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宗教の違いは、愛で乗り越えることは可能ですか?

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宗教の違う方と恋愛していました。
最近、「結婚できずにいつか別れなければならないのなら、早い内が良い。このまま付き合い続けて結婚できないと、もっと悲しいことになる」と言われ、別れることになりました。

できることなら復縁を望んでいます。ただ、相手の宗教に入ることは非常に難しいと感じています。
未練とどうしようもなさに、ただただ辛く苦しんでいる毎日です。

別れ方も喧嘩別れで、小一時間喧嘩をして別れに至りました。
私からばかりコミュニケーションを取ろうとしていたので、それが寂しいし悲しいと伝えると、「メールをたくさん送ったり、会いに行ったりしたら、結婚できるかもとあなたは期待するでしょう?だからしなかった。」と言われました。
愛されて無かったのでしょうか‥3年程の間好きだったのですが…

もし、仮に復縁できたとして、宗教間の違いは愛で乗り越えることは難しいのでしょうか?
(宗教関係なく遊ばれただけなのでしょうか…?)


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

寛容性の無い宗教心が対立を起こすゆえそこを見直せば良いかと。

「うどんもパスタもチジミもパンも ナンも素材はみな小麦」
これは世界の宗教間の争い・差別が無くなればよいなぁと思って作った歌です♡
私たち大人は見た目や名前や立場に騙されてものの本質を見失うことがあります。
形の違う小麦製品であっても元々は同じ小麦です。
スーパーやコンビニやお店は私たちはどこの組織に所属していたとしても立場によって差別しません。立場によって入店が限定されることがあるとすればそのお店は『ある種の考えに染まった』お店とも言えます。人間間でも同じです。お互いに変な考え方に染まらないでいることです。
小麦製品は小麦粉一つで千変万化します。誰の口にも入ります。
ですが根本・根源は小麦であり、大切なのは「美味しく」作られ感謝を以て「美味しく味われる」ことではないでしょうか。
我々の根本は人間です。大切なのは幸せ・仲良しになることです。
宗教で争うなんて宗教ですらないと思います。
宗教の違いを思想対立とすると本質を見失うだけです。
ただ家庭よりも宗教思想の方を優先させるよう宗教は「怪しい」ものです。私は仏教者といっても、仏教に縛られる人間でも無理強いするものでもありません。僧侶には宗務庁に取り込まれる人間も多いです。道元禅師は曹洞宗とも禅宗でもないと言われました。本当の宗教心とは自由です。宗派の看板にすら縛られないのです。お釈迦様も「私は仏教者である」とか「仏教の開祖である」なんて狭いことは言わないはずです。
耳はポップもjazzもクラシックもサンバも分け隔てなく聴きます。
口は緑茶、コーヒー、野菜ジュース、果実ジュース、コーラ、ワイン、日本酒、ウイスキー、焼酎、何でも通ります。そのものを偏見へだてなく味わえます。
目は日本映画、韓国映画、アメリカ映画、中国映画、へだてなく映像を観ます。どこの国に行ってもそのものをその通りに見るものです。
身体はどんなスポーツでも武道でもやればそのものをそのままに行えるものです。
鼻はどんな香りでも嗅ぎ取ります。
「毒」でない限りは、何でも受け入れるというこの本来の性質こそが本当の宗教性「おおもと(宗)」なのです。
ところが、オオモト・根本をわかっていない宗教者・信者は、宗教と表向きに看板は立てていながらも、私たちの宗教以外は認めないようなことを言うことがあります。それは真の宗教性に目覚めていない思想どまりの精神なのでしょう。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

もう別れたのでしょう

その方とはもう別れたのでしょう?
執着は悩み苦しみの原因なので、冷静になられた方が楽になれると思います。

本当に愛の力でと言うなら、あなたの愛の力で、あなたが百%相手の宗教に入ればよいのです。
しかしあなたにはそれをする気はない。
つまり、あなたの彼への愛も、その程度であったということです。
それで、相手には愛の力で譲歩してもらいたいと思うのは、都合が良すぎる気もします。

彼がどの程度信仰しているのかにもよりますが。

縁がなかったと思ってはどうでしょうか。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

ほとんどの夫婦はもともと宗派が違っていたのではないでしょうか。
私自身もそうでした。
ですから、必ずとは言えませんが、乗り越える、というか、お互いの宗教をお互いに認めることができると思います。
また、愛ではなく慈悲がお互いに必要です。
慈悲とは、相手に喜びを与え、相手の苦しみを取り除くこと。
お互いに慈悲の心で接することが大切です。
今回は彼にはあなたの事を想って改宗しなくていいよと言ってないようですし、あなたも彼のことを想って改宗すると言ってないようですから、あなたと彼と2人共に慈悲の心が足りないかなと思います。

もっとも、よほど怪しい宗教なら、仕方のないことではあります。その場合は早く見切りをつける事もお互いの為だと思いますよ。

追記
以前何かで読んだのですが、教義の解釈によっては、仏教徒とでも結婚できる場合もあったと思います。ですが、彼の信仰する教義では不可なのかもしれませんね。参考までに過去の質問もみてください。
http://hasunoha.jp/questions/9344

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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答していますが、無知未熟ゆえに質問を読ませていただくことしかできないことも多々ありますがお許しください。 回答は私個人の意見や解釈もあり、場合によっては浄土宗の教義とは少し異なることもあるということをご了承ください。 また、寺の紹介ページに電話相談についても紹介していますのでどなたでも気兼ねなくご利用ください。 ハスノハのお坊さんがもっと増えますように。 合掌 南無阿弥陀仏

質問者からのお礼

回答を頂きましてありがとうございます。
怪しい宗教ではありません。イスラム教徒です。

私は、神道というか日本人の感覚でいう八百万の神様、多神教の感覚で生きています。(母は仏教ですが…)
これといった宗教ではありませんが、他宗教混在型の人間だと思います。

御言葉の通り、見切りをつけるべきなのかもしれません。簡単に割りきることができずに苦しんでいますが…
慈悲の心はこれからも持つことができるように努力致します。ご回答くださり、本当にありがとうございます。

追記していただいた過去の記事を読ませていただきました。
煩悩による恋愛感情なのかもしれません。
もっと自分を見つめて頭と心を整理しなければと思います。
また、恋愛でもそれ以外でも、最近自分でもおかしいと思うくらいに慈悲の心が無くなっています。(あれ?私は、どうしてしまったのだろう、嫌なやつだなぁ‥と自覚しています。)

また、過去の質問者様はお相手の方から結婚の話をされていましたが、私はそうではなかったので、質問以前の問題だったのかもしれません…

初めての質問で、マナーが間違っていたら申し訳ありません。追記を沢山してはいけないのかもしれませんが、最近色々と思うところがあり追記いたしました。
(過去の質問を紹介してくださってありがとうございました。)

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ