hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

お坊さんのお食事について

回答数回答 4
有り難し有り難し 115

純粋に気になった事で大変申し訳ありません。

住職さんや寺族の方は、普段どのようなお食事をされていらっしゃるのでしょうか?
やはり、一般家庭と同じようなお食事ですか?
精進料理も一般の方の間で流行っていますが、お寺のお坊さんも洋食やイタリアンなどを召し上がるのか、少し気になってしまったものでご質問させて頂きました。
もし宜しければご回答お願い致します。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

色カタチ音香味に精進・不精進なし

たとえばあなたの耳に色んな音が入ってくるでしょう。
ロックもジャズもポップも演歌もクラシックも人の声も町の音も入ってきますが、そこに聖俗の隔てがありますでしょうか。
舌は「これが精進料理」とか耳は「これが精進音楽」とか言うでしょうか。
鼻は色んな香りをかぎます。へだてなし。
この匂いは悪いものだから嗅がないとかいうでしょうか。
身体は国境を越えてどこへでも行きます。
北の将軍サマとて韓国でも日本でもどこへでも行けます。
この国はうちとケンカしている国だから行かないなんてことを言うでしょうか。
どこにでも行けます。
何でも食べられます。
何でも見ます。聞けます。香りや味、感ずることができます。
そうでないモノはいわゆる人間の「思想」というものです。
人間の身心は人間の考え方で「これが良いもの悪いもの」「野菜はオッケー。肉はダメ。」とかいうことはないはずです。
どうして、野菜だけが食べてOKで、野菜だけは殺されてもOKで、野菜だけが精進料理というラベルが憑くのでしょうか。
だからと言って別に好んで肉ばかりを食べることもしません。
修行道場では肉は毎日のように出てくることはありませんが、ご供養として頂く機会があれば口にします。
動物はナニナニだから食べないというのは人の決めたことです。
赤子は母親の血である母乳も頂きます。
僧侶の袈裟はお蚕様を茹で殺した絹の糸で縫われているものもあります。
そういう考え方は本当の精進、精進料理ということではないと思います。
つまり、肉は食べても平気。食べなくても平気。
この身心はどんなものでもいただけるようにできています。

{{count}}
有り難し
おきもち

精進なら洋食もありです

基本は精進料理ですが、和食に限りません。イタリアンや中華もありますよ。肉・魚などはなくてもいろんな料理は工夫次第。野菜も五辛と言ってニンニクなど香りのきついものは使えません。動物性でも乳製品はOKです。カレーやパスタなどみんないろいろ工夫して作ってますよ。弘法大師空海さまに毎朝お供えする食事も当番の方が食べるので同様です。精進の原則さえ外さなければ工夫次第です。
なお、修行中以外は自宅では肉や魚を食べている方もいます。あくまでこっそりとですけどね。

{{count}}
有り難し
おきもち

高野山真言宗権少僧正。高野山本山布教師心得。高野山大学密教文化研究所研究員...
このお坊さんを応援する

修行時以外は、一般人と同じ普通の食事です。

Mikamiさん、こんにちは。

お坊さんの食事の件ですね。
日本の仏教の多くは、伝教大師様が小乗戒棄喜をして以降、戒律主義ではないので、昔ながらの250戒を守ると誓ったお坊さん以外の多くの僧侶は修行時以外は、一般人と同じ食事です。信仰に真面目な坊さんは、肉を食べたないというよりも、出てきた肉も含めてすべての食事は、残さず感謝して食べるという、精神性の食事観に重きを置いています。

 実は、これは逆に釈尊時代の食事観にあった考えなのです。実はお釈迦様時代は、肉も食べていました。他の信仰のような極端な殺生戒の菜食主義をよしとせず、乞食修行なので、頂いたものは肉でもなんでも、感謝して食べる生き方だったのです。そして病気なので栄養を取らなければならない場合は戒律でも肉食も許しています。お釈迦様の入滅後に、どんどん戒律実践が他の信仰と同じように肉食否定が僧侶食事にふさわしいとなってしまいました。

 そういう意味で日本のお坊さんの食事観の方があっていますね。でも伝統的な修行も大切なので、厳しい修行に入る時は精進潔斎にして挑む場合が多いですね。

まー、それ以前に、食事を大切にしない、暴飲暴食のお坊さんもたまに(結構かな)いますが(笑)。それはお坊さんとしての堕落でもあるので、反省しなければなりません。私も食事に感謝して頂かなければです。合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

★僧伽(お友達)になりましょう。一緒に仏教を楽しみましょう★ Email...
このお坊さんを応援する

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ