大般若経
初めましてこんにちは。
大般若経600巻のお経 後にも先にも一度だけよみたいのですが
経本を購入するのは難しいのでそれ以外では可能でしょうか?
理由は時間があるなど自分のためです。
どうぞよろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
577巻と578巻だけ、読めばOKです。
(^o^)600巻を全部読んでたら日が暮れて、真夜中を迎えてしまいますが、横浜鶴見の大本山総持寺では、日が昇ると共に毎日大般若経600巻を転読しています。
YOTUBEでも画像がありますよ。
http://www.youtube.com/watch?v=BBF2q0p9pdg
参列なされれば、何か感じられるものがあるのではないかと思います。
しかし法要として観るのではなく、意味を知りたい、自らの力にさせたいと願われるのであれば、かいつまんで勉強されてはいかがでしょうか。
600巻読むといっても、朗読的に読んでも力にはなりません。
我々の業界では577巻を金剛般若経、578巻を般若理趣分などと申しまして、いわゆるオイシイトコどり、イイトコどりで、大切なことが説かれていて熟読を要する巻としています。
般若理趣分では、その巻を通じて❝法(ダルマ=真理=理法=法身=而今=現前)❞の内容、性質がひたすらに解き明かされていきます。この巻は観る人がみると聖剣エクスカリバーとなりましょう。読み方によってはチンプンカンプン、読み方によっては、あらゆる執着を断ち切り、自らが法そのものに❝成る❞功徳があり、一切の大魔の念を降伏(調伏)させ、最勝の心を成就することができ、文字通り、恐れるものが何もなくなるストロング金剛(←40代でしたらご存じですね)になれます。(^o^)ではなく、一切の、苦や惑いの念を断ち、安穏な仏心を成就させ得る力になります。
経中に「降伏一切大魔最勝成就」と出てきます。
「この心身は、このままにして、常に一切の大魔を降伏させ、最勝の心を成就させているありようとして存在している」と読むと即座に救いを得る事でありましょう。=諸行無常=諸法無我=空なるがゆえに。
細かいところは、随時お問い合わせを。
大学図書館で…。
こんにちは。
素晴らしい志でありますね。
『般若経』600巻を読破することは、僧侶でも至難であろうと思います。
仏教系の大学図書館でなら、閲覧は可能だと思います。
テキストとしてあるのは、
『大正新修大蔵経』(漢文)
『国訳一切経』(延べ書)
などがよく知られるところです。
版本ですと、京都の貝葉書院という版元から、
鉄眼版一切経(黄檗版)が出ていますが、多分、高額だと思います。
こちらはいうまでもなく、漢文のままです。
『国訳一切経』なら、ヤフオクなどで安価で購入できる場合があります。
しかし、600巻ですから、すごい量に及びますよ…。
ちなみに「般若部」の経典はいろんな訳経僧によって訳出されていますが、
お訊ねの『大般若経』は玄奘三蔵の翻訳によるもので、
原典(サンスクリット語)の文法に忠実に訳そうとする傾向があり、
内容が煩瑣かと思われます…(^_^;)
また、内容も「般若経典」全域に及ぶもので、
初期に成立したものから最晩期に成立した、
『理趣品』までを包括するものです。
『理趣品』は真言宗で用いられる、
『大楽金剛不空真実三摩耶経』のことです。
「一字般若」もございます。
Ondina様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
「大般若経」六百巻の一読ですか・・もしも更に一字一句の理解となれば、これは凄い力が要りそうでございます。
この度のその思い、もしか致しますと何か具体的な迷い苦しみを抱えておられるのでしょうかね・・そちらも誠に気になります・・また宜しければにてhasunohaででもご相談を頂けましたらと存じております。
拙生、さすがにこれまで大般若経を読みたいと思ったことはございませんが、般若教典類にて示されている「空」の思想はしっかりと理解したいと考えてございます。
もちろん、その代表として有名なのが「般若心経」となります。
般若経典は、八千頌般若経、二万五千頌般若経、十万頌般若経(これが大般若経となります)と増大して編纂されていくものの、やがて要約化も進み、まとめられていくことになります。般若心経もその一つとされてございます(※但し、これには異説があります)。
そして、一番短い般若経典としては、サンスクリット語で否定辞を意味する「a」(ア)だけの「一字般若」もあります。誠に究極的な要約でございますね(笑)
ただ、例え大般若経を一読できたとしても、「空」の思想が理解できていないと非常にもったいないことになります。仏教の智慧は、特にこの「空」を理解することにより獲得していけるものであるとして、「空」の理解が重要となる次第でございます。少しずつでも「空」の理解を進めて、「空」を真に理解することにより、迷い苦しみを滅していけるように調えていく必要がございます。
もちろん、「空」の理解とは、一つは徹底した「実体の否定」に尽きます。ただ、一見、般若教典類における表現に見られるように、何もかもが否定し尽くされているように勘違いしてしまって、「虚無」に陥ってしまってもいけません。私たちの世界において、存在は、確かに存在しています。そのありようは、「縁起」として存在しているものと捉えることとなりますが、この「空と縁起」の理解をしっかりと進めることが必要となります。
とにかく「空」の真なる理解は誠に難しいものですので、様々な注釈書や参考書、解説書も頼りにして、焦らずに少しずつでも進められることをお勧め申し上げます。
川口英俊 合掌
転読法要に参加されては
黄檗宗の大本山萬福寺(京都府宇治市)に行く機会がございましたら、版木の状態で鉄眼版大般若経に接することができますので、ぜひ。
単に内容を知りたいというのであれば、他の方もおっしゃるように図書館で閲覧されればよいのではないでしょうか。
ただ、後にも先にも一度だけ、自分のため、というのが気になりました。
もしOndinaさんが、お経を読誦されることで、その功徳をいただきたいと願うのであれば、お近くで大般若転読法要が行われているお寺に出向かれてはいかがでしょうか。大般若経は転読(てんどく)という、アコーデオンのように経本を開く読み方があり、その際に起こる風にあたることで功徳が得られるといいます。ちなみに転読とはもともと巻物であった経典を、畳の上に転がして開いたことによる名前だそうです。
もしそこのご住職とお知り合いになり、やがて信頼関係ができれば、そのお寺に通って、お経本を読ませていただけるかもしれません(中身は漢文の白文ですが…)。
質問者からのお礼
おはようございます。
藤波さん増田さんお返事ありがとうございました。
最近なにかと思い考える事が多くてとびこえて大般若経へ往ってしまいました。
萬福寺へ改めてご縁いただきましたら参拝させていただきたいと思います。
どうか皆様お身体に気をつけてお過ごし下さい。ありがとうございましたo(^-^)o
こんばんは川口さん。ありがとうございます。
今は私一人ではなく皆でよみあげる事はできないのかプロジェクトX~みたいな気持ちです。
神様は父 仏様は母と思っている所に私自身の問題があるのです。o(^-^)o
おはようございます丹下さん。ありがとうございます。
力にしようと思いよもうとおもったんではないです。
ですが色々な意見などをいただきそうなのかなとこれまた考えています。
読めば力に読まなければ力にと今の私にはそれがわずらわしく感じます。
この様な私の性格で申し訳なくも思います。両親もやれやれと(*^-^)
進む方向がわからず葛藤があったのですがおかげさまで穏やかに楽しい毎日を
過ごせています。
どうか皆様も健康で楽しい毎日を。o(^-^)oありがとうございました。