考えの合わない目上の人と付き合う方法
私は部活動の部長をやっています。私が入部した頃は楽しむことがメインの同好会のような緩い部活でした。
ですが、私が2年になって、今後の部のあり方について部員で話し合った時、コンクールに本気で取り組みたいという意見が多く、その旨を先生にも伝えました。
部活では今までより練習を増やし、先生にもアドバイスを色々と求めましたが、「楽しくやっていれば結果がついてくる」と仰ってあまり細かいアドバイスを下さりません。
先生はどうやら、コンクール目指してガツガツするのが好きではないようで、あくまでも「楽しんでやって、それが良い評価になればいいですね」という考えだそうです。
私にはそれが理解できず、楽しんでゴールドなんて取れるわけがないと思っています。
コンクールに対する部員と先生の温度差があり、私は先生を尊敬できません。部活で「今なぜその練習をするのか?もっと他に直すべきところがあるのに…」と思ってしまいます。
私から先生に「今日はここの部分を見てもらいたいのですが…」と提案すると、「練習メニューを考えてきてるから口出ししないで」と言われてしまい、モヤモヤが無くなりません。
もちろん先生はその道のプロなのですが、無理な編曲をしたり、レベルに合わない曲を与えてきたりします。部員がこの曲をやりたいと言っても、雰囲気が合わないとか、他の曲と似ているなどと言われ、演奏会でも自分達がやりたいようにできません。
コンクールでは非協力的なのに、演奏会になると選曲から演出まで全て決めてしまい、先生が部活をどうしていきたいのかよく分かりません。
部活に携わる他の先生に相談しましたが、まともに取り合ってもらえませんでした。後輩の為にも、部の印象が悪くならないよう、先生と上手くやっていきたいと思っています。
どうすれば考えが合わない目上の人と上手く付き合っていけるでしょうか?
長文失礼致しました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
道の途中は不安になるもの
私が法話の勉強をしていた時、ある研修会で2人の老師から教えを頂きました。
1人目の老師には「美術館で絵を観て、なんだかよく分からない…解説を見ても、う〜ん…そう言われれば…そう…かなぁ?と感じるが、そのモチーフになった光景を目の当たりにした時、あぁ、こういうことだったのか、これをああいう様に表現したのかと、ストーンと腑に落ちることがある。そういうパッと見ても分からないし、説明されてもまだ分かるような分からないような話だけど、生活の中でストーンと腑に落ちる様な法話をしろ。」と言われました。
2人目の老師からは「特別な体験は無くて良い。むしろ誰もが気にも止めないで忘れしまっている、ありふれた日常の一コマにピピッとアンテナを立て、そこで鋭く仏法に導くのがお坊さんだ」と教わりました。
2つ目はともかく、1つ目はなかなか辛いんです。(普段からそういう法話をしているわけではありませんが、)研修会でお坊さん仲間に批評をしていただいても「分からない」のオンパレードです。そりゃ分からない法話してるんだから分からんでしょうよ。でも実際に言われると凹みます。お坊さんにまで理解されないのに、一般の方々の心に響くわけないじゃないか?こんなんでいいのか?孤独だ…
翌年、1人目の老師に本当にこれで良いのか相談しました。老師は一言、「信念を貫け」とおっしゃいました。仕方がないから貫きました。そうして、ようやく貫いた信念が受け入れられました。それが最近、有名になったソシャゲの回答です。
http://hasunoha.jp/questions/2976
ツイートを観察していると、この文面から私の本当のメッセージを汲み取れた人が僅かながら、でも確実にいらっしゃいました。そしてほとんどの人は目で見抜けなくても、足はその方向へ近付いたり、仏教に興味を持って下さったようでした。
今では2人の老師の教えに感謝の念が尽きません。半信半疑でしたがついて行って良かった…ももちゃんさまもとりあえず先生について行ってみてはいかがでしょう?先生にも考えがあってのことのようですし。まずは自分が音楽を全心全霊で楽しみましょう。
評価のためにやるのではなく 確かな一滴の為にやる
昨日、ある映画監督がお見えになりましてチョト深イイお話をしていました。
「人にものを提供すること」について。
大切なのは、まず、あなたという一人を最高に仕上げることです。
「うん!間違いない!」と思えるまで。
最近緑茶が好きでよく飲んでます。
今までは、お寺なので来客用の大きな急須を使って飲んでいました。
最近1人用の急須を買いました。
これが実に美味しいのですよ。
小さい急須だからこそうまく淹れられる。
で、その急須で2人用淹れてみました。失敗しました。笑
やっぱり1人用だからこそうまくいく。
チャーハンだって5人前を一気に作ろうとすると大味にになって失敗します。
まず道を究める為には、そこをブレないようにすることが大切なのだと思いました。
これをコツにギターを弾いたら私は先日初めて自分の演奏で鳥肌を通りこして涙が出ました。
坐禅会では10人用土瓶です。美味しく入れるには難しいものがあります。
ですが、沢山の参禅者、聴衆に対して伝える事は「自分という一人が美味しく淹れられたもの」を伝えています。どんな業界もそうであるはずです。
自分が「うん」とうなづいたものを提供せずして誰が感動しますか。
いきなり大味、大舞台でチャレンジすることはまず、自分一人のお茶をそれぞれが完ぺきに仕上げることです。集団の縄跳びだってそうでしょう。一人(いちにん)一人がそれなりのレベルでなければいけない。
あなたもみんなも1人用のコーヒー、一人用のスープ、一人用の紅茶だとうまく入れられると思います。
まずあなたに一人用のあなたを美味しく淹れてみてください。たぶん人の事どころではなくなると思います。そして、確実に誰もを美味しいと思わせることができますし、良いものを提供できるようになります。
それは、練習してそうなったとか、評価よりもまず本人たちが確実に「うめー!」になるから、人の評価云々よりも、歌っているだけで本人たちがサイコー!なのです。
そのサイコー!の為に歌ってみてください。演奏してみてください。音を❝楽しん❞でみてください。
怒りはもたず、自分達にできることをする
社会にでれば、たとえば仕事でも上司と意見が違う場合もあります。
意見が違うからといって、ケンカや争い、怒りや憎しみはもつべきではありません。
意見があわない先生については、なぜ先生がそう考えるのか、先生の視点、学校の視点になって考えてみるのもよいでしょう。
学校の方針として、部活第一の生活になるのを避けたい考えや、楽しくやったほうが部員を集めやすいという考えがある場合、先生一人の判断では変えられない事情もあるかもしれません。
また、部員全員があなたと同じ考えなのか、少数でも今までどおりが良いと思う子はいないのか等、仲間内の意見の確認も必要です。
あと、先生と交渉するには、テクニックとして、
まず小さな(OKしてもらいやすい)お願いからきいてもらって、次により大きなお願いをするとか、
絶対断られるであろう大きなお願いごとを先生にして、先生が断ってきたときに、交換条件(譲歩)として、やや小さなお願いを聞いてもらうなと、交渉仕方は工夫してみましょう。
部員全員のアンケート結果や署名等を提出すれば説得力が増す可能性もあります。
いずれにせよ、意見が違う人とも仲良く、怒らず恨まず後悔せずに、平和な生活が第一です。
質問者からのお礼
自分ももっと歌の勉強をしていこうと思います。お坊さんのみなさんの回答、とても勉強になりました。ありがとうごさいました。
合唱は自分の将来に繋げたいと思っているので、最後まで先生を信じ、先生の部活に対する思いを想像しながら楽しんでやっていきたいと思います。そしてもっと自分の歌を磨きます。本当にありがとうございました。