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母の突然の死について

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3日前に母が突然旅立ちました。
外科手術で入院する前日のことでした。一人で1ヶ月生活する父のためにあれこれ準備して、予想もしていませんでした。

本当に大好きな母でした。明日、お通夜になります。父が大変ショックを受けてしまっているので、色々な準備や段取りであっという間に3日が過ぎました。

全然実感が湧かないのです。悲しい気持ちに一瞬なるのですが、涙もあまり出ません。平気な顔で葬儀の打ち合わせをしている自分が、不思議でなりません。
もしかしたら、思っていた以上に自分が薄情な人間なのでは…と、感じています。

何故悲しくないのでしょう。平気で笑っていられるのでしょう。大好きな母なのに。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

後になって大きな悲しみがやってきます

突然お母様がお亡くなりになったこと、心からお悔やみ申し上げます。

さて最近、大石順教尼という方の本を読みました。養父の方に両腕を切り落とされ、その後の人生をずいぶんと苦労されながら生き、芸術家として、社会福祉活動かとして、そして宗教者として生き抜かれた方でした。

順教尼は本の中で、両腕を切られたときにはほとんど痛みを感じなかったと書いておられます。私の知る限り大けがをなさった方は最初は大きな痛みは感じないけれども後から身体的、精神的苦痛に苛まれるというケースが多いように思います。

実は、私も当時49歳だった母が亡くなったとき、そうだったのです。最初は信じられないというのか、実感が湧きませんでしたので、悲しくありませんでした。いるのが当たり前の親がいなくなったことが初めから分かるわけがありません。だから、傷まないというか痛みをあまり感じないんですね。

加えて、通夜とか葬儀とかといった儀式を先人たちが作ってくれているので、そこに注意を向けることで悲嘆をやり過ごすことになっているんです。お母さんのためにできるだけの葬儀を行いたいと思うことで、悲嘆に向かう感情を転化していけるんですね。四十九日なども同じ働きがあります。だから、葬儀や法事はお金はかけなくてかまいませんから丁寧にお勤めになることです。

お母さんをなくした悲しみは時と共にやってきます。その悲しみの感情をきちんと受け入れ、心から悲しんでください。無理に悲しみを押し殺してはいけないと専門家たちは言っています。

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私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な者ではありません。むしろその逆で、しょっちゅう周りの方々にお尋ねして、教えてもらって生きています。質問について考え、答えようと悩むことで私自身が学び、僧侶として少しでも成長していけたら、と思っています。 youtube法話を始めました。私の名前ですぐ見つけていただきます。
本堂までWi-Fiの電波が届かないので、お内仏(家のお仏壇)のお部屋でお話します。

お母様とのご縁

拝読させて頂きました。
大好きなお母様がお亡くなりになられたこと心よりお悔やみ申し上げます。

私も今年母が亡くなりました。その時は様々な事が一斉にやってきてあわただしく通夜葬儀をお勤めさせて頂きました。亡くなるまでの看病とその後の葬儀や様々な行事を家族で一生懸命にしましたから亡くなった時には悲しんでいる余裕はありませんでしたね。

そして少しずつ落ち着いてきてからですね、母が亡くなったことを現実として実感していくのは、それでも今もやはりどこかで生きているのでは、或は亡くなったのは夢じゃないかと思ったりもするのです。

今あなたはご家族の皆さんと共に力を合わせてお互いを思いやり、真心込めてお母様にお向き合いなさりご供養なさってくださいね。このひと時ひと時はかけがえのないもの・思いをあなたやご家族の皆さんに残して下さるでしょうからね。
そしてどんな時もこれからもお母様はあなたやご家族の皆さんを優しく見守り続けて下さいますからね。

そして落ち着いてから改めてお母様とのご縁を様々思い出すでしょう。その時にはその思いをそのままお母様に手を合わせてお伝えなさってくださいね。
お母様はいつもあなたの思いを受けとめて下さいます。そしていつも支えて下さいますからね。

お母様とあなたやご家族の皆さんとはこれからも共にあるのです。ご縁はこれからも永遠に続いて行くのです。

どうかこれからも優しく守っていて下さいとお母様にお願いなさって下さいね。お母様はいつもあなたのそばにいらっしゃいますからね。

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脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

お悔やみ申し上げます。

とんとん 様

お母様の突然お亡くなりになったとのこと
お悔やみ申し上げます。
まだ、お母様のことを心が受け入れられていないのですね。
だから悲しくないということが起きているのだと思います。
そして、お葬式の準備、お父様の事、その他に振り回されて
感じている余裕がないのだと思います。

よく、葬儀が終わって、家に帰って、一人家族がいないことに
寂しさが溢れ、悲しみがやってくるという事があります。
その時に、泣くだけ泣いていいのです。

心が、受け入れ始めた時に、本当の感情が湧き出てきます
哀しさと共に、様々な感情がでてきますから、
その時に、ゆっくりと、お母様のことを思い出しながら
お母様と心の中で対話してください。
感謝を伝えてください。
きっと、お母様から心の落ち着くメッセージが返ってきますよ。

もし、どうしようもない哀しさで辛かったら、
どうぞ遠慮なく、またここに相談してください。
まずは、お別れの儀式でもある葬儀をお勤めください。
合掌礼

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お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリング、コーチングなどで活動しています。 メールでの相談も受け付けています。hasunohaの回答後のフォローアップはメールで致しておりますので、メールでお問い合わせください。また面接でのカウンセリングセラピーをご希望の方もメールで連絡をお願いします。 honsyoji.sk@ddknet.ne.jp へどうぞ。
昼間は、ほとんど法務に出ておりますので、夜の応対になります。 できれば、事前にメールで相談内容を教えていただければ、スムーズなセッションになるように思います。 プライバシー、相談内容の守秘義務は遵守いたします。

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