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病気を乗り越える心持ち

回答数回答 2
有り難し有り難し 16

病気を乗り越えたいです。去年職場のストレスやプライベートの悩みからパニック障害になり、現在発作はありませんが自律神経失調症(頻脈、筋肉痛、倦怠感など)で苦しい状態です。自分はこれからやりたいことがたくさんありますが、また体調が悪くなってしまうのではないか、といった不安から前に進めないでいます。何か良いアドバイスを頂けないでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

病気は自分の意志が治すのではなく体が治す。

「治したい!」という強い意志は大切です。
それによって、体が治そう!とします。
反対に人間には自滅ウイルスもいますから、どうせ治んないだろう、と思うと本当に治らなくなってしまいます。不思議ですがそういうもんです。
笑顔な人、前向きな人の方が治りは早いですから、元気を絶やさないように致しましょう。(^<^)
「すぐにでも治りたい!」という気持ちは、ときに結果がすぐでないので、苦しみの種になりますから、すぐには治らないけど「必ず治す!」「かならず治す!」という気持ちをもってください。

そして、何より、ストレスを無くす生き方をすることです。
自分の感情、自分の好き嫌い、自分の判断を持ち込まないスタンス。
事実と思考の世界の区別を持つことです。
会社の嫌な人間は、あなたにとって「イヤな」存在。
あなたが「キライ」「イヤ」「ストレス」「恐怖」を持っているのです。
第三者、別視点からすればあなたが嫌いなその人も、まっさらな人です。
「自分にとって」という私的な目線を持ち込むから苦しくなるのです。
相手や事実を「わたくししない」生き方をなさってください。

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おきもち

頭で考える以前で生きる

お話しから、きっと思考を優先して生活されているのでしょう。

是非禅を実践していただきたいと思います。禅とは思考以前の状況にご自分が存在していることにまず気づき、事実に生きることだと思います。そのため、まずは、目で見たもの、耳で聞こえたもの、鼻で香ったもの、舌で味わったもの、皮膚から感じたもの、そのものがそこに存在しているだけで、そこに思考をくっつけないようにしてください。
例えば、脱いだ服が床にあるとします。しかし、それはそこに服があるという事実のみ。
そこに思考をつけたし始めると、いい悪いを考え、誰が脱いだんだ!とか、自分が脱いだのなら、こんな自分はダメな人間だ とか始めてしまいます。善悪、白黒なんてつける必要ないのです。それ以前に、そこにそのもの、その人
がただ存在しているだけです。
そうした事実に生きることをお勧めします。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。未熟な人間なんだと思います。禅について勉強してみようと思います。

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