賽の河原について質問させていただきます。
いま訳あって賽の河原について調べております。
そこで質問させていただきたいのですが、
①賽の河原の考え方はどの宗派のものでしょうか。また、子供たちは河原で仏塔を組むことによって功徳を積むと聞きましたが、仏塔を組んで功徳になるというのはどの経典に書いてあることでしょうか。
②またそれと合わせてお聞きしたいのですが、閻魔様による裁判というのはどの宗派の考え方でしょうか。またその際、地蔵菩薩が弁護人のような立場になってくれるというお話を聞きましたが、それは間違いないのでしょうか。
仏教のことには明るくないので、ズレた質問でしたら申し訳ございません。
ご回答いただければ幸いです。
借金があり、経済難ですがどこかからりと「いつか返せればいいや」と考えてしまうたちで、だからなかなか減っていきません。 しかしまぁいつか返せればそれはそれで本当にいいような気持ちでおります。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
こんばんは。
まず①②とも、純粋な仏教の本来の教えではなく、中国や日本の民間の信仰と考えた方が良いと思います。
①「仏塔を建てて供養する」については「妙法蓮華経如来神力品」というお経に出てきます。
②仏教はインドで生まれて、大まかに南を通ってきたものと、シルクロードを通ってきたものがあります。それぞれ地域の民間信仰を取り入れながら伝承されてきました。日本の仏教はシルクロードを通り中国のものが伝わってきました。
タイの仏教は、南を通ってきたものです。タイには「地獄寺」というお寺があって、その境内は地獄のディズニーランドみたいになっています。一度ネットで検索すると良いと思います。実はタイの「地獄寺」には閻魔大王がいません。南を通った仏教は、地獄思想はあるものの、閻魔様はいないのです。このことから閻魔さまは、中国に古来からあった信仰と考えられます。つまり「日本の何宗か」というより、昔中国にあった信仰と考えた方が良いでしょう。
地蔵菩薩が云々という話もありますね。閻魔さまとお地蔵様が表裏一体だという考えもあります。これは平安初期に日本で作られた『地蔵菩薩発心因縁十王経』というお経が根拠となっているようです。宗派は不明です。
また日本の地獄・閻魔信仰は、源信の「往生要集」が端緒とも考えられます。
どちらにしても古来の民間信仰と考えて良いと思います。
もし身近に亡くなったお子様がいらっしゃったとしても、賽の河原で石を積むことなく、お坊さんのお経の力で極楽に渡っているはずです。安心してください。
質問者からのお礼
拝読しました。回答ありがとうございます。
どちらも民間信仰が仏教と融合した、という形なのですね。
経典の名前まで詳しく記していただきありがとうございます。理解することが出来ました。
教えていただいた経典も見てみようかと思います。
誠にありがとうございました。