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自殺したい気持ちが離れません。辛くても生きる意味とは?

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ご質問させて頂きます、ハルソラと申します。

最近わたしはこう思いました。「このままだと近いうちに自殺してしまう…」と。

まるですでに詰まれた将棋のような気分で今日もどうやって自殺するかばかりを考えてしまいました。

死にたい理由は幼い頃からの親子関係の悪さが最も大きな理由で、それ故に自尊感情が低く、それが社会生活のさまざまな面で悪影響を及ぼし上手くいきません。

年齢がもうすぐ40才という社会的な事情、体力気力の減退、その他の事情も複合しています。

近年は仏教と神道の学びを得て、そんな中でも明るく前向きに仕事、スポーツ、人間関係に努力できたのですが、最近はそれでも気分が落ち込むのです。(でもうつ病ではないと思います)

社会を見渡すと私より状況が悪い中で苦しんでおられる方も沢山いるかと思いますが、それでも人間が生きなければならない理由って何なんでしょう?

魂の修行だから?身内が悲しむから?ご先祖に申し訳ないから?…そんな話はよく聴きますけど、どうもしっくりこないのです。

生きてなければお金や健康を気にしなくてもいいし、仕事をしなくていいし、人間関係もいらないし、家も食べ物も着る物もいらないじゃないですか。

過酷な人生に挫折して、自殺したら成仏できない霊になってさらに苦しみますか?もう救いがないですね。

気持ちが乱れる中でいろいろ書いてしまいましたが、お坊さま方のご回答よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自殺願望は「うつ」の症状では?

2週間以上自殺願望が続いているなら、「うつ」の可能性があります。
自殺者の自殺時の心理を分析してみたら、自殺者の9割は「うつ」だと思われた、と言う専門家もいます。
まずは医療機関を受診してみてください。
病気なのに治療しないで苦しみ続けていたとしたら、こんな無駄な時間の過ごし方はないでしょう?

生きなければならない理由は、死にたくないからです。
息をしなければ苦しい、食べなければ苦しい。
身体は生きたがっています。
「死にたい」というのは、頭で創作したフィクションです。
実際には、もしも幸せな人生だったら、まだまだ生きたいでしょう?
「死にたい」は錯覚。「生きたい、でも悩み苦しみからは逃れたい」が実際でしょう。
ですから、死ななくても、幸せな人生になれば解決するのです。
と、こんな風に説得を試みても、あなたが「うつ」の場合は、「私の考えが否定された。批判された。やっぱり私はダメな人間なんだ。」等、自分を否定する感情ばかりになって、聞く耳を持たない可能もありますが。

仏教では、輪廻転生を説きます。
煩悩を滅して(悟って)死んだ場合は、輪廻転生から解脱できます。
煩悩を残したまま死んでも、輪廻転生をくりかえし再び苦しむだけです。
なので、仏教を学んで、少しでも煩悩を制御したり減らしたりするテクニックを身につけてから、幸せになってから、死にましょう。
欲・怒り・怠け・プライドなどの煩悩は悩み苦しみの原因。
煩悩を制御できれば、人生は幸せになります。
まずは、プライドの煩悩に気付くようにしましょう。
自分のプライドやこだわりを守ることばかりに必死になると、人生の苦しみは増えます。
このハスノハの相談者の多くは、プライドの煩悩で苦しんでいます。
他の方の質問を読んでみてください。
色んな発見があるかも。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。

でもうつ病ではないです。20代の頃にうつ病だった事があり、病院で薬の処方やカウンセリングを受けてもまったく役に立ちませんでした。

うつ病を直したきっかけは、うつ病とは「自分の思い通りにならない事を受け入れられない心の葛藤」と「身体的に無理をしすぎた疲労」と自分で悟り以後はうつ病にはならなくなりました。

しかし常に死にたいと思う理由は、思い通りにならない人生という事もありますが、思い通りでも生きる事に必ず苦しみ悩みがついてくる…という感じが辛いのかも知れません。
質問にも書いたように死ぬと求めるものが何もなくなり、楽そうです。

仏教は自分に執着する事を戒めますから、自分に執着しなければ苦しみはなくなる(または苦しみと感じなくなる)のでしょうが、なかなかに難しい事ですね。

たぶんあと少し生きますからその間にいろいろと経験し、考えてみます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ