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諸行無常とは言うけれどは

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起こってしまった出来事はなかった事にはならない。
そして苦しみと後悔と怒りがふとした拍子に心に滑り込んできます。
これから一生このままなんでしょうか。
いつまで戦い続けなければいけないのでしょうか。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

幽霊の三大原則

”いつまで戦い続けなければいけないのでしょうか”
「幽霊の三大原則」ってご存知ですか?
①だらりと垂れた手 ②ボサボサの長い髪 ③足がない

①は、もっともっと欲しい、まだまだ欲しいというないものねだりの象徴
②は、すでに終わったことにいつまでも執着する様子の象徴
③は、地に足がつかない生活を送っている象徴

ところで、あなたはいったい何と戦っているのでしょうか?
ありもしない、居もしない敵と戦っているつもりになっていませんか?

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無意味な諸行無常と救いの諸行無常とがある。

国語の教科書や辞書や内容の薄い仏教書に書いてある諸行無常というのは嘘だと思った方がいいと思います。私も長年つかまされて騙されてきました。
よくあるのは「この世は絶え間なく変化している」「永続するものは何もない」「桜は散る、紅葉も散る、そしてわが身も散る」という何だか学校の理科とか科学・化学めいたものだったり、虚無的なもの、ネガティブなものばっかりです。お釈迦様はそんなネガティブ思考、厭世思考だったのかいっ(゜o゜♯)って、突っ込みたくなります。
本当の諸行無常とは「救い」の法則です。
ハスの花が泥の沼から育って前の色に染まらず、いつもきれいな花を咲かせています。
人間は「事実の世界」と「思考の世界」を生きています。
事実の世界は昨日は雨だった、今日は曇りだ、そして今から晴れてきた…という思う前からある世界。頭で思った思考の世界はそこに意味をつける後からの世界です。
天気がくもりで陰鬱で嫌だなぁとか。
好き嫌いを言ったり、悪く考えたり、自分を傷つけたり、ネガティブな事を言ったりする。
つまり諸行無常という仏教語も解釈ひとつ間違えるとものすごくネガティブな意味になってしまってお釈迦様の説かれたやさしい本当の諸行無常の意味をはき違えてしまうのです。  
今の私はこのままなんだと思ったり、悪く評価したり、ネガティブな思いを塗りたくるのはご自身の自分流の思い方というものではないでしょうか。
人間って心というディスプレイで思い起こしたことの色に染まっちゃうのです。
悪いことが続くと、つい関連動画的に悪いことばかり想起しやすくなるものです。
自分なんてこんなもんだ、愛されてない、不運た、不幸だ、どうせこのまんまだ、と考える人は一生そのまんまです。
それよりも、自分が思ったことで自分の心を支配させていたのか。そうか、じゃぁ、悪く考えることをやめて、心をネガティブな思いに染まらせないように処するべきだ、と決意して心の負のループ、習慣をやめてしまうことです。
この心身は願わずとも頼まずとも真新しい新鮮フレッシュ産地直送の一番新しい心を生きています。そこに気づくことが仏道修行です。
心は選択したがります。つい習慣的な方を選択したがります。
苦しみを断ち「たければ」そちらには「いかない!」「いかせない!」と決意して、自分の自分流の負の思い方と決別することです。分からなければお電話ください。

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心は無常

仏教では、心は無常だと考えます。
テレビでは、毎日ニュース番組をやっています。
しかし、朝から晩まで全てニュース番組ではありません。

今のあなたは、「これから毎日ニュース番組を見せられるのか」と悲しんでいるようなものです。
しかし、ニュース以外の番組も毎日、しかもニュース番組の何倍もの時間放送されている。

心は無常とは、いつかニュース番組のない日が来る、という意味ではありません。
毎日ニュース以外の番組もちゃんと放送されている、という意味です。
暗い過去を思い出す時間は、1日のうち何時間もありますか?
実際には、それ以外のことを考えている時間の方が多いのではないですか?

瞬間瞬間に変化して浮かんでは消えていく心に、もっと細やかに気付きましょう。
心には、欲・怒り・怠け・プライドの煩悩に支配される時間もありますが、煩悩に支配されていない時間もちゃんとあります。
仮に、毎日不幸でも、毎秒不幸ではないのです。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

私は過去に執着していた。過去を思い出しては悔やみ涙を流していました。しかし心は沈んだとしても次の瞬間には別のことに奪われる。この後悔はうつろいやすい心が見せる幻だった。
これからはこのうつろいやすくいい加減な心をしっかり見つめて整えていきたいと思います。
ありがとうございました。

「諸行無常」問答一覧

「無常」について理解出来た気がするが…

初めて質問させて頂きます。長文になってしまい申し訳ございませんが、宜しくお願いします。 私は歴史が好きなのですが、とりわけ源平合戦が好きです。二つの氏族が覇権をかけて争う中での栄枯盛衰や、その過程での日本中を巻き込んだ争乱の数々。これ程までに歴史のダイナミズムを感じられる出来事は中々無いと思ったからです。 なので、先日神戸に行った際、一ノ谷の戦いの戦跡を巡ろうと思い立って観光し、道中、是非見たいと思っていた須磨寺に立ち寄りました。須磨寺には、宝物として平敦盛の武具や青葉の笛が置かれていることが有名ですが、これらを見た時、私は非常に大きな衝撃を受けました。 勿論、平家物語の「敦盛最期」は作中屈指の有名な悲話として、私も知ってはいました。しかし、それはあくまで「物語」としての認知に過ぎなかったのです。知識としては現実に起きた事だと知りつつも、現代とはあまりにもかけ離れた武士たちの世界観や壮絶な出来事の数々に、実感としては完全に物語上での出来事でした。 ですが、敦盛の遺品と、敦盛を殺した苦悩から出家した熊谷直実が、彼を弔うために書いた「南無阿弥陀仏」の掛け軸は、実際に寺にあったのです。 こうして、到底現実の出来事だと実感出来なかった源平合戦を、現実の出来事として否応なく突きつけられ、私は恐ろしくなりました。平家物語に登場し、様々な運命を辿った武将たちの人生もまた現実の物だと、同時に思い知らされたからです。 都での優雅な生活を捨て、戦いに身を投じる事を憐れみつつ奮戦して亡くなった者。戦いに勝利しつつも、哀れにも反逆者となり亡くなった者。戦乱の中で志半ばに自害した者。そして、熊谷直実のように出家した者。 また、源平合戦だけでなく、数々の戦争や動乱に人生を左右された無数の人々…。 歴史という大きな流れの中で翻弄されていく人々が現実に居たのだと、心から実感出来た時、歴史の中での個人の無力さと儚さに恐怖を感じ、平家物語が言わんとしている「無常」を、心の底から理解出来たような気がしました。 果たして、無常について理解出来たようなこの感覚は、悟りに近いような物なのでしょうか? 仏門に入ってもいない者が、軽々しく悟りなどと申し上げるのは気が引けるのですが、世の中に対する一つの見方が生まれたような感覚が不思議だったため、質問させて頂きました。

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諸行無常について教えてくださいませ。

いつもお世話になっております。 私の母方の祖父、伯父は菩提寺の総代を務めさせて頂いておりました。 私が小学校中学年の時に、祖父が亡くなりました。祖父が親しくおつきあいさせて頂いていた先代のご住職様は既に亡くなっていらっしゃいました。次の代のご住職はご本山からやって来た地域にまだそんなに根差しておられない方でした。 祖父の葬儀の時に、その新しいご住職は手を合わせてはいるのですが、カセットテープのボタンを押し、お経のテープを流したのです。 その場にいた大人達は驚き、小声で「テープだ。」と囁いていました。親族は怒っていました。私も子どもながらに「お坊さんなのに何でお経を読まないの?」と不思議でした。 法話もありませんでした。 祖父は生前、先代のご住職とは親しくてご住職を交えて祖父の家で一緒に食卓を囲んだりしておりました。古い木造のお寺なのでもし何かあった時にと山から木を切り出してきてすぐに使える状態にしておいたり、祖父は総代という事もあり、何かと菩提寺の為に肉体労働で尽くしておりました。祖母もご飯を作る時には「典座しなくちゃ」等とお坊様の言葉を真似ているほどでした。 祖父はご本山から感謝状を頂きました。 そして祖父が亡くなった時にはテープのお経でした。私は今までずっと喉につかえた小骨のように、その事が気になっておりました。 先代のお坊様と家族で食べた楽しい食卓の思いでがテープのお経のせいで黒く塗りつぶされてしまった様な気がしていたのです。 でも最近、諸行無常なのかな。と思うようになりました。 私の諸行無常の理解は間違っていますか? 教えてくださいませ。

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諸行無常について

①3ヶ月前に奥歯が三本グラグラして近い将来三本とも抜けると言われショック。これは因果応報か。 ②一週間前に生まれてはじめてアレルギー性鼻炎になって辛かったが、それまで分からなかった花粉症の方の気持ちが分かって良かった気がする。 ③何日か前にうつ病の薬が変わって上手く効いてくれて人生がハッピー?になった。 ④先週の(土)に股関節の痛みで発育不全がわかり、生涯続けたかったマラソンはドクターストップがかかった。将来は人工関節になると言われショック。でも、人工関節の知り合いの痛み苦しみが少しだけ分かった気がする。 ⑤戻りたかった福祉の仕事に戻れた。 と、ここのところ色々体の老いや病気がドドッときたり、逆に悪かったところが良くなったりしてます。良いこと悪いことがイッパイ起きました。 それを冷静に見れるようになったのはハスノハの僧侶の皆様や周りの方々のお陰です。ありがとうございます。喜びにも悲しみにも、老いの不安にも囚われず今を大事に生きようと思えています。 諸行無常とは、ありとあらゆることは変わっていくものだから、未来にも過去にも囚われず今この瞬間を大事に生きることだと思ったんですけど、ありですか? なんか訳のわからない書き方になってすみません。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ