“引き寄せの法則”とは
簡単に言うと、“考え方や本当に思い込めばその通りになる”ということらしいです。
量子物理学的に「思考は現実化する」という学者もいたりします。
言葉に発するなどはできるのですが、心に思い込むというのはなかなか難しいですし、どうしても悪いことや嫌な事、嫌なニュースに怒りを覚えたり、他人を妬んだりうらやんだり。マインドコントロールでもしない限りそんな人にはなれない気がします。
プラス思考は大事だと思いますが、そんな四六時中プラス思考になることなんてできるのでしょうか。嫌なことから目をそむけ、ある意味思考を停止して単純思考にならないと難しいと考えます。
量子物理学、プラス思考、コントロールとなるとなんとなく胡散臭く感じてしまいます。
そもそも“引き寄せの法則”という考え方は仏教にはあったりしますでしょうか?
教えて! お坊さん!
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
念ずれば花開く
レッド・メッキさん、こんにちは。
私は毎月一回、いかがわしい?胡散臭い、プラス思考という金メッキ講座を1500円という高額設定?で開いております、妖僧 丹下覚元と申します。同じメッキ者同士仲良くいたしましょう。(^^♪
この手の本はざっくりと読んでいます。
ぶっちゃけ、この系統の真意は「物事そのものを引き寄せる」ということではなく、
「あることを強く思うと、その思ったことに関連することを、脳みそがサーチしはじめる」といった方が良いでしょうね。
引き寄せるということより、思ったことに関連することを自動的に(無意識ながら)ピックアップするから、実生活においても、その方向に進みやすくなるということです。
私は胡散臭い(^^♪プラス思考講座を開いていますが、
最終的にはプラス思考という上塗りのメッキ思考からも外れた境涯へご案内いたします。
プラス思考とは所詮メッキです。上塗り、メイクアップすることです。
マイナス思考やネガティブ過ぎるよりは、
ポジティブ、プラス思考であることが望ましい。
ですが、仏教が連れていく先は、真逆のメッキをはがすことです。
DIS COVER とは 覆い(カバー)をDIS(外す)る訳ですから、そこに真実の自己が発見されるわけです。
覆いや、メッキ、カバーを外した真実の自己とは、
成功を最上とせず、どんぞこであろうが、成功するもしないも、「あなたはあなた」であるということ。
お金はあるにこしたことはないですが、一生の中で使い切れる額もたかが知れています。
沢山持てば、盗られる不安もオプションで付いてくる。
モノはいくらでもほしいのが人間であるが、最終的に、今までどれだけほしいものを手にして、満足がなかったか。満足がなかったのなら、これからも同じでは。
だから、仏教がとことん追求した結果は、成功していようがなかろうが、そんなことは関係なく、自分がが自分を最高に生きるということ。
では、どのように生きることが最高であり、望ましいのか。
それは「苦しみや悩みのない安穏な生き方」です。
成功するために成功方法を学ぶのが成功哲学ならば、
仏教は成功しようがしまいが、老いや病、悩みがあろうが、安らかに生きる。
そのために自分を学ぶのが、仏教です。
一度メッキをとことん外して、本当の自分について考えてみてはいかがでしょうか。
思いの種をまく
レッドメッキさん こんにちは青峻と申します
引き寄せの法則とは「思考は現実化する」に似ていますね。
「蚊に刺されてかゆいなー」って意識し始めると、それまで以上にかゆくなった経験はあるでしょうか?
それは「かゆい」という意識を現実化させている状態になります。
意外にかゆみは忘れてしまえば(意識しなければ)痒くなくなります、しかし、「蚊に刺されたんだった、今も痒いはずだ」って意識すると再びかゆくなったりするものです。
また、家を建てたとします、それは「ここに家を建てたいな」という意識をもった方がいたからこそ、そこに家が建っているのです。
それが、思いが現実を引き寄せるということです。思考が現実化したと言えるのでしょう。
私は引き寄せの法則は「具体的に思い描けば無意識のうちにその思いを現実化する方向へと進めていく」ということだと理解しています。
例えば、自分の子供や彼女に何かプレゼントをしようと心に決めるとします。すると街を歩くときに「今日はプレゼントを買いに行くぞ」と決めていない時にでも、無意識にプレゼント対象品を探しているものです、ふとした瞬間に「あっ、これいいかも」って、
引き寄せの法則とは「意識的に無意識を働かせている状態」だと言えるのではないでしょうか。
また、引き寄せの法則とはあくまで「引き寄せている」だけで、それだけでは実現はしないと理解された方がいいかと思います。
お金持ちになりたいと意識してもそれだけではお金持ちにならないですからね。
仏教では引き寄せの法則のような考えがあるかと聞かれれば無いように思います、
むしろ「それは執着だぞ」とお叱りを受けそうな気がしますね。
しかし
仏教では心で悪いことを考えることは、実際にそれを行うのと同じだと言われます。
心で思うのは行動しているのと同じだと。
最後に引き寄せの法則の屁理屈を言えば、
お金持ちになりたいと思えば「お金持ちになりたい人」になっているのではないでしょうか(笑)
一種のマインドコントロール?
正山寺の副住職 藤野と申します。
他の方がまだ答えられていないようなので、少しばかり触れさせて頂きます。
引き寄せの法則・・・何やら怪しい雰囲気を醸し出していますが、
実は私も、その種の本と思われる「ザ・シークレット」という本を以前読んだことがあります。
書いてあることは、なるほど!と思える節もありますが、一言で言うと・・・
レッドメッキさんも書かれている「思考は現実化する」に集約されるかと思います。
確かに、思い続けて、それを一生信じていけば、いつかは・・・
となる可能性はなきにしもあらず。
大半の人は、その前に信じ切れなくなるか、亡くなられてしまうかも知れません。
信じ切れなければ、信じ切れなかったあなたが悪いということで、この考え方を否定することも出来ません。
中々良く出来た考え方であり、その関連書籍が売れ続けているのも頷けます。
しかし、ひとつ間違えると、
「どんな思考(たとえ悪い思考)でも実現するはずだ!そう信じてそうなるよう行動していこう!」
となったら大変なことになります。
タイトルにも書きましたが、一種のマインドコントロールもこの種の思考を植え付けるのかも知れません。
この世に絶対と言えることは、それほど多くありません。
現実をわきまえて、自利利他な思考を当てはめる程度であれば、
この考え方も一理あるかと思います。
最後に、仏教に、この「引き寄せの法則」という考え方があるか?と言えば、ないと思います。
この世に存在する全てのものは、因果の法則から成り立っていることを考えれば、
納得出来るのではないでしょうか。
「成功哲学」と「仏教」
レッドメッキ様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えとなります。
「引き寄せの法則」、あまり聞き慣れない言葉でございますが、「成功哲学」の思想に分類されるのではないかとは存じます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/成功哲学
個人的には、その「引き寄せの法則」を仏教の業(カルマ)論と関連して考えてみることも面白いかもしれないかとは存じましたが、そもそも「成功哲学」の目指す「成功」と仏教が真に目指す「成功」、つまり、「悟り・涅槃」とは目指すところが全く違うものとなります。
成功哲学は、あくまでも世間的価値観からの成功、例えば、お金や権威や利権、名誉・称賛を得たいとするところがあり、利得・享楽事を扱うことから、当然に無明(根本的な無知)・煩悩(悩み煩い、代表としての百八つが有名)・悪業(悪い行為、あるいはその積み重ね)へと繋がるのも必定であり、仏教からは気を付けて扱うべきこととなってしまいます。
但し、例えば、しいてにて、「本当に思い込めばその通りになる(できる)」ということを仏教的に当てはめて考えてみるとするならば、仏教では慈悲・利他行を行うための心の状態を保つことについて、いつでもいかなる時でも、悪い煩悩が出ることなく、慈悲に基づいた言動ができますようにとして、慈悲の瞑想を繰り返し、繰り返し修習することにより、やがて己の損得勘定という計らいを捨てて、煩悩に毒されることもなく、慈悲・利他行を円満に進めることが求められることにはなります。
先日のJR横浜線踏切事故で男性を助けて電車にはねられて亡くなられた村田奈津恵氏は、困っている、苦しんでいる人がいれば、到底見過ごすことのできない優しい温かい慈悲の心を常日頃から保っておられた方であるからこそ、あの場面でも自分の損得勘定を抜きにして、救助行為に出られたのではないかと恐れながらにも推察申し上げます。日々自分の損得勘定にばかりとらわれてしまっている拙生では難しいことであり、恥ずかしく思う次第でございます。村田奈津恵氏の救助行為は誠に菩薩の慈悲・利他行と言っても過言ではないかと存じております。心からのご冥福をお祈り申し上げますと共に、いずれはそのように己の損得勘定という計らいを捨てて、慈悲・利他行を行うことができるように調えて参りたいものでございます。
川口英俊 合掌
こころを大切にしています
レッドメッキ様へ
仏教ではこころを大切にしています。
こころで思ったことや考えたことが
そのように、こころに引き寄せられて
行動や言葉になることはあると思います。
ぜひそのこころを大切に磨いてください。合掌
我々僧侶を試している気がします・・・
「引き寄せの法則」、量子物理学的に「思考は現実化する」。私はその道の専門家ではないので中々理解できません。ご縁がありましたら、講義や講演会にでも参加したいです。
それでも、検索して調べてみましたが、サッカーの本田圭介がビックマウスと初めのころは揶揄されていたのにいつの間にか、日本代表が勝ち続けると日本中が夢が叶うのではないかと思い始める。そして、ワールドカップ世界で一番早く決めてしまいました。まだまだ、紆余曲折ありますが安心して応援できるのは「引き寄せの法則」のお蔭でしょうか。
科学や物理学は自然の法則を具現化したものであるから、色々なものに当てはめようと思えば当てはまりそうですな。こういうのは宗教が知らず知らずのうちに行っているような気がします。布教に使われることもしばしばあるようなないような。「信じる者は救われる。」は代表的。「先祖を敬え。」「お墓参りに行きなさい。」これらの言葉も言い続ければ皆が引き寄せられることもあるのでは・・・。
レッドメッキさん、これからも深い質問をお願いします。