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過去の嫌なことを何度も振り返ってしまう

回答数回答 1
有り難し有り難し 13

初めまして
私は時折、過去の嫌なことや不安、疑問を思い出して何日も考え込んでしまいます。

例えば辞めた仕事の人間関係でうまくいかなかったことや、ネットの書き込みを今思えば過激な内容で書いてしまったかもしれないな、あのときああしてればこんな気持ちにならなかったのにな、違う進学先にしていればなと次から次へ考えてしまい時には暴走してまた後悔を重ねてしまいます。
過去にやった過ちや恥を出来れば思い出さないで生きていきたいです。
どうすればいいんでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

これからの貴女様の因縁次第

きむら様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

過去の出来事や想い出を、無理に思い出さないようにするのは難しいことですが、ただ、仏教的には、過去の出来事や想い出というものも、実体としてあるものではないとして、実体視して囚われを起こしてしまっていることに気付くことで、それらからの迷い苦しみを取り除くように調えて参りたいものとなります。

それは、「全ては、縁起し空である」ということで、過去の出来事も、想い出も、何もそれだけで存在できていたわけでもなく、色々な因縁(原因と条件)という他に縁りて起こっているものとなります。

もしも、過去の出来事や想い出に実体があるとすれば、例えば、生まれる前から、既にその出来事や想い出があったということにもなり、おかしなことになってしまうのであります。

全ては、因縁次第として、過去の出来事も想い出も、因縁次第によってそのようになっており、また、そのことを考える、思い出す、自分の捉え方、価値判断次第にもよるものでしかなく、つまり、幾らでも過去の出来事、想い出も、過去にあった事実は事実であったとしても、これからの貴女様の因縁次第によっては、その意味合い、価値も変え得ることができるのであります。

また、過去の因縁はもう変えられませんが、これからの因縁はいくらでも変えていけれることもございます。

それならば、これからの因縁をどう調えていくべきであるのかを考え、そして、実行していくことにより、善い結果を迎えて参りたいものであります。

これから次第により、貴女様の過去も含めて、実は変えていけることができるのであります。

善い結果へと向けて、善い因縁について意識していって頂けましたら。

川口英俊 合掌

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