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仕事で人を傷つけてしまう言葉や態度を止めたい

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はじめまして。

昨年独立し会社経営を始めた者です。

まだ立ち上げたばかりで会社も不安定な状況ですが、
より多くの人に役立つサービスを提供するために、
昼夜問わず(もちろん祝日も)業務に勤しんでいます。

自分自身のよいところは情熱で人を動かせることです。

普段は明るく、働いている分野で一定のスキルを認めていただけていると思います。

しかし一方で余裕がなくなると

1)他者への思いやりが言葉からなくなり感情が表に出てしまう

2)表に出した後で激しい自己嫌悪に陥る

といった連鎖を繰り返してしまいます。

私の言葉を受ける当人のショックはとても大きいと思います。

わかっているのに、当座になると繰り返してしまう自分が情けなくて恥ずかしくてたまりません。

人に対して良いサービスを提供したいと思っているのに、自分が身近にいる人へやっていることはその逆です。

どのようにすれば、この連鎖から抜け出せるか、何卒アドバイス賜れますと嬉しく思います。

ありがとうございます。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

答える前に一呼吸

見たものや聞いたものに即答すると、自分の頭や心の状態が直球を返してしまいます。

変化球を投げるためには、ボールの握りを確認しなければなりません。

日頃から、答える前に一呼吸して、自分の状況、相手の状況を確認する癖を付けることをお勧めします。

一呼吸おけば、周りを冷静に見る余裕が出来ます。

一瞬の余裕が、後で後悔をしない返答に繋がるでしょう。

「答える前に一呼吸」ですよ。

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怒りの感情を見つめましょう

人をご自分と同じようにしようと思わないこと。
これは家族に対しても言えることですが、恋人や夫婦、家族、同僚など
距離の近い人に対して、ご自分を押しつけてしまうのではないでしょうか。自分という存在と他の人の存在はそれぞれ違う活動をしています。同じ世界で生きていても、全く違う活動をしています。それを同じ考え方、同じように。こうしなければいけないという自分勝手なルールを押しつけ、あてはめるから、怒りが出てくるのです。

とはいえ、最初は、怒りが出てくることもあります。そんな時は、

1 イライラしている自分に気付くこと。
2 イライラしているなあと眺めること。
3 イライラがおさまるまで、モノや人に当たらないよう、静かに口を閉じること。
4 それでも口が開きそうになったら、部屋から出てクールダウン。深呼吸。
5 思いの世界から離れ、今の現実を冷静にみること。(あっお茶を飲むとお茶の味が・・・)

何より、人に当たることは、自分を傷付け苦しめることにもつながります。自分を怒りで傷つけることなく冷静に。。。

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おきもち

個別相談可能
禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す事で、ちょっと楽になれます。悩みの根本に気づき、明るく爽やかに生きていきたいですよね。 私自身、禅との出会いにより救われた一人です。皆様に少しでもお伝え出来たらと思います。 人は自分の都合を立てて物事に向き合うところがあります。私の回答も期待していたものと違うことがあるかもしれません。その時に素直に聞けるか、回答の内容を否定的に聞くかで救われるかどうかが変わります。疑問は出てくると思います。その時はご相談ください。
ご相談時間は不定期なので、いくつかご都合を教えてください。 ◆小学校教員もしています。子供、家族、ご自身のことお話をお聞きします。 ◆禅のおかげで私も救われました。禅の教えを基に「思い通りにしたい」という自分の都合や価値観から生まれた思い込みをほぐしていくお手伝いをします。 ◆仏教は人生を豊かにしてくれることを感じてくだされば嬉しく思います。

関係を改める

優れた企業は上司も後輩に丁寧語を使います。
命令ではなく、支持、依頼です。
修行道場でもペケな上司は、上から目線です。
尊敬される上司は、決して相手を否定したり、頭ごなしに言いません。
思い切って、上下という関係をやめて、役職をチーム的な配置にされてみてはいかがでしょうか。
あなたのポストを社長さんから、監督的な立場に配置するのです。
これは実際に、役職を変えなくても、気持ちの中でスポーツのような配置図を創ると良いと思います。
そうすると、部下はチームですから一人欠けてもいけない。
大切な柱、柱、柱です。
後輩に尊重がある上司は好かれ、尊重されます。
貴方も人から尊厳を認められたい気持ちがあるはずです。
彼らに、その尊厳を与えてあげてください。
あなたの会社を支えてくださる大切な、軍師、武将、打者、投手、センター、神セブンです。
尊厳を与えることは、その人間たちの能力をさらに引き出すテクニックです。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

怒ってるときはしゃべらない

社員に説教するときに、その場で説教せず、「あとで話があるから来い」と、場所か時間をへだててみてはどうでしょうか。
また、相手の人格を否定するようなことは言わず、具体的な仕事について叱るほうがよいでしょう。
ギャグや駄洒落を入れるのもお勧めです。
サッカーのレッドカードやイエローカードを用意しておき、怒るときにはカードを提示しながら怒る、とか。
「何回言わすんや、殺すぞわれ!」と怒鳴りながらでもレッドカードを見せながらなら、受け取る相手の心にクッションができます。
「私はすぐカッとなってしまうけど気にするな」と、社員にあらかじめ言っておくのもよいと思います。
感情爆発を他人に見られるのは、性行為を見られてるのと同じようなもんですから、恥ずかしいですよね!

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。

>人をご自分と同じようにしようと思わないこと。

更に意識したいと思います。

>変化球を投げるためには、ボールの握りを確認しなければなりません。

スーッと染み入るアドバイスに感謝申し上げます。

深呼吸を忘れないようにしたいと思います。

円通寺
邦元様

ユーモアを持つ心を大切にする大事さを教えて下さり、
ありがとうございます。

意識して行動したいと思います。

丹下 覚元様

>気持ちの中でスポーツのような配置図を創ると良いと思います。

返信が遅れてしまい大変申し訳無いです。

あくまでも役割であるという考え方はとても素晴らしいと思います。

とても気持ちが楽になるアドバイスをありがとうございます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ