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認知症の母との関係について

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約3年前に父が亡くなり、母(80代)は一人暮らしです。

母は、父が亡くなった頃から認知機能が低下してきまして、約2年前に認知症の診断が付きました。

私(うつ病です)は母とは別居をしておりますが、一日中一人にしておくことは心配ですので、毎晩様子を見に行って、その日の出来事などの確認等をしたりして、母が床に就いたことを確認をして、戸締り等をして帰宅してきます。

私は、父に「僕が亡くなった後は、母さんの面倒をちゃんとみるように」と言われていましたし、父の介護を十分に出来なかったことをとても後悔しておりますので、少しでも悔いが残らないように母の介護をするつもりで今まで頑張ってきました。

しかし、母の認知機能の低下が進むにつれて、言葉が厳しくなってきました。

父は生前「母の言葉にはトゲがある」と言っていましたが、そのトゲが鋭くなってきて、私をぐさぐさと刺すようになってきました。

母の言葉は、毎日些細なことで私の心を刺してきます。

例えば、「私だけ忙しいのに、あなたは暇なんだから〇〇をしなさい」、
私の声が聞き取れなければ「あれだけ食べているのに、どうしてちゃんと声が出ないの」(私はこの9か月間でストレスのために食欲が無く約10kgも痩せてしまっています。)、
夕食の時間が遅くなったことについて文句を言われたので、これ以上早く食べることは出来ないと言ったら、「努力が足りない」と言われました。

そして、私は中年独身で犬を飼っているのですが、「自分の子供を育てもしないで、犬を飼っているようではダメだよ」と言われました。

私は、別に好きで独身でいる訳ではなく、結婚できなかったことをとても悲しく思っていますので、この言葉は物凄く私の心に突き刺さりました。

このように母の言葉が厳しくなるに連れて、介護をしようという気持ちが弱くなってきてしまいました。

厳しい言葉を言われると、「もう知るか」と思ってしまいます。

経済的に余裕があれば、施設に入ってもらいたいと思ってしまいます。

でも、母のことは嫌いではないのです。

亡父にも母の面倒を見るようにと言われましたし、自分でもそうしたいと思っています。

父が亡くなった後で凄く後悔をしましたので、少しでも後悔がないように母の面倒をみたいと思っているのですが、今は自分が苦しくて介護を続ける自信がありません。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

言葉を受けない力を。

たかさん、こんにちは。

お母さんのご介護、お疲れさまです。
特に認知症になってくると、自分の苦労を理解されない分、辛くなると聞きます。
でも強い人間になる一つには、相手の言葉を受けないことです。
相手が罵詈雑言しても、肉体的な暴力がない限りは、ただの空気の振動です。
たかさんも、知らない外国の人から現地語で批判されても怒らないと思います。意味がわからないからです。また意味が理解していても、小さな子供にいわれても怒らないと思います。自分の方が上だからです。
 同じように介護しているあなたの方が母よりも立場は上なのです。どんなこと言われても馬耳東風、「はいはい」といっていなせばいいのです。
 それよりも母親孝行を後悔しないように一所懸命してあげましょう。そちらの精神の方が痴呆の母の言葉よりも高いのです。母の言葉は良いことも悪いことも「お世話をしてくれて、有難う」の言葉に変換して受け止めましょう。

 がんばって!応援します。合掌

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★僧伽(お友達)になりましょう。一緒に仏教を楽しみましょう★ Email;kongozaji@renge.net(気軽にメールしてね!)  直通電話:090-6041-0193(最初はショートメールで) ※※※※※※※※※※※※ 山寺の小さな金剛座寺は10月23日に襲った台風21号で、大変な被害を被りました。大規模な斜面の崩落で客殿が倒壊の危機に陥っています。人生は何が起こるかわかりません。復興に向けて20年努力してきましたが、またリセットになるとは思いませんでした。でもあきらめません。仏さまの教えは「一切皆苦」苦難をなくすことではありません。苦難は必ずきます。それを乗り越える心を作ることが、御仏さまの教えなのです。  ハスノハに訪れる皆さん。私と一緒に人生の苦難に正面から立ち向かい、乗り越えていきましょう。仏さまと共にならば、必ずできます。合掌 ※※※※※※※※※※※※ Email;kongozaji@renge.net 在家から天台宗僧侶になりました。田舎のお寺だからできる新しいお寺ライフを試みて活動しています。特技は手話で現在某大学の非常勤講師で初歩の手話講義をしています。NPO手話技能検定協会理事の役職を頂いて手話学習の普及に努めております。社会貢献として保護司のお役を通して社会更生のお手伝いをしております。 どうぞ伊勢にお越しの際は遊びにお立ち寄りください。また活動は三重だけでなく、埼玉・東京・神奈川などの首都圏、または車でいけるところはどこでも出張で活動しています。仏事のことなら気軽にご連絡ご相談ください。お寺には宿坊もありますので、心のリフレッシュをされたいのであれば、いつでもお泊りくださいね。 私と一緒に、お寺の復興を手伝ってくれる方を募集しています。私とお友達になってください。そして伊勢の山寺をあなたの第二のふるさとにしてください。 ●お葬式や法要、納骨をお受けしております。 エリアは三重・中部・近畿から東京・埼玉・神奈川まで、車でいけるところはどこでも走り回っております。どうぞご相談ください。  (メールが有難いですが、直通電話 090-6041-0193 でもお受けします。なかなか出られないので着信を残してください。またはSNSでご連絡くだされば折り返し電話します。なお電話での悩み相談は10分と決めておりますのでご了承願います) ※もし少しでも回答がお力になれましたら、その感謝のお気持ちを、ご本尊如意輪観世音菩薩さまへのご志納(布施行)でお願いします。ハスノハ活動ができるお寺の維持活動に使わせて頂きます。 ゆうちょ銀行100010-67608891 名義コンゴウザジ 百五銀行多気支店(普)221446 名義シュウ.コンゴウザジ 檀信徒・弟子になって一緒に仏教ライフを楽しみませんか?(檀信徒費志納年1万円) 仏教を人生に活かして楽しみましょう。合掌 

質問者からのお礼

染川様
ご回答ありがとうございました。
わたしは、他人の言葉をそのまま受け止めてしまって苦しんでしまうことばかりですので、言葉を受け止めないことはとても難しいのですが、少しずつでもいいですから出来るようになりたいと思っております。
毎日辛く、悲しく、寂しい日が続いておりますが、少しでも親孝行を出来るようにしたいと思っております。
どうもありがとうございました。

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