罪悪感ばかりです。
先日、実父が亡くなりました。考えがまとまらない故、乱文ですみません。
私は大学を出たばかりで、今年から働いています。
私が幼少のころに両親は離婚し、私を含め姉妹と三人、母に育てられてきました。離婚してから数年は父の所によく遊びに行ったりもしていたのですが、年月が経つにつれその機会も無くなりました。
父がだいぶ前から体調を崩し、入院、手術を繰り返していた事は時折聞いておりました。しかし、いつからか私自身まったく気に留めることなく生活していました。
先日の葬儀の際、喪主である、父の親族の方からお話をお聞きしました。
離婚して十数年、体調を崩しながらも必死に働こうとして、しかし思うように体も動かず、自暴自棄になったりもして。
とても孤独で、辛かったと思います。
なによりも許せないのは、自分が何もしてやらなかったことです。
想像にも耐えかねる父の生活を知っていたにもかかわらず、気遣いの一つもしなかったことです。
きっと恨んでいるでしょうし、恨まれていても受け入れる覚悟はできています。
今更遅いですが、しかし、そう考えるより今は他に方法がないのです。
安心したのは、棺の父の顔からも見て取れましたが最期の瞬間だけは苦しまずに亡くなったこと、離婚してから亡くなるまで、父に寄り添ってくれていた方がいたことです。その方には本当に感謝しかありません。
ですが今の私には罪悪感しかありません。
今までずっと放っておいた分際で、父の死を悲しんでいいのでしょうか?私たち家族に、今後の法事に参列していい資格があるのでしょうか?
きっとこうやって話を聞いてもらうこと自体が自己満足に過ぎないのでしょうが、今は、どう受け止めていいのかわかりません。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
決して恨んでなんかいません!。
まずは、お父様がお亡くなりになったとのこと、お悔やみ申し上げます。
〈何もしてあげられなかった〉とのこと・・・。そんなことはありません。あなたは大きくなり、大学を出て社会人となり働き始めたとのこと・・・それで十分です。キット喜んでおられるでしょうし、それ以上にお母様に感謝されているはずです。小生、そう確信します。
あなたに言います。離婚したとは言え、お母さんがあなたを身ごもった時、出産した時、お父さんは喜んでいたはずです。
あなたが何歳の時、離婚されたのか分かりませんが、昔の人は「子供は3歳までに、一生分の親孝行をしてしまう。それほど可愛いもんだ」と言ってました。あなたが無事生まれた、というだけで、親孝行は済んでいます。「罪悪感」なんか持つ必要ありません。お母さんを大事に、家族、仲良く生きていけば、それが最高のお父様への❝供養❞となります。安心して下さい。
なお〈今後の法事に参列していい資格があるのでしょうか?〉とのことですが、十分あります!。ご案内があれば堂々とお参り、お焼香をし「産んでくれて有難う」と言って下さい。合掌
お手を合わせての日暮らしなさって下さい。
お父様を思う尊い御心がひしひしと伝わります。
「罪悪感しかない」…なんて「罪悪感ない」人の多い(そんなふうに感じてしまう)世の中では本当に尊い存在だと有り難く質問を拝読致しました。
親鸞聖人は私達を「罪悪深重の凡夫」とおっしゃいました。犯罪云々よりずっと根本のところで、私達は自分の思いでしか行動できない、そのようにしか生きられない存在であると御自身を含めておっしゃったのです。
お父様は既に仏様とお生まれのお方です。仏様には恨みの感情は一切ありません…唯々、今こうして後悔し、悩み苦しんでいるあなたをこそ、そして私を含めて同じように苦しむ他の人々のことをこそご心配下さっています。
お慈悲の御心で私達を何とかしてやりたいと願い続けて下さっておられます。
お父様はそのような尊い仏様として、これからのあなたを、御家族を支え、導き続けて下さいます。
どうかそのような仏様というお方に思いを寄せ、深く感謝しつつ人生をしっかり生き抜いて下さいませ。
どうぞ今後お父様を御安置なされたお仏壇やお墓に出来るだけお手を合わせに行かれて下さい。またどこででもお手を合わされ、小さな御声でも称名念仏なさって下さいませ。
質問者からのお礼
大塚芳明様 小林覚城様
お二人のご回答、ありがたく読ませていただきました。何度も涙が出ました。
いつかまた会えた時、父に胸を張ってお礼を言えるように。
これから自分の人生をしっかり歩んでいきたいと思います。