむ、没頭する、親しむだけでいいものです。
そこを生き切ったらそこでプレイ完了です。
ところが、審査委員、評論家は目線が違います。
判断・評価・その出来事の善し悪しを論ずる事を中心としています。
あなたの中で日頃メインで動いてしまっているのがこの審査委員、評論者マインドはないでしょうか。
たとえば私の横には扇風機が動いています。
プレイヤー目線であれば「ああ、涼しい」と今の事実を実感するだけです。これがブッダマインド、プレイヤー目線です。
ところが評価目線になると「ああ、右を向いている。ああ、左を向いた。今度は、また右を向く…、ひょっとして今度は上を向くかもしれないぞ? いや、タケコプターーみたく飛んで行ったらどうする。ドローンに銃を取り付けるように、扇風機が凶器になったらどうしよう…などという心配するようにもなってしまいます。
それが、評論者マインド、審査委員マインドなのです。
【評価することよりも感じたことを重要視】してください。
そもそも、そこの事実はそこで尽きていますから、いまから思い返しても帰りませんし、先の事は(私は今から胃カメラを飲みに行くのですが)まだ、この心身に行われていません。だから、今の事をちゃんと親しく生きればよいのです。
今向っている事を、評価委員、評論者スタッフを登場させずに過ごしてみてください。
近年は日本中の人が総評論者になっています。
すぐれた評論家はネガティブな所を観るだけでなく、解決方法を探すことも仕事の一部です。
万が一、評論者頭脳になったら批判やネガティブな指摘ではなく、今後の対策や解決方法にエネルギーを注いでみてください。(^<^)

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有り難し
おきもち

今しか味わえない

あなたの癖の原因を探って治したいんですね。

向上心? 警戒心?
それとも満足感が足りない?

向上心なら大いに結構。
でも、文句を言っていたら向上にはならないですね。

警戒心なら、先のことはなってみなけりゃ判らないですから、警戒するだけ時間のロスです。

満足感が足りないなら、自分だけで満足しないで、ご主人や友達などと満足を分け合えば、少しは長続きするかも知れません。
少欲知足、これだけしか無いじゃなくてこんなにあるんだと思うことも必要かも知れませんよ。

でも、あなたがそれだけ自分で分析しても出てこないとしたら、原因は今じゃ無くて昔何かあったんでしょうか・・・

家族関係?友達関係?
何か認めてもらえなくて苦しかったことでもあるんでしょうか?

しかし、そんなことがあったとしても昔のこと。
今のあなたの目の前にあるわけではありません。

たとえ過去のことが影響していても、過去に意識を向けることは,今のあなたの足を引っ張ること。
それこそ、あなたの嫌いなマイナス面が顔を出してしまいます。

時間が経てば、人の心も成長します。
過去のことは過去のこと、その時のあなたも、その時の周りの人も、もうどこにも存在しません。

先のことは先のこと、こうはならないと思っていても、こうなるだろうと思っていても、現実はなってみないと判らない。
こうしてやろうは良いけれど、それはもうちょっと後で考えれば良いこと。
目の前のことを味わう時には、しっかりそれを味わう。
先のことを考えすぎない。

味わう時には味わう事だけに集中する、人は味わった分だけ向上出来る。
半分しか味わえないと、半分しか向上出来ない。
今しか味わえないんだから、今それをしっかり味わう。

人には表しか見えないのだから、あれこれ裏を考えても仕方が無い。
裏があっても表からは見えない。
逆に言えば、必要ないから裏にある、表に出せないから裏にある。
ならば裏は無いと同じこと。
わざわざ裏返してみる必要などどこにも無い。

原因を突き詰めて治すことも大事かも知れませんが、現実的に考えて対処法を見つけることもとても大事だと思いますよ。

裏返しそうになったら「やめなさい」「もうちょっと味わおうよ」って自分に声をかけて上げて下さいね。

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有り難し
おきもち

見たまんま、そのまんま

僧侶の世界では、「他人の修行に干渉しない」ということが大切なポイントです。(なかなかできていないですが)
自分の与えられた仕事を全うする事が大切な事だと考えます。人の失敗や、悪い癖を注意したり罰を与える事はのぞましくありません。

向上心という事では片付けられない事です。

成長を願い努力するのは良いですが、それは、今自分がいるところでの話です。「想像する癖がある、悪いところを探してしまう」そこに気がついていられるなら、「思いを追求しない」という事を実践されてはどうでしょう。

お仕事で、こんな人がいた←見たまんま、そのまんまでストップ!
それ以上は付け足さない。心に目を向けず、目に見えたものそのままを受け入れます。二次的な思いはつけたしません。
心の動きに気づかれているのなら、できると思います。

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有り難し
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禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺副住職。 悩みを吐き出す事で、ちょ...
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怒り、怠け、プライド、自分の姿を他人に投影?

心理学の専門家ではないので断定はしませんが、人は、自分の内面を他人に投影して見てしまうそうです。
他人に対して「実は裏でこうだったに違いない」と思う場合、もしかしたら、あなた自身が他人にそういうことをしたくなる(裏で手をぬいたり)本性があるのかもしれませんね。

損をしたくない、いわゆるケチというのは、怒りの煩悩の一種らしいです。
怒りの煩悩の仕業かも。

家でも仕事が気になるのは、早く仕事を片付けてすっきりのんびりしたいという怠けの煩悩かも。実際は、生きてるかぎり、やらなきゃならないことは次次にでてくるのに。

他人の悪いことを見たがるのは、プライドの煩悩(自分の価値を評価したい)があり、その評価の方法として他人との比較をしているからかも。
過去の自分と比較して成長したな、とかいう評価の仕方もあるのに、他人と比較したいのかも。
煩悩は悩み苦しみの原因ですから、自分の煩悩に気付くのは良いことです。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

お坊さま

皆さま、貴重なご見解とお時間ありがとうございます。

「今、ここにいる自分」「事態をそのまま受け止める」という認識が私には抜けていることに気づくことができました。

この悪癖とは長い付き合いなのですぐになくすのは難しいかもしれません、でも悪癖の正体が見え、苦しむ前に対処できそうです。
また苦しい想像がはじまったら皆様のご回答を読み返したいと思います。

「心構え・生きる智慧」問答一覧

楽しかった過去を思い出してしまい苦しい

初めて相談させて頂きます。 文章の構成などめちゃくちゃだと思いますがご容赦ください。 私は20代、社会人の男です。 タイトルにある通り、楽しかった過去を定期的に思い出してしまいその度に苦しくなってしまいます。 きっかけはいろいろあるのですが、昔の友人から連絡があった時や、ふと過去の写真を見つけた時、はたまた仕事で辛いことや受け止め切れないことが起きた時などにそうなることが多いです。 前者であればまだ「あの時はいろんなことがあったなぁ」とポジティブに懐かしむことができるのですが、後者の場合(仕事で辛いことがあった時など)が非常に厄介です。 もともと私は要領が良い方ではなく0から物事を考えることも苦手なのですが、今の仕事では覚えることや考えることが非常に多く、いつも上司に怒られてしまいます。 いつも迷惑をかけてしまっているな、と落ち込む毎日です。 普段はなんとか自分なりに前向きに取り組み心もリカバリーできるのですが、 自分の中で限界になると「昔は楽しかったなあ」などと現実逃避してしまいます。 それがタイトルにも書かせていただいた状態であり、今まさに陥っている状況です。 こうなると目の前の物事に向き合う事も難しく、具体的には過去のメッセージのやりとりや写真などいろいろ漁ることに夢中になってしまいます。 しまいには、「なんとかあの頃にもう一度戻れないだろうか」と本気で考えてしまいます。それは絶対に無理だとわかっているからこそ、とても苦しくなるのです。 結婚しており趣味も楽しめているため、プライベートは充実していないわけでは決してないと思うのですが、どうしても仕事で辛い状態が続くとそういったドツボにハマってしまいます。 こういったときに私はどう向き合うべきなのでしょうか? 人間誰しも過去を懐かしむことはあると思うのですが、皆様はどう向き合っているのでしょうか? 今は将来どころか目の前も見えず、ただ過去に固執してしまっている状況です。

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染みついたマイナス思考

はじめまして 会社員の20代男性です 一度投稿したものを消してしまったので再投稿です マイナス思考が染み付いてしまって、どうすればいいのか分かりません 以前数年間お付き合いしていた方が少し精神的にデリケートで、自分を傷つけたり、卑下したりする事が多い人でした 普段は明るくて優しい人で、少しでも元気になってほしくて、彼氏としてできる事はなんでもしようと思っていました しかし最後は結局私の方が抱えきれなくなってしまって、5年ほど前の私が就職する直前に別れてしまいました 弱っている人を見捨ててしまったと罪悪感を感じていましたが、数ヶ月後に連絡がきて、付き合っていた時に私が本当に支えだったと感謝を気持ちを伝えてくれました ただ、私自信が私を許す事ができずに今日まで来てしまいました 未練というのとも違い、自分自身の事が許せない、最低な人間だと思えて仕方ありません 夢だった職業にも就けて、上司や先輩に私を評価していただいても、「本当の自分は最低な人間で、周りの人を騙している」と感じてしまいます こういった感じなので、人からよく思われる事がすこし怖いと感じます みんなが優しくしてくれるのはみんなが良い人だから。 自分が何かいい結果を残せたのは周りのおかげ。 そう考えてしまいます 趣味を楽しむにしても、自分のような人間が…と思い好きだった事もだんだんと熱中できなくなりました 自分の夢を叶えたいという気持ちも無くなってきました 人並みの幸せも諦めて、自分と関わった人がみんな健康で幸せでいてくれて、自分はたまに美味しいものが食べられたらそれでいいと思ってこの数年は生きてきました なんで生きてるんだろう?と思う事もありました ただ最近、もう少し自分の幸せを大事にしようと思ってはじめてみたアプリをはじめてみました 何人かお会いしたりもしましたが、こんな自分を相手に気を使わせてしまっているような気がして申し訳ない気持ちでいっぱいです 以前お付き合いしてた人のせいして、今の自分を正当化したいという訳ではなく、ただただ自分が許せないのです ずっと誰にも話しておらず、実はこの事を誰かに聞いてもらうのも初めてです でも今後の人生の分岐点が今年は多いような気がして、何かを変えないとと思い相談させていただきました 長文大変失礼しました ご回答いただけますと幸いです

有り難し有り難し 5
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生き方や考え方を変えたい

私は今就活中の大学生です。ここ数年、自分の人生に行き詰まりや限界を感じています。精神的にしんどいことが多く、このままではこのさき生きていけないという不安感があります。 私はおそらく人より不安感が強く、同じ出来事でも一般的な人の数倍、辛さや不安を感じやすいのだと思います。 その辛さにどうやってこれまで打ち勝ってきたかというと、とにかく頑張ることでした。「不安だ、不安だ」と悩む私に、「不安なら不安が気にならなくなるまで頑張るしかない!」とよく親から言われてきました。 頑張っても微々たる不安しかかき消せず、でも頑張らないよりはマシだといろんなことを頑張ってきました。 そのおかげか、周りの人からは「頑張り屋さんだね、コツコツ頑張ることができるんだね」と褒められます。だけど虚しいです。私は鈍臭いから、何をするにも頑張る必要があるだけ、簡単にやってしまえる人が羨ましいと思います。それに、頑張ることにもキャパがあります。この先、私が頑張れなくなった時、私はその人たちからなんと言われるのだろうかと考えてしまいます。実際、頑張ることの限界が近いと最近感じます。 「勉強を頑張るのは、将来やりたいことができた時に困らないためだよ」と言われて、それを信じて自分の可能性を広げるために学業に打ち込んできました。 しかし、頑張れば何にでもなれるわけではありません。就活がうまくいかず、「なんのためにこれまで頑張ってきたのか、頑張ればなんでもできる訳ではないということは理解していたはずなのに」と落ち込んでいます。 私は頑張ることでしか存在価値を示せません。だけど、頑張ることもそろそろ限界が近いです。というか、もう限界を超えています。それに私は頑張れない自分をきっと認められません。 ただ生きているだけでも人よりも多く不安を抱えて、それを乗り越えるために頑張ることもできない。 心と体を休めたくても、社会人になればそんな猶予はないはずです。 早急に私の中の何かを変えなければ、私はこの先、きっと生きていけません。というか、少しでも生きやすいように自分を変えられないのなら、もう私はこれ以上の苦しみを味合わないように消えてしまいたいとすら思います。 どうすれば、もう少し楽に生きていけるでしょうか。もう限界です。

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夫の過去の浮気が忘れられない

浮気、不倫など自分とは無縁だと思っていたら、夫が不倫していました。 夜中に自分の部屋で女と電話している所を同居の娘に聞かれてバレました。 娘も私に言い出さなくて、2ヶ月は胸に秘めていたそうです。 女と遊び始めてからは、夫は 仕事にも行かず、女のシフトに合わせての外出、外泊、3日空けずに女と昼間からホテル。私は離婚するつもりで、探偵を雇い 証拠を揃えて、弁護士も雇い、女に慰謝料請求しました。怒り狂った夫は、私と娘に恫喝まがいの暴言を吐きましたが、結局は、慰謝料請求を取り下げて欲しいと言う事。もちろん、却下するものの、女は弁護士から送られた内容証明を無視。 弁護士からもあんな酷い態度の女性は初めてで、無視を続けてる以上、どうしようもない。訴えたところで、離婚していないのなら、判決で決まる慰謝料なんて少額。 訴えれば、私が損をすると畳み込まれました。 夫とは、よくよく話し合い、許してはいないけど、謝罪は受け入れる事にし、仕事にも復帰した夫、憑き物が取れたように、顔つきも元に戻り、平穏な毎日を送っていますが、私はあの女が許せないままになっています。夫が1番悪いことはわかっているつもりですが、無視をしつづけてる女が許せない気持ちが続いてしまってます。 自宅のパソコン、夫のLINEが同機していたので、2人のLINEやりとりはずっと見ていました。見てはいけなかったのでしょうが、探偵に情報を送るために確認していました。そのLINEには女が、離婚をそそのかしていたり、泊まりをねだっていたり、私の悪口を書いていたり、別れると言いながら、夫を呼び出しホテルで仲直りを繰り返している事がわかりました。 夫はもう一年前の事、もう終わった事と自分の中では終わらせてしまってます。 夫とは穏やかに暮らしているものの、私には落とし所が見つけられないままになっています。こんな私は見苦しいですよね? 再構築を選択したとは言え、あの頃の夫の顔つきや、暴言などがフラッシュバックしてしまいます。 こんな私にお言葉を頂ければありがたいです。残りの人生を穏やかに暮らしたいのです…

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