遺影の飾り場所
こんばんは。
突然の質問、申し訳ありません。
今事情があり、お仏壇を一室に置いているのですが、家にはちゃんと仏間があり、そこにいずれは置こうとは思っております。
そこで質問なのですが、部屋から部屋に移動するときにお寺さまに一言言った方がよろしいのですか?
あと、遺影の飾り場所なのですが
今はお仏壇の横の壁上に飾っているのですが
仏間にお仏壇を置くことになれば、部屋の構造上、お仏壇の前の壁上に置く形になるのですが、お仏壇と遺影を向かい合わせの形にしても良いのでしょうか?(分かりづらくてすみません)
お仏壇の上は仏様の上になるので失礼だと聞いたことがあり、向かい合わせはどうなのか疑問に思い質問させて頂きました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
仏壇とは何か、考えてみましょう
仏壇はお寺の本堂を小型化したものであり、一般家庭で仏菩薩を信仰するための礼拝施設です。お寺で本堂を新築したり全面改修したりする時、仮本堂に本尊を遷座(せんざ)致します。そういう場合、遷座のための読経を行います。檀家さんが家を新築する際、仮住まいの家に一旦仏壇を移動することが多いですが、そういう場合に読経を依頼されることは結構あります。家の中で移動する場合は、そこまでしなくても構わないと思います。でも、レイチェルさんが移動に当って読経を希望するなら、それはそれで良いことだと思います。
お仏壇の一番の中心は本尊様です。仏壇の中心の一番奥にお祀りすることになります。本尊様を荘厳するための幕等を飾るのは構いません。しかし、それ以外の物を本尊様の上に飾ることは避けるべきだと思います。そういう意味から「本尊様の上に遺影を飾るべきではない。」と言われていると思います。部屋の構造・間取り・動線などの関係上、遺影を仏壇の向かい側に飾らざるを得ないことは大いに有り得ると思います。「向かい合わせにしたから失礼だ。」ということは無いと思います。
仏壇は、仏教徒がそこで礼拝する場所
拝読いたしました。
仏壇と言うのですから、当然仏様の壇です。仏様をお祀りしている所です。けれども、一般的には位牌壇というように思われています。位牌を安置する所と思っておられるでしょう。仏の壇である仏壇に一緒にお位牌も入ってもらっていると言うことです。
また、仏壇には、日々の生活のリズムを整え、日常忘れがちな感謝の思いと、生命の流れを感じる心の拠り所としての意味があります。この様に、仏壇を中心とした暮らしが大切ですから、その場所は家族が手を合わすのに適しているところとなります。仏間があるのでしたら、そちらに移動されることをお勧めします。
方角は、南面北座と昔から言われています。つまり、北を背にした南向きが直射日光も当たらず湿気もなく最適といえます。ただ、なかなかそうもいきませんから、北向きを避けるようにすればよいでしょう。
仏壇を買われたら、僧を請じて開眼入魂(性根入れ)をしてもらいます。仏壇の御本尊はもとより仏具に到るまで、先ず清浄な信仰の対象としなければなりません。どの様な環境にあった素材で作られているか判りませんから、その素材を清めるのです。その後に、御本尊に対してお魂入れを行います。
仏壇を遷座(移動)等する場合には、閉眼式(抜魂式)をしてもらいます。お家の中での移動についても注意を払う必要がありますが、先ずは菩提寺の御住職にご相談下さい。
仏壇の上には基本的には何も無い状態にします。ただ、二階建ての家やマンションの場合そうはいきませんから、「天」や「雲」と書いて張るようにします。お寺で天府札をもらって張る場合もあります。
仏壇の上には、(日蓮宗の場合)宗旨額やお曼荼羅の額など掛ける事は良いことなのですが、故人の遺影などは、仏壇の上には掛けず、横にずらせる様にして下さい。仏壇と対面していても構いません。
ご質問以外の説明も含め、長文失礼しました。
質問者からのお礼
洞林寺の吉田俊英さま
蓮華寺の桑木茂光さま
分かりやすいご回答ありがとうございます。
仏壇の上は避けて、南に仏壇を安置したいと思います。