阿修羅は信仰の対象になるのでしょうか
ご縁があって興福寺の阿修羅像の精巧なフィギュアをいただきました。
仏像のフィギュアは基本的にインテリア用に作られていると聞いています。
開眼しなければ仏像はただのお人形なので、部屋のインテリアにしても、ばちは当たらないと聞きました。
しかし精巧な出来から、フィギュアを開眼して、信仰しておられる方もいるそうです。
ここで質問なのですが、阿修羅像を自宅の祭壇に飾っている人がいますが、これは問題ないのでしょうか。
興福寺の阿修羅さんは、とても美しくかっこいいですから。
阿修羅さんは仏道に帰依して、改心して護法善神になったと聞いていますが、かっこいいと思うと同時に、怖いイメージもまたあります。
またお寺でも興福寺以外では、阿修羅さんが祀られているのは、あまり見たことがありません。
ご教示いただけたら幸いです。
物欲。ひたすら物欲。 余計な好奇心。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
阿修羅は仏教では仏法を守る神ですから祭壇などに飾っても構わないと思います。
ただ、阿修羅は正義を司る神故に戦争になりやすい、それは人間も同じで、戦争は両国の正義の為に起こります。ですから、正義を振りかざすことは時には控えることも、つまり相手の意見も理解してあげることも、共生の為には必要であろうと思います。
なお、阿弥陀経の最後に阿修羅達が阿弥陀仏の救いの話を聞いて喜んだ様子が書かれています。
阿修羅達も私たちと同じように、いつかは仏様になりたいのですね。
南無阿弥陀仏
もちろん祀ってもいいですよ。本質さえ忘れなければ。
ketarouさん、こんにちは。
もちろん祀ってもいいですよ。ただし、拝む対象は仏門に帰依した阿修羅という本質を忘れなければなです。阿修羅であっても鬼神であってもあなたの信仰心が正しい見方であればすべて仏の分身、観音経では観音さまの化身なのです。そのためには仏教を勉強しなければなりません。仏教を学んだなかで阿修羅様を信仰するならば、仏教守護神としての阿修羅のご加護も得られると思います。その信仰心がないと阿修羅はただの争いの神となります。争いの神を信仰しても幸せにはなりません。逆に争いのある生活になってしまいますね(笑)。暴力団員が背中に不動明王のイレズミを彫るようなものです。どんなに素晴らしい仏さまでも正しい生き方をしなければ、絵に描いた餅どころか、更に不幸へ導きかねません。
フィギアはあくまでも人形です。それを信仰対称の仏像にするのであれば、たとえばご縁のある僧侶を師とすることやお説法をもらって信仰するぐらいの心構えで阿修羅尊を信仰してくださいね。合掌
質問者からのお礼
染川智勇 様
お答えありがとうございます。
まさにご加護をくださる神様ではなく、「争いの神」になってしまったら怖いと思いまして、ご質問させていただきました。
貪・瞋・癡(とん・じん・ち)に四六時中、流されている凡夫でありますが、怒りや憎しみに流されないように、その戒めをこめて「仏門に帰依をした」阿修羅さんを祭壇にお迎えします。
三宅 聖章 様
ありがとうございます。
まさに阿修羅さんの神話は、自分の正義に執着しすぎると、それも業になってしまうという戒めなのですね。これも肝に命じておきます。
私は浄土宗の檀家ですので、阿弥陀経をよく唱えるのですが、最後のほうに阿修羅さんが出てきますね。
浄土の教えとも矛盾がないわけなんですね! 安心いたしました。