hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

煩悩とは

回答数回答 3
有り難し有り難し 88

煩悩を無くすように努めると、喜怒哀楽等の感情も薄れるように思います。
煩悩と感情は同じものなのでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

煩悩と菩提心は同じもの。

Kさん、こんにちは。

煩悩をなくせば喜怒哀楽の感情も薄れるのではないかということですね。
「なくす」という言葉の真意が違うのです。正確に言うと「煩悩をコントロールする」という意味で「なくす」を使っています。だから人間である限り、お釈迦様ですら煩悩は無くすことはできません。ただコントロールして心に表さないだけなのです。煩悩は悪い見方で説明した場合であって、実は煩悩は生物としての本能の生きるエネルギーでもあります。生きるエネルギーが正しく使われればそれは菩提心としていいます。湧き出すままにしてしまうと煩悩といって、逆に生き方を乱してしまうわけです。
 だから、脳の感情のつかさどる部分を切り取ってなくしてしまえば、人間は感情がなくなりますが、修行して煩悩をなくすというのは、コントロールするということなので、コントロールすることによって、感情は薄くなるどころか更に豊かになり、人間を幸せに導くのです。

お互い、煩悩をコントロールする力をつけていきましょう!合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
★僧伽(お友達)になりましょう。一緒に仏教を楽しみましょう★ Email;kongozaji@renge.net(気軽にメールしてね!)  直通電話:090-6041-0193(最初はショートメールで) ※※※※※※※※※※※※ 山寺の小さな金剛座寺は10月23日に襲った台風21号で、大変な被害を被りました。大規模な斜面の崩落で客殿が倒壊の危機に陥っています。人生は何が起こるかわかりません。復興に向けて20年努力してきましたが、またリセットになるとは思いませんでした。でもあきらめません。仏さまの教えは「一切皆苦」苦難をなくすことではありません。苦難は必ずきます。それを乗り越える心を作ることが、御仏さまの教えなのです。  ハスノハに訪れる皆さん。私と一緒に人生の苦難に正面から立ち向かい、乗り越えていきましょう。仏さまと共にならば、必ずできます。合掌 ※※※※※※※※※※※※ Email;kongozaji@renge.net 在家から天台宗僧侶になりました。田舎のお寺だからできる新しいお寺ライフを試みて活動しています。特技は手話で現在某大学の非常勤講師で初歩の手話講義をしています。NPO手話技能検定協会理事の役職を頂いて手話学習の普及に努めております。社会貢献として保護司のお役を通して社会更生のお手伝いをしております。 どうぞ伊勢にお越しの際は遊びにお立ち寄りください。また活動は三重だけでなく、埼玉・東京・神奈川などの首都圏、または車でいけるところはどこでも出張で活動しています。仏事のことなら気軽にご連絡ご相談ください。お寺には宿坊もありますので、心のリフレッシュをされたいのであれば、いつでもお泊りくださいね。 私と一緒に、お寺の復興を手伝ってくれる方を募集しています。私とお友達になってください。そして伊勢の山寺をあなたの第二のふるさとにしてください。 ●お葬式や法要、納骨をお受けしております。 エリアは三重・中部・近畿から東京・埼玉・神奈川まで、車でいけるところはどこでも走り回っております。どうぞご相談ください。  (メールが有難いですが、直通電話 090-6041-0193 でもお受けします。なかなか出られないので着信を残してください。またはSNSでご連絡くだされば折り返し電話します。なお電話での悩み相談は10分と決めておりますのでご了承願います) ※もし少しでも回答がお力になれましたら、その感謝のお気持ちを、ご本尊如意輪観世音菩薩さまへのご志納(布施行)でお願いします。ハスノハ活動ができるお寺の維持活動に使わせて頂きます。 ゆうちょ銀行100010-67608891 名義コンゴウザジ 百五銀行多気支店(普)221446 名義シュウ.コンゴウザジ 檀信徒・弟子になって一緒に仏教ライフを楽しみませんか?(檀信徒費志納年1万円) 仏教を人生に活かして楽しみましょう。合掌 

煩悩を滅すれば究極の平安

お釈迦様は、
生きることは苦である。
苦の原因は煩悩である。
煩悩は滅することができる。
煩悩を滅する方法がある。
という四つの真理を発見されました。

私達の悩み苦しみの根本原因は、さまざまな煩悩なのです。
で、お釈迦様やその弟子達のように修行すれば、悟って、煩悩を滅して、悩み苦しみを滅することができるのです。
仏教が目指す最終的なゴールは、それです。

とはいえ、煩悩を滅することは、誰にでもできることではないですよね。
なので、私達はとりあえず、煩悩をコントロールすることから始めてはどうかと思います。
煩悩をコントロールできれば、人生の悩み苦しみ・ストレスをコントロールできるのです。
仏教には、煩悩をコントロールするコツも盛りだくさんです。

貪りや怒り、悲しみ、嫉妬などは、人生の悩み苦しみを増やす悪い感情です。
悪い感情なしでも、人間は理性で判断・行動できます。
お釈迦様や悟った弟子達には、悪い感情はなく、慈悲の心と智慧だけがあったのだと思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

善い喜怒哀楽

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

「煩悩」の大元は、自他のモノ・コトへの実体視執着というところであり、実体視執着による感情は、悪いものとして、仏教により対治していくことが求められるところとなります。

一方、実体視執着の離れた感情は、ニュートラルか、あるいは善いものとなります。

例えば、仏教において、ニュートラルか、あるいは善いものとしての喜怒哀楽として、

喜・・他の幸せを喜ぶ、他の功徳を喜ぶ。

怒・・不動明王さまのお怒りのように、煩悩や無明(根本的な無知)、悪業に対して怒り、それを力づくでも何としてでもやっつけさせようというような怒り。

哀・・他の迷い苦しんでいるありようを慈悲の心によって哀れむ。

楽・・実体視執着を離れた境地を楽しむ。空の境地を楽しむ。

としてあるなど、感情が一律に悪いわけではなく、悪い感情と善い感情があるため、できるだけ、仏道を歩むことによって、善い感情に努められるようにして参りたいものとなるのであります。

川口英俊 合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断しています。 https://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k

質問者からのお礼

染川様
煩悩をコントロールする、よくわかりました。
常に自分の心と向き合い、少しでも何かの、誰かの役に立てるよう生きていきたいです。
煩悩と菩提心は同じもの…がんばります。
本当にありがとうございました。

願誉浄史様
悪い感情はないほうがいいです。なのにふつふつと悲しみや怒りが出てきて、あっという間に心が呑み込まれてしまう感じす。
少しでも煩悩をコントロールできるよう、悪い感情を手放せるよう、自分自身と向き合っていきます。
ありがとうございます。

川口様
善い喜怒哀楽、解りやすく教えていただきありがとうございます。煩悩と菩提心がつながってきました。
自分自身と向き合い、心を整え、目の前の人、目の前の物事を大切にできるよう努力します。
ありがとうございます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ