なぜ幽霊が見えるのか。
初めて質問させて頂きます。宜しくお願い致します。
7歳の時に見たのを最初に、この年齢になってもいわゆる「幽霊」というのが見えています。
脳に不調を起こしているのかとも思い、脳神経外科等で検査もしてもらい、精神科で診てももらいましたが、全く異常がありませんでした。
持病の状態も良好、眼球にも異常は見られないとの所見が出ております。が、1年の内、一定の時期になると原因不明(医師より毎回そのように診断されております)の高熱と炎症を伴って見えっぱなしになります。
自分ではつけようのない体の部位に手形と一緒に引っかき傷ができ、火傷のような跡がつきます。
18歳のときから仏教には興味をもっており、中村元さんの著わされた文献を熟読し、どうにか理解、納得して心理的な平安を得ておりますが、この「見える」のだけが不可解でなりません。
おまけに見えたものとそこで過去にあった出来事が、見た時点では知りもしないのに調べてみると一々合致するので不可解が倍増します。
また、見えた時に涙が出るほど見えたものが哀れでならない、でもどうにもしてやれないという何とも言い難い悔しさのようなものを感じて困っております。ただ見えるだけなら気のせい、妄想だ、で済ませられもするのですが、身体症状まで伴うと流石に・・・
一体全体、「見える」現象と身体症状にどう対処したものやら困り果てております。
対処方法をご教示頂けましたら幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
この世界を歩むために
「見える」ことは、たぶんすべての人が感じながらも
特に意識せずにしていることなのかもしれません。
ただ、ひとによって深く感じいってしまうということが
あるのだと思います。
わたしは、そうした世界は、
「わたしにだけの世界」だと思っています。
他人に言ってわかるときもあれば、わからないときもある。
オンリーワンの体験であり、オンリーワンの世界です。
あなた様には苦しみでしかないのかもしれません。
でもそれが、あなたの世界になります。
わたしにも見たくない世界が沢山あります。
今私は宮城というところにいます。
正直、被災地になった沿岸部に行くことに、
こころはかなり抵抗を見せます。
たぶん、自分でも意識の奥に閉まった
トラウマなんだろうなということはわかります。
でもわたしはそうしたところに行かねばならない。
今でも頭の中に、夢に、「荒浜に300人以上の遺体が
うちあがっております」
という、ラジオの声が聞こえるからです。
あなたには聞こえない声だと思います。わたしだけの
世界の声ですから。
それが苦しい。でもその人たちの供養をせねば、
わたしは前に進めないと思っているんです。
だから、いつも、頭痛がするけれども、お参りに
行きます。いって手を合わせ、祈ります。
さちあれ、さちあれ、やすらかであれ、やすらかであれ。
それで声が消えるわけではないのに。
でもそれがわたしの世界の、わたしの生き方だと
思っているからです。
あなたに見える世界の方々は、あなたという
優しいこころの持ち主のもとに、なにかを
感じてもらいたいという思いで表れているの
かもしれません。
であれば、ほんのわずかでも、こころをよせて
手をあわせ、祈ってほしいのです。
さちあれ、さちあれ。
わたしは、その祈りこそがあなたの苦しみをほどく
一歩になるのではないかと思うのです。
見える聞こえることは変わらないかもしれない。
だけど、その世界での生き方は、
変えることが出来るのではないでしょうか。
あなたが安らかになりますように。さちあれ、さちあれ。
合掌
五蘊盛苦 杯中の蛇影
誤解をさせてしまい申し訳ございませんね。
(^<^)ぶっちゃけ、これは、あなたがA「これは霊のしわざだと思いたい」かB「否か」で、結論は変わってくるのです。
A霊のしわざである→じゃ自分で協会やグループを作って、その力が本物である!ことを科学的に公の場で証明・立証すれば歴史が変わる。その証明がない中で霊が見えると言ってしまうと、いまだ歴史上、霊の存在は立証されてないのですから、霊だと思いたくても、ここ以外では口にしない方がいいのです。
もし
Bえ?これは霊のしわざではないの?と思ってくださるなら
→仏教的には「五蘊盛苦」に相当します。
トラウマ、フラッシュバックなどが濃厚に具現化され、発生時のファースト時点では自動で思い起こされただけですが、それを霊のせいだと思い込んで、実際の現実でもそれが思考と混同して観えてしまい(無明)二次災害、三次災害を引き起こし、体にも湿疹や爪痕、体調不良を引き起こす。そしてそれをさらに厭い嫌う、ネガティブになる、疑い、不信の思いや孤立感が生じる。もし自身の思いか苦しみから本当に救われたければ、明日、日曜坐禅会に来てください。
文字ですら、あなたはお礼欄でも私に誤解の思いを生じているから、こういう質問は文字に頼らん方がいいでしょう。実物の私は攻撃的でも何でもありません。(^<^)
「幽霊が見える」という現象は心理的なものであると捉えてみてください。
本人は霊だと思っていますが、それは体調の不良などによって、内的な表象作用が過剰に暴走して悪さをしている状態と言えます。グーグルの人口知能画像でも、外の物事と(人工)知能内の作用が相和して人間の姿のように見えてしまう事実に対する関連付け・誤認・混同がなされています。
人間の心も事実に対して、関連映像を重ねて事実に現われているかのように映ってしまうことがあるものです。体が弱っている時などは私にも見えますが、それは霊ではありません。
ただ、それを霊だと思うことで二次災害三次災害を引き起こすことがあることは確かです。
禅や瞑想の業界では、自分の内的イメージが外の世界に反映されてしまうことを無明と言います。信じられないかもしれませんが、事実に対して人間は自分の思いを重ねてしまって、それが本当に映像化されてしまう感覚が生じます。だから第三者にはそれは勿論見えないのです。
同趣意のお尋ねに対する私のお答えです
幽霊に関するお尋ねについて、すでにお答えしているものがあります。参考にしてください。なお、そのなかで「ある仏教学者」と言っているのは藤本晃博士という方です。山口にお住まいの五十代の誓教寺というお寺のご住職です。インターネットですぐ見つかりますので、メールなどで直接お尋ねになることもできます。
とりあえずは、以下をご参照ください。
http://hasunoha.jp/questions/1557
質問者からのお礼
藤岡様
ご回答頂き、ありがとうございました。誓教寺ご住職にメールを差し上げてみようと思います。
ご著書も拝読してみます。とにかく、つらい状態がかれこれ10年ほども続いておりますので
何でもしてみようと思います。本当にありがとうございます。
丹下様
そうですね。頭のおかしい変な人なんでしょうね。私は。
お釈迦様も、道元禅師もない、とおっしゃっていた肉体から乖離して動き回る精身体を見ている状態が普通ではないことくらい自分自身、よくわかっておりますよ。だから苦しいんですよ。
「世間の大半を敵に回す」とは恐れ入りました。この苦しい状態から助けて頂けるかもしれないと
思って藁をも掴む思いで投げかけた質問に対し、素晴らしい回答ですね。
そもそも霊能者とかいう金儲け主義で他人の人生を惑わすような真似をする方々が
全く持って信用できないので人の心の部分に深く関わっていらっしゃる仏道修行者の方々に
ご質問させていただいた次第です。
そもそも、私の質問は「対処法をご教示頂ければ」ということでしたのに、なぜそれが「公に証明する必要」という話になるのか、貴殿のご回答が攻撃的すぎて訳がわかりません。
当方は「見える」ことを仕事にする気も、「霊能者」を名乗る気もございません。
本来であれば見えるはずのないものが見えているということ、これが困ったことに自称でないことのほうが多いのも辛く、見えている期間に身体的に非常に辛い状態にあるということを読み取っては頂けなかったようですね。
丹下様
重ねてのご回答、誠にありがとうございました。
こちらも苦しさのあまり、言葉が尖ってしまいましたこと、お詫び申し上げます。
十年間同じ状態を繰り返しており、今年は、もう生きていけない、というところまで
来ておりました。確かに無明です。真っ暗闇の中でボコボコとあちこちにぶつかっている感覚でしたし、ぶつかったことに怒っている感覚でしたから。
どうやら間違った方向に心の状態を持っていっていたと思います。
原因と結果を逆に考えてしまうほどに。
難しいかもしれませんが、体調が最悪のときにも自分の心の主でいられるよう、小さなところからでも修練していこうと思います。ありがとうございました。
星様
何だかとてつもなくお辛いのに、ご回答頂き、誠にありがとうございました。
星様のご回答を読みながら、涙が出てきました。
自分のどうしようもない情けなさに対するものかもしれないですが。
自分の世界に自分の望まないことが起こるということに対する苛立ちから見えているという私にとっての事実に悪意を向けていたように思います。
体調不良の方は対処療法しかないようですが、生き方=心のありようは日頃から変えていくよう心がけていこうと思います。
ありがとうございました。