過去世で人を殺めてしまいました
占いの鑑定をしていただいた際に、過去世で人を殺めてしまったようです。
私には記憶が無いため、殺めた方やそれに至った理由などは分かりません。
しかし、殺めた方への供養をしたのですが、お名前も分からずの状況で、どのようにしたら良いでしょうか?
カルマの解消とはいかないまでも、良い行を積みたいのでその1つに供養を思い立ちました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
占い師の言葉をすべて真に受けない方が
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過去世で人を殺めてしまったようです。
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この世の生きとし生けるもののは食物連鎖の中で自らの命を維持しております。現実に、人間は朝昼晩の三度の食事を摂ります。そして、食事において、種々の植物動物をいただいております。何らかの動植物の命をいただいて、生きております。そういう意味で、過去世に生きた人間も、現世に生きる人間も、何らかの動植物の命を殺めていることは間違いないでしょう。夜の梅さんが過去世において生きていく上での何らかの動植物の命をいただいて生きてきたことを間違いないでしょう。「動植物の命を殺めてしまった」と占い師さんが言ったなら、正しい託宣だと思います。
「過去世で人を殺めてしまったようです。」という託宣はかなり疑わしいと思います。過去世と言っても、すぐ前の前世のことなのか、何代も前の前世のことなのか、何十代も前の前世のことなのか、占い師さんは具体的に説明していないと思います。まあ、「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」的に過去に遡れば、戦争に参加した方もいるかもしれません。しかし、具体的な日時、場所、相手名も特定できない訳ですから、果たして夜の梅さんの過去世を見通すことが出来るかどうか、甚だ怪しいというしかありません。「この占い師さんが過去世を見ることが出来る」というのは。営業上のはったりに過ぎないと思います。
占い師さんは過去世が見えなくても、営業上「見える」と標榜します。「人を殺めた」事実を特定できなくても、「過去世で人を殺めてしまったようだ」とボカシながら、相談者を不安にさせ、何度も占いに来させようとします。
人生の岐路の中で、決断に迷い、いろいろと相談したくなることは多いと思います。そこで占い師さんの門を叩く人も多いと思います。占い師さんは筮竹やタロット等のツールを使って相談者の悩みや不安のカウンセリングをします。但し、御先祖や水子の霊を悪者に仕立てたり、過去世での悪業をでっちあげて恫喝したりする占い師さんも居ます。御供養をしたり、善行を積むことは良いことですが、占い師の怪しげな託宣に右往左往されての供養・善行は考え物ですね。
下記の過去の質問への回答も参照下さい。
https://hasunoha.jp/questions/24693
https://hasunoha.jp/questions/4337
今生の生を全うする
過去世の行いの結果が今生の私たちの存在ですから、善行為も悪行為も含めてすでに清算済です。
もう食べてしまった料理に今更、調味料を加えることができないのと同じように、過去世で行った悪行の償いを今生で直接行うことはできません。
今生を仏の教えに従って全うするしかありません。
至心に懺悔なさって下さいね。
拝読させて頂きました。あなたがそのようにお考えなさるならばその罪やそれ以外にも犯してしまったあまたの悪業を心から仏様にお伝えなさり一切を懺悔なさって下さいね。
仏様は必ずやあなたのお気持ちを受け止めて下さいます。
そしてあなたが為した罪は消え去り、あなたは清められるでしょう。
宜しければ毎日朝起きてから仏様に手を合わせてお勤めなさって下さいね。
逆縁も順縁なり
「あなたは過去に人を殺した」ある意味、とても無責任な言葉です。
どんな占い鑑定なのか分かりませんが、では、どうしたらいいの?となります。
ならば、その占い師か鑑定士に、それは誰でどんな風にすればいいのかと、ちゃんとした解決方法まで教示して欲しいです。と私は思います。
ただ一歩的に言われても、返って不安が募るだけです。
ともあれ、この世に誕生していきたことには、様々な理由のあるでしょうから、その中の一つに「供養」するというキーワードも含まれていたと思いますので、「供養」とは何かとということからでもいいでしょうから、仏縁を結んで頂ければと思います。
そのために、私たちも存在していると思います。