hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

三回忌、他界した者は何をしていますか?

回答数回答 2
有り難し有り難し 30

今年、三回忌をむかえます。
他界した者は、あの世で何をしている頃ですか?
また、他界した者の年齢を数えてはいけないと聞いたことがあるのですが、ご存知のお坊様いらっしゃいますか?
よろしくお願いします。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏さまの下で安心していますよ。

ゆみさん、こんにちは。

 妹さんの三回忌なのですね。辛いことだったと思います。
亡くなったらどうなるかは私たちの迷う者の関心事ですが、お釈迦様は「無記」といって、応えることはしません。確認のしようがないからです。
 お釈迦様の亡くなった後の僧侶先達は、人々に安心を与えるために、霊界の設定をして、仏さまの浄土に生まれ変わり幸せに暮らしていると説かれています。地域の文化によっても説き方が違います。日本では、日本の他界観も絡まって、極楽にいるという考え方、山・海の向こう(黄泉の国)にいる、あるいは近くにいるという感覚を持っています。そしてもっと近く、あるいはお彼岸やお盆にお墓や家に帰ってくるという考え方を持っています。さらには仏壇にいるという感覚もあるし、いつも傍にいるという感覚もあります。これが日本人の他界観の感覚です。このような信仰心は科学的なものではないのです。心の問題です。 だから、ゆみさんもいつも妹さんを心の中で思っていれば、あなたの傍にいるのです。もし仏教の信仰をしているのであれば、仏さまの下で幸せに暮らしていると思うことが大切です。

 私たちが個人を思うことで大切なのは、亡くなった悲しみに囚われて悲しみ続けてはならないということです。悲しみ続ければネガティブな生き方になり、その人自身の生き方が苦しくなります。だから亡くなった人への悲しみはいつか忘れて、自分の生活をしなければなりません。さらにはその悲しみを通して、さらに自分が幸せにならないと故人は霊界で心配すると捉えます。

 その後の質問の応えになりますが、故人の年齢は数えてはいけないという風説が生まれたのは、故人の年齢を数える自体がいけないのではなく、年齢を数える程のその故人の悲しみに囚われ過ぎてはいけないということの例えです。悲しみに囚われていなければ、普通に「生きていれば○歳」っと思っていいのですよ。

ゆみさんも妹さんの死を通して、自分はどう生きていくか、霊界の妹さんが喜ぶような生き方を目指してください。その節目が三回忌でもあります。合掌 
 

 

{{count}}
有り難し
おきもち

★僧伽(お友達)になりましょう。一緒に仏教を楽しみましょう★ Email...
このお坊さんを応援する

別の生き者になって生きている

おそらく、別の生きものになって、どこかで暮らしておられます。
もしそれが人間だったら、今日どこかで暮らしている見知らぬ赤ちゃんが、その生まれかわりかもしれません。
極楽浄土の菩薩様になって、仏様のもとで修行している可能性もあります。
お魚になって泳いでいる可能性もあります。

{{count}}
有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

妹は、十代の頃から仏教に関しての本を沢山読み、お寺巡りが好きな子だったのを思い出しました。最後に行ったのは日光の東照宮だったようです。
きっと、仏様が守ってくださり、安らいでいるんですね。真の母の元へ帰ったのですね。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ