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結婚、出産をしないかもしれない

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現在学生です。姉が既に結婚、出産しているのですが、私は今のところそういったことへの願望がありません。

恋人はいて、とても大事に思っているし大好きです。でも結婚したいという気持ちには繋がらないし、もし今の恋人と別れて他の人と付き合ったとしても「結婚」というもの自体あまり気がすすまないというか、それが幸せとは思えないです。

ただ、数年前に亡くなった母に孫の顔を見せたい(実際に見られるかはわからないけれど生前孫が生まれるのを楽しみにしていたので)と思う気持ちもあり、姉が既に子どもを産んでいるからといって私はしなくていいかなというのも身勝手かなと思います。

こんな考え方の私は親不孝でしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

それでいいと思いますよ

おそらくその彼氏さんは素敵な人なのでしょうが、ぶっちゃけ実際は「そういう人」なだけです。
本当にこの人と子供育てたい、という人がいずれ現われるでしょう。
結婚、出産は、自然になるべくしてなるものです。
その人は、結婚にはふさわしくないというだけなのでしょう。
別に、結婚しなくたって親不孝ではありません。結婚する方が親不幸になってしまう場合だってあるからです。
それは人間のルール。
そういう人間のルール、個人のルールに縛られないのが仏教です。
もともと人間のルールというものが何処にもないのです。
そこに自由を得て頂けるヒントがあるはずです。
他人さまや親の評価からも自由になれる方法があります。
親は親でありあなたはなたであるという事を自覚することです。
古来より出家と言われてきましたが頭を丸めたり、法衣を着ることではありません。
あなたが親の評価から元々独立していたことを知ればよいのです。
20代で結婚する人もいれば40代で結婚する人もいるわけです。
今はあなたのその感覚が真実。
咲いていない花に、ムリやれさきなさいという事自体不自然ですから、今は今のあなたの真実を全うしてください。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

みん様が思うように生きることを、

亡きお母様は望んでおられます。
無理に結婚する必要はありませんし、
子どもも授かりものですから。

お母様の思うように生きるのではなく、
あなたの思うように生きてください。

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おきもち

 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生まれ。山形大学理学部卒業後、証券会社で勤務。30歳で脱サラし、親戚筋の超覚寺に入寺、45歳で住職継職。  遺族の分かち合いやお悩み相談などグリーフサポート活動を続け、お寺の掲示板による法語伝道にも尽力している。カープ坊主の会会員。
こちらに法事が入っていなければ、ご希望の日時に相談させていただきます。 想いを吐き出しても、あなたの環境は変わりませんが、あなたの気持ちは変わっていきます。 どうぞ安心してお話しください。

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございました。なんだか気持ちが落ち着きました。

もともと、子どもを産むか産まないか以前に私は母の望むような娘ではなかったのではないかと思っていたこともあり「このままで結婚も出産もしなかったら私は本当に親不孝じゃないか…」と考えてしまっていたので、これからは考え方を変えてみます。

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