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何が正解なのか

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私なりに色々悩みましたが、やはり今の職場を退社する方向で現在話をしてもらっています。

ただ季節柄、転勤などの時期と重なり全体的に人員はマイナスです。そんな状況なので、本部に相談して店長より再度どうするか話をする、との事でした。

それを聞き、ああ色んな人に迷惑をかけている、良くしてくれた人たちを無下にして、何より心身ともにあまり調子の良くない同僚をひとり残して、仕事内容の中で私とその同僚しかできないことがあるのに、私は自分のエゴと甘えた考えで退社を選びました。

私は裏切り者でしょうか。

またこちらでも回答を頂き、そのように頑張ろうと思っても、結局私は自己中心的でもう半ば自分自身を諦め気味です。

もう何が正しいのか分かりません。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

まずはご自分の生命第一優先で

辛い職場、向かない職場、ブラックな職場に無理にいると心もやみます。
あなたの場合はやめたらやめたでもうそれまで。
余計なことを考えて自分をいたずらに苦しめることはやめましょう。
「やめる」ということは、その事をそれ以上しないことです。
その職場をやめるという事は、あなたにとってはあなたをもう苦しませないことです。
ですから、そういう自分を苦しめる考えすらも一緒に卒業するべきです。
私だったらこう考えます。
「この度、仕事をやめるに到ったのは、職場が向かないという事もあったけど、何より、私自身が私自身の中で、ずっと自分を責めたり、悩ませてきたという面もあった。
私はむしろ、こういう思考活動をやめるべきだ。」と。
辞めたら「職場のみんなに恨まれるかなぁ」とか考えてしまう、その自分責め思考こそが人生の一番の苦しみです。仏教はそういう思考を離れるためにこそあります。
自分を苦しめる思考に気づいてください。
それは誰がやっているのか。
いつから始まっているのか。
自分を見つめなければ、ここはわかりません。
思いというものは発生時点では無害無毒です。
直後に刃が自分に向かっているのではないですか。
正解があるとすればまず、自分で自分を苦しめるという行為を今日限りでやめよう!と決意、発願することです。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

回答ありがとうございます。
職場の方が良い人ばかりで、みんな大変なのに自分だけ逃げるように辞めてしまうのがずっと引っかかっています。自分に刃を向けるのは、もう癖のようになっています。
すぐにはなおらないとは思いますが、少し気持ちが落ち着きました。聞いて頂きありがとうございます。

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