きょうだい間での介護の不一致
初めて質問いたします。
一家の中心だった母が亡くなり、残された父は認知症を患いました。
実家で一人暮らしは心身共に厳しく、私も弟家族も事情があり父とは同居はできない、ということで、半ば騙すような形で施設に入居してもらいました。
質問したいことは、弟夫婦と私の間での、父の介護方針が全く逆であるということです。
父の数少ない友人たちに、父を会わせたくない、気分転換であっても施設から外に出したくないと言うのです。
父の数少ない古くからの友人さんが、たまに施設に面会に行ってくださってます。
母が亡くなり、実家にも帰れなくなった父は相当に落ち込み、部屋から外に出てこなくなったときもありましたが、友人さんが面会に行ってくれるお蔭で、父の表情も明るくなってきました。
その事を弟夫婦に連絡すると、あまり会わせるのは良くない、という趣旨の返信が来ました。
曰く。父は認知症に加えて飲食制限があります。友人さんが外に連れ出して、飲食に制限があるのに食べさせたりするんじゃないか。その際のお金はどうするんだ。出先で具合が悪くなった時どう責任を取るのか。だから外には出さず、友人にも会わせないほうがいい。
弟たちの言い分も分かります。
母から「父に長生きしてほしい」という遺言があります。弟たちは、故に父の心よりも身体を優先しているのだと言います。
それに従っているんだということは良くわかります。けれど、弟たちの言い分を全て聞くとなると、施設への全く自由がない閉じ込めになってしまうと思うのです。
そもそもが騙したように入居させた施設。その時点で相当の制限はされています。これで友人にまで会わせない、となると、これは精神的な虐待になるのではないかと思えて、どうしても受け入れる事ができません。
友人さんには私の方で父の病気の説明をし、控えて欲しい事等、説明をすでにしています。
人は身体だけで生きてるわけではありません。心も健康であってこその命です。私自身現在うつ病なので、家族以外の、友人という存在がどれだけ大きな支えになっているか、よく分かってるつもりです。そして過去、母もうつを患いました。
身体だけを優先し、心を折らせ病ませてまで長生きする事を、母は望んだでしょうか
弟たちに、もっと父の心にも寄り添ってあげられるように、うまく説得することばがあるでしょうか。それとも私が甘いのでしょうか
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
一度やってみてから考えたらどうでしょう
あなたの思うやり方でいいように感じます。お友達にはきちんと理解していただいた上で、短い時間でも会わせてあげたら元気になるでしょう。会話はとても大切です。力になります。
自分がもしその立場になったらと考えたら、想像つくでしょう。
できる範囲の中で、お父さんが喜ぶことをしてあげたいものですよね。
焦らず少しずつよく話し合うこと
はじめまして。質問読ませていただきました。
率直にお答えさせていただきますと、お父様のことに関してはみうらさんの考えている方針が良いと思います。
悲しいかな「施設」と呼ばれるような場所はともすると社会から離れて過ごさざるを得ない状況になってしまいやすい場所であります。
そういった中で、古くからの知人との関係を継続していくことは、お父様の生活と人生に潤いと心身に良い影響を与えてくれることは間違いありません。
食事の制限についてもみうらさんから説明をしているとのことなので、十分な配慮もされています。
お金のことと出先で具合が悪くなった場合のことは、弟さんと相談して対応を決めておくことでクリアしていけるのではないでしょうか。しかし、これについては近くに住む弟さんにお願いしなければならない部分が大きくなりそうなので、そのあたりにも配慮して丁寧にお話を進めていただく必要があると思います。大切なことはよく話し合う機会をもち、弟さんの気持ちも汲みながら、焦らず少しずつみうらさんの思いを理解してもらえるようにしていくことだと思います。