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結婚後に夫の過去が判明

回答数回答 4
有り難し有り難し 88

何をやっても虚しいです。誰かに聞いてもらいたいです。
現在 結婚して数ヶ月立ちます。夫婦ともに29歳です。入籍して2週間後、夫には大学生のときに出来た子どもがいることが判明しました。
離婚することも考えましたが、夫が誠心誠意謝ってくれたことなどがあって、何とか今までやって来れました。
ですが、やはりどうしても結婚前に言ってくれなかったことが辛い。私は自分の子供は持たないほうが良いのではないだろうか。 今は関係が切れてても、将来が怖い。
これ以上の犠牲者は生まないほうが良いのか。私は母親にはなれないのか。
悲しくて何をしてても虚しいです。                           早く死んでしまいたい。何も考えたくない。       
 現在、心療内科に通ってお薬ももらっていますが、夜になると一人で泣いています。どうすれば心穏やかに前向きに生きれるでしょうか。 


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

今、目の前の旦那様の愛とあなたの愛を大切に

プリンさん

お話から考えますと、離婚は考えられてないようですね。お子さんは授かるのであれば、それは素晴らしい事です。ですから、自然に任せればいいのではないでしょうか。旦那様の過去の事は許したいという事でしょうか。

プリンさんがおっしゃっているように過去のことであります。過去は過ぎたこと、今ではないのです。今の旦那様は魅力ないですか。目の前の旦那様が大切な存在なら、それでいいのではないですか。思い出、想像、期待、比較など一切嘘です。今の目の前の旦那様のみをみてください。それが全てですよ。確かに隠していたのかもしれません。言い出しにくかったのかもしれません。それはあなたを失いたくないという思いの表れと捉えて、旦那様の愛、あなたの愛に焦点を当てて、歩んでいってください。

考えで生きる生活からはなれ、その前にある現実と、愛を確認しながら生きていってください。私たちには、過去も未来も存在してないのですよ。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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離婚しましょう。

私はズバリ個人的には離婚をおすすめします。
結婚して数か月。
まだ、お二方の間にお子さんがいらっしゃらないのでしたら、あなた自身はやり直しはいくらでもききます。
逆にもし打ち明けられていたら結婚したであろうか?という問いが答えを出してくれると思います。
他に、以下の事を自分自身にゆっくり問いかけてみてください。
・私は、それでも、その人が好きなのか?
・その人に付随する何かがあれば嫌いになるのか?
・嘘をつかれたことが傷ついて、苦しいのか?
・今後、そのお子さんとのことを考えると嫉妬や冷める気持ちが出てくるのか。
・いや、配偶問題で、我が子の複雑な心情を考えるときれいごとで片づけられる問題であろうか。
私は今の時点でかなり拒絶反応がある時点ですでに大きな結論が出ていると思います。
逆にバツイチ同士の結婚をされる方、連れ子があって再婚される方々というのは、そのあたりは容易にクリアーできるという希望的な面も念頭に入れてください。
あなたは嘘をつかれたことがショックだったのでしょう。
まず一度別居なり、帰省なりをして、別れてみることです。
それで確実にあなたの自身の結論が出ます。
重要視すべきこと、最優先すべきことは、彼を除いたあなたの人生です。
結婚ということは一イベントであったと冷静に考えて、あなたの今後の数十年の人生にブレが無い方向へ歩まれることをお勧めします。
これで離婚したとしても、周りの方はあなたに同情します。
・彼をゆるして共に歩んでゆくか
・妥協せずにやり直すか
あなたの人生は120歳まで生きるとしてあと90年もあります。
迷ったら、また御連絡ください。

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有り難し
おきもち

お怒りごもっともです

自分があなたの立場になれば、許せないと思います。お辛いでしょうし、悔しいでしょう。ことにご主人が黙っておられたのは、嘘をつきだましたわけですから本当に悔しいはずです。なぜあらかじめおっしゃらなかったのでしょう。明らかなルール違反ですね。

また、おっしゃるとおり、大学生時代のお子さんが成長されたとき新たな問題が起こらないという保証もありません。

ただ、誠心誠意謝っておられるということですから、それはそれで認めてあげることは必要でしょう。無理に許そうとしても許せるものではありませんが、ご主人の姿勢が今後も変わることがないなら、いつか許せる時もくるかもしれません。

私は宗教家ですから、宗教に接して人の生き方がかわった実例を多く知っています。実は私たちの浄土真宗でいえば、蓮如という人は父上が正式な結婚をなさるまえのお子さんでした。後に正式な奥さんがおいでになったとき、「この子、どの子」となったのです。こうした場合、蓮如上人も苦労なさいますし、本当のお母さんは身を引かれ行方が分からなくなり、後からおいでになったお父上の正式な奥さんもいやな思いをなさったでしょう。

そうしたご苦労が、偉大な宗教家を作り上げた、言い換えると苦しみが種となって、多くの人の苦しみに共感し、人を許し、受け入れ、包み込む人間性が形成されたのだと思います。

私自身は人を許せません。いつまでも憎んでいます。では、私は誰にも嘘をつかない、迷惑をかけない、人に嫌な思いをさせたことのない人間であるかというと、とんでもありません。偽りばかりです。だから、私が生きているのは「許されて」生かしてもらっているのだと思っています。そう思っていますが、やはり他者に酷いことをされると許せません。人間と人間との関係だけでは、「許せない」のところで終わってしまいますが、仏様と私との世界を賜ると、許せない自分が許されていることが少しだけ見えてきます。

許せないご主人を許そうと葛藤しても限界があります。許そうとしても許せない私のために仏様がいてくださり、許せない私を許してくださっているのです。

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有り難し
おきもち

私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な...
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あなたのための将来。

大変な思いをされましたね。

幸せな結婚生活を夢見ていた矢先の出来事ですから、余計に心を痛められたことと思います。

しかし、事が事だけに、あなたにしか決められないことですので、あなたが納得のいく方法を考えるしかありません。

あなたには辛い話しで申し訳ありませんが、あなたが今後を考える上で重要なことがいくつかあります。

一つ目は、ご主人がそのお子さんを「認知」するかどうかです。

子供を認知してしまうと、戸籍上「嫡子」、正式に血を分けた子供という法律上の認定を受けたことになります。
当然、そこには養育費や相続権の問題も含めて法律上何らかの利害関係が発生してきます。
それは、婚姻を結んでいる以上あなたにも大きく関わる問題です。

ですから、「認知をさせない」ことを前提に考えないと、あなたが心配されている将来に大きく関わってきます。

二つ目は、もし一度認知してしまうと取り消しが出来ないということです。
これは相続権の関係から民法で決まっていてどうすることも出来ません。
ですから認知は慎重に行わなければいけません。

しかし、認知を拒否した場合でも相手から訴訟を起こされると、どうしても弱い立場になってしまいます。

認知放棄の誓約書を交わすことは出来ますが、法律上の規定がなく、一度裁判などになってしまうと実は効力が薄いのが現状です。

ですから、これついては、ご主人と相手方の話し合いと納得の上で、それを信じるしか方法はありません。

あなたにはとても辛い話しですが、それが日本の現状です。
ですからあなたは、それを踏まえた上で心を決めなくてはなりません。

もちろん隠していたご主人が悪いのであって、あなたには何の非もありません。

ですが、あなたが一番考えなくてはならないのは、ご主人をどれだけ愛しているかということです。

もしあなたが、結婚前にそのことを知っていてもご主人と結婚したか、それを越えてでもご主人と添い遂げようと思えたかということです。

知っていて尚、結婚したというのであれば、あなたはあなたのために子供を考えるべきです。

あなたはあなたのために幸せになるべきです。
ご主人と添い遂げるべきか、お子さんを設けるべきか、それはどちらもご主人への思いがあなたにとってどのくらい深いかで決まります。

あなたはまだ若い。
あなたのための将来を考えて下さいね。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

円通寺 邦元 さま
受法寺  小原観慈 さま
了教寺  藤岡俊彦 さま
安穏寺 (天岑寺)  丹下 覚元 さま

御回答 まとこにありがとうございます。 聞いてくださってとても嬉しかったです。
夫からの誠心誠意謝罪、事実を話せば消えてしまうと思った、私を心から愛している、あなたしかいないんだという言葉がありました。泣いてました。夫もかなり苦しんだようです。
義理両親からも謝罪されていて、毎日気遣いのメールをくれたり、ホテルを予約してくれたり、ときにはお金もくれました。本当に心から謝ってくれていることが伝わってきました。
義理母は、向こうの女性の方から 「二度と関わってくるな!」と強い口調で言われたらしいです。向こうの女性も結婚されていて 幸せを掻き回されたくないとおっしゃてたそうです。
そういう要素も踏まえ 将来はなるようにしかならないと思えるようになりました。
何より、、、 私が夫を愛しているんだってことに今回気づけました。  
裏切られたこと、それは一生忘れられないし、子どもを産まいほうがいい状況に追い込まれたことは 筆舌に尽くしがたいことです。

離婚しないなんて愚かな、、、と思われるかもしれません。
もしかしたら 少し離れて暮らすことも必要な時期があるかもしれません。
でも  私も 許せる人間になりたいのです。

今回はどうもありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ