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利他行とは

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有り難し有り難し 61

利他行とはなんなんでしょうか?
他人に利益を与える?人を喜ばせる?
人に幸せを与える?
あくまで、私個人の意見ですが
これって、突き詰めて行くと結局は
自己満足じゃないですかね?
だって人それぞれ価値観が違うので、何がその人に
とって、利益なのか!幸せなのか!喜びなのかわからないじゃないですか?
てことは、自分だったら、こうかなと考えてやる訳ですよね?
でも、その人にとっては、違うかも知れない!
だから、私は利他行て、突き詰めると自己満足なんじゃないかなと思うのですが、どうなんでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

【雑毒の善】

見返りを期待して善意の押し付けになってしまうこと、たしかにあるかもしれませんね。
せっかく”してやった”と思っても、礼のひとつも言われなければカチンとくるのが我々凡夫の根性というか、悲しさというか…。これを【雑毒の善】(ぞうどくのぜん)といって、文字通り毒の混じった善であるといいます。

でも、自分が一生懸命に骨を折ったことで他人様がすごく喜んでくださったら…
正直、素直に嬉しくないですか?
なんだか心が洗われたなぁって思ったことありませんか?

自分の都合を差し置いて、我を忘れて他人様に尽くした時、他人様の喜びが、そのまま自分の喜びとなる。仏教の目指すところはどこまでもそんな善です。そして、これこそ【因果の道理】です。

ひろかず様、どうぞ臆さず、これからも利他行を実践してください。
あなたの仰る通り”自己満足”で終わって自分が浅ましく思える時もあるでしょう。しかしながら【因果の道理】が故に、利他行に取り組むことなくしてやれ開悟やら安心とやらもまたありえません。

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有り難し
おきもち

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自利利他

その通りだと思います。
その自己満足は自分の利益であり、自利といいます。
自利と利他は繋がっているのです。
これを自利利他といいます。
もしかしたら、その人にとっては違うかもしれない、お節介かもしれない。
それでも、他者のために行動することが大切です。
100人の為に行動して、99人にお節介と言われても、きっと1人は救われて感謝してくれるのではないでしょうか。
利他の結果の自利、良いことだと思いますよ。

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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

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