hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

仏教に興味があります!何かオススメの本や映画がありますか

回答数回答 2
有り難し有り難し 24

こんにちは。最近受験で落ちて少しだけ休憩しようと思って、小説を読み始めました。中国の作家が書いた、天龍八部という本を読んで、中の住職さんたちはいつもちえのある言葉を言っているのを読みました。そして心がすっきりして、受験で落ちて悩んだ気持ちも少し穏やかになりました。
最近 人間関係でのイライラがスーッと解消する方法という お坊さんが書いた本も読みました。本当に、すごかったです。

そして前にもここのサイトを通じてお坊さんたちに質問して、なるほど!と思わせてくれた答えをいくつかくれました。本当に有り難いと思いました。

本とハスノハをきっかけに、仏教に興味を持ち始めましたが、何かオススメの本や映画などの、私みたいな仏教を全然知らなかった人にもわかる本はありますか。あったら教えてください。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

いろいろありますよ

・諏訪緑『玄奘西域記』小学館文庫、全4巻
なんか漢字ばっかで難しそうですが、コミックです。西遊記の三蔵法師のモデルとなったお坊さんの話です。
物語のスタート時点では仏教のことほとんど知らない主人公が色々あって仏教に関心を持つようになり、史上最強クラスのお坊さんに成長していきます。そんなだからとても読みやすく、でも押さえるとこしっかり押さえて簡潔に描いています。
そして読んだ当時は「なんでこんな傑作が無名なんだ!?もっと評価されるべき!!」と強烈に感じていたことは覚えています。

・杜康潤『坊主DAYS』新書館、全2巻
臨済宗のお坊さんの妹さん著のコミックエッセイです。1巻はお兄さんの修行道場での生活、2巻は実家の地方寺院の生活を描いています。
妹さん目線で書かれていますので一般の方の感覚でもお坊さんの感覚でも楽しめますし、ためになります。よくありがちな著者の独りよがり仏教ではなく、お坊さんが伝えたいこと・分かって欲しいことがしっかり押さえられているのでおススメです。
そしてお寺やお坊さんの描写が日本一正確だと言われています。やはり著者がお寺で生まれ育った方ですから日頃の観察も取材も段違いですよね。

・ 映画『禅 ZEN』
曹洞宗の開祖とされる道元禅師を描いた映画です。中村勘太郎主演。
実はお坊さんウケする作品ではなく私は途中で寝ちゃったのですが、一般の檀信徒さんからの評判がえらく良いので挙げておきます。

天龍八部は存じ上げないのでググってみましたが、こういうお坊さんが好きなら横山光輝さんの漫画『伊達政宗』とかも良いかもしれません。お坊さんが主人公の伊達政宗を一人前の大名になるまで育てるんです。昔の漫画はそういうパターンが少なくなかったんですよね。
最近ので言えば宮下英樹さんの『センゴク外伝 桶狭間戦記』とか。これも大原雪斎というお坊さんが主人公の今川義元を育て、さらに軍師として支えます。いや、実はまだ読んでおらず気になっている作品なので知りませんが、史実通りそんな展開になるハズ…

あと、昨年の大河ドラマの『おんな城主 直虎』も良いですね。ちょいちょい禅語も出てきます。「煩悩たいさぁーーーん!!!」の話は余計ですけど。なんでテレビの人ってあんなのやらないと気が済まないんでしょ…お坊さんあんなことしませんから。十三代目石川五○衛門じゃねぇんですから

{{count}}
有り難し
おきもち

曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家(捨戒済み)。仮面系お坊さんYouT...
このお坊さんを応援する

せいこさま、こんにちは。

みたところ、順縁で、スイスイと信をもって教えに入っていけそうなので、下手に解説本を読むより、経典の原典か、現代語訳にあたってみるといいと思います。増谷先生の『阿含経典』か、中公文庫の『大乗仏典』シリーズあたりいかがでしょう。仏教伝道協会の『仏教聖典』もいいですね。

即戦力で修行したいのであれば、『ダンマパダ』の、気に入った部分の音読とかもいいですね。

子どもに読みきかせることのできるような仏教説話もオススメです。鈴木出版の仏教説話体系とか、ジャータカとかですね。

解説本であれば、石飛道子先生の本がいいですね。釈尊、龍樹、道元、親鸞、空海、この5人をすべて矛盾なく「天才」と評することのできる学者は、この人だけだと思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

菩薩になりたいです。 仏教は、ほんとうにすばらしい教えだと思います。...
このお坊さんを応援する

「仏教全般」問答一覧

良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

有り難し有り難し 9
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ