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エゴについて

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エゴを手放すにはどうしたら良いでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

エゴを手放したいというエゴの無限ループから抜け出すには

抽象的になりますが

エゴによる苦しみに気づくこと、その苦しみに向き合うこと
そしてエゴを活かす道を見つけること

ではないでしょうか。

手放すということは握りしめているということです。握りしめずそのままエゴと共にいることではないでしょうか。

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個別相談可能
はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

苦・無常・無我に気付く、慈悲を育てる

エゴを手放すことは、仏教が目指す最終ゴールだと言えます。

仏教は、智慧と慈悲の教えです。
智慧、悟りの方面からは、苦・無常・無我に気付くことがエゴを手放すことにつながります。
そのためには、仏教を学んだり、瞑想などの修行をする必要があります。
慈悲の方面からは、自分以外の他者、生きとし生けるものの幸せを願うこも、自己中心的なエゴを弱めたり反省したりすることにつながります。
身体・言葉・思考の3つの舞台で、慈悲のキャラを演じましょう。
演技がいつか、キャラに染み付いてきて、本当にエゴを弱められますように。

また、浄土宗では南無阿弥陀仏と念仏をとなえて、阿弥陀仏が衆生をもれなく救ってくれるという経典の内容に共感します。
自分の慈悲は穴だらけだけど、仏様の完全な慈悲に共感する毎日の中で、少しずつ慈悲が育っていくと思います。
月は自分では光れないけど、太陽に照らされて夜空に輝く。
エゴだらけの汚れた人間も、仏様の光明で少しは綺麗になれるかもしれません。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

吉武文法様

有難うございます。エゴと共に生きるということ実践してみようと思います。

願誉浄史様

有難うございます。エゴだらけでありますが、日々慈悲を育てていけるよう努めて参ります。

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