諸行無常について教えてくださいませ。
いつもお世話になっております。
私の母方の祖父、伯父は菩提寺の総代を務めさせて頂いておりました。
私が小学校中学年の時に、祖父が亡くなりました。祖父が親しくおつきあいさせて頂いていた先代のご住職様は既に亡くなっていらっしゃいました。次の代のご住職はご本山からやって来た地域にまだそんなに根差しておられない方でした。
祖父の葬儀の時に、その新しいご住職は手を合わせてはいるのですが、カセットテープのボタンを押し、お経のテープを流したのです。
その場にいた大人達は驚き、小声で「テープだ。」と囁いていました。親族は怒っていました。私も子どもながらに「お坊さんなのに何でお経を読まないの?」と不思議でした。
法話もありませんでした。
祖父は生前、先代のご住職とは親しくてご住職を交えて祖父の家で一緒に食卓を囲んだりしておりました。古い木造のお寺なのでもし何かあった時にと山から木を切り出してきてすぐに使える状態にしておいたり、祖父は総代という事もあり、何かと菩提寺の為に肉体労働で尽くしておりました。祖母もご飯を作る時には「典座しなくちゃ」等とお坊様の言葉を真似ているほどでした。
祖父はご本山から感謝状を頂きました。
そして祖父が亡くなった時にはテープのお経でした。私は今までずっと喉につかえた小骨のように、その事が気になっておりました。
先代のお坊様と家族で食べた楽しい食卓の思いでがテープのお経のせいで黒く塗りつぶされてしまった様な気がしていたのです。
でも最近、諸行無常なのかな。と思うようになりました。
私の諸行無常の理解は間違っていますか?
教えてくださいませ。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ごめんなさい
まずは、そんなお坊さまによりツラい気持ちになられたことを、代わってお詫び申し上げます。
ごめんなさい。
私は、葬儀でテープとか言語道断だと思います。
あり得ないレベルです。
でも、いるんですね実際…(T_T)
お祖父さんはお寺のためにご尽力下さったのですね。
体で行う布施行は身施といいます。
仏教徒としてよき修行を積まれたお祖父さん。
その功徳はきっとお祖父さんの宝物になってると思います。
諸行無常は一言でいってしまえば「すべては移り変わる」です。
今回の出来事に合わせて少しお話させて頂きます。
「先代のお坊様との楽しい想い出」を抱えるアナタはAさんです。
そこに「今のお坊さんにより想い出を汚された」アナタがBさんです。
AさんもBさんもアナタですが、実は別々の存在なんです。
そしてアナタは、Bさんを登場させて
Aさんの存在を消そうとしています。
そんなことをする必要はないのです。
すべてが変化するならば、Bさんもいなくなります。
アナタはお祖父さんとの輝く想い出にいるAさんを大事にしてあげて下さい。
少し分かりにくかったですかね(^^;)
でも今のお坊さんと付き合いを続ける限り、不快なBさんはまた誕生するかもしれません。
今回の質問とは内容が違うので言いませんが、何か対策を講じておきたいところですね…。
質問者からのお礼
正念寺/日顕様
早速のお答え、どうもありがとうございます。
そして日顕様が悪い訳ではないのに謝って頂き、恐縮しております。
祖父も祖母も亡くなるまでお寺参りは欠かさず生きておりました。
ご説明、よくわかりました。私はプラスの思い出だけを大事に生きていきます。
因みに祖母のお葬式の時はご住職は葬儀に必要な法具をお寺に忘れてきて、私がお寺にとりに伺いました。
今はきっと祖父も祖母もあの世で楽しく暮らしているのではと、想像しています。
ありがとうございました。