自分を好きになれません。
自分を好きになれません。
私は中高一貫に通っていました。6年目の付き合いになる友人二人と自分の傲慢さや様々な理由から絶交に至りました。それ以降、人と交わる際は謙虚に、思いやりを以て接しようと思っているつもりです。
大学進学後、時々友達想いだと言われます。ですが私はそれを受け止めることができません。そんなことはあまり言われてこなかったのに、どうして大学になって急に言われたんだろう。と疑問に思います。
私は、おそらく高校時代、人に、それも友人に決定的に嫌われたという経験が恐怖として心に深く刻まれており、それがために友人に何くれとなく世話を焼いているのだと分析しています。
つまり、真に友人を思っているのではなく、嫌われることが怖くて、好かれたくて振る舞っていると感じるのです。打算的でヘドが出ます。
また、こうも思います。いま自分を好いてくれている彼らと、高校時代出会っていたらどうなのだろう。嫌われていたのではないか。
自分は謙虚でも何でもなく、ただ大学では落ちこぼれであるがために、鼻をへし折られているだけなのではないか。
自分の一挙一動に、裏があるように感じられて、疲れます。
自分を好きになるにはどうすればいいですか?
恐怖を感じずに、人と付き合うにはどうすれば良いですか?
教えてください。
自分が嫌い。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
まず、友達を信じなさい
安心してください。応えは三つ。
1.あなたは世界の敵ではない
2.友達の目は節穴ではない
3.あなたは謙虚ではない
1つめ、あなたは世界のだれもを同じ熱量で愛することはできるでしょうか?
例えば、顔を合わせたことのない私と、あなたの友人とを同列に扱えますか?
無理でしょ?
でもそれを優しくないは言いませんよね?
高校時代にあなたを嫌いになる人がいたように、
大学時代にあなたを好きになる人もいるのです。
アニメが好きな人もいて、スポーツを好きな人もいて、恋愛が、読書が、コミュニケーションが、いろいろな好きなことを持った人たちがいらっしゃいます。
趣味ですら千差万別、さらに人の好みなど奇々怪々。
「割れ鍋に綴じ蓋」「蓼食う虫も好き好き」などは男女の縁を表すと同時に人の縁の奇妙さを表す言葉です。
昔から他人の心が理解できないことに人間は悩んできたのですよ。
人は誰も人の心など読めはしません。
”おもんばかる”のみなのです。
ところで
2つ目ですがあなたは自分をお嫌いなようですが、それにしてはずいぶんと自分を信じてらっしゃいますね。
なにせ、自分を好きでいてくれる友達より自分の悪評を重んじていらっしゃる。
友達はあなたに簡単に騙されるほど頭や目が良くないのでしょうか?
あなたは自分が嫌いと言いながら、その実、自分の友達を”真実が見えない愚か者だ”と見下していることになっていることに気づいてください。
そんなに自信がないなら友達を信じなさいよ。
人は心を読めはしませんが姿は見えます。
あなたの姿を自分の友達とふさわしいと判断するかはあなたではなく、友達の権利です。
3つめ。
謙虚とは自分に出来ることを正確に評価したうえで、それを誇示しないことを言うのです。
あなたのように自分を過小評価するのもまた、傲慢と言うのです。
人は出来ることしかできません。
あなたが自分を好きになる方法は、自分に出来ることを一つ一つ着実にこなすことだけですよ。
いつか謙虚の真の意味と友達の真心を理解し、あなたの心に平穏が訪れることを祈っております。
過去の失敗を教訓としているあなたが素晴らしい。
まさ 様 相談ありがとうございます。
過去に絶交になった、失敗を教訓としていかしているからこそ
あなたは、謙虚に、思いやりをもって接しようとした
その結果が、大学に入って、友達思いだと言われるようになったということだと
私は思います。
嫌われるのが恐くて、とか、好かれたくて振る舞っている、裏があるよう。
と自分を否定するようなことを言ってますが、それでもいいから
謙虚、思いやりを、続けてください。
いずれ、心底、思いやりをもって、謙虚に接することができた
と感じる時が来ますから。
継続が肝心です。継続するからこそ、
どの様に表現したら、どの様に振る舞ったら、どの様にコミュニケーションしたら
本当に心の底から、思いやり、謙虚さが発揮できるか解ってきますから。
失敗してもいいんです。失敗は成長の糧です。
自他ともに一体感を感じるように、思いやり・謙虚さを発揮できるようになったら、
自然と自分を好きになるよになっています。
無理に自分を好きになろうとしなくてもいいでしょう
思いやりを継続していけば!!
自分を離れて自分は存在しないので、自分を自然と好きになりますよ。
あなたの中に、思いやりの力があります
謙虚さの力があります。
それを信じましょう。自分の力を信じてください。
お読みいただきありがとうございました。
一礼