死の恐怖に対する考え
おはようございます。変な時間にすみません。眠れなくて、ここで相談させていただきたいと思いました。
お坊様方は、死の恐怖をどのように克服なさいますか?というのは現実的でない質問かもしれませんが、お坊様方の死の恐怖に対する考えを教えていただけると幸いです。
実は数日前に妹のお腹に腫瘍が見つかって、まだ良性か悪性かわからないけれど本人は悪性だとか末期だとか思いこんでパニックになっているんです。
例えばですが「こう考えれば死が怖くなくなるってお坊さんが言っていたよ」とか彼女に言っても全く効き目がないと思います。今は何を言っても聞かない状態で、背中をさすったり手を握ったりするくらいしかできることがありません。
それに、私も仏教の本を読んだり色々考えたりしてみたけれど、やっぱり自分が死ぬことを考えたら怖いものは怖いと認めるしかないし、結局死の恐怖を克服するなんてそれこそ仏になるまで無理なのではないかなと思います。
話がまとまらなくてすみません。完璧な解決法でなくてもいいんです。とにかく何か教えてください。お願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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知ることで恐怖は少なくなりますよ!
質問読ませていただきました。
死への恐怖というのは、古来より人間が抱き続けてきたものです。それを完全に払拭するのは、人間の身においては至難の業と言えるでしょう。
しかし、その恐怖を少なくすることはできます。
それは、「死」というのものをしっかり理解することです。人は知らないモノや得体の知れないモノに対しては大きな恐怖を抱きます。しかし、完全にとは言わないまでもある程度理解することで、その恐怖は少しずつ和らいでいくことでしょう。
そして、生や死、世の中の真実の在り方、そういったものを指し示して下さっているのが仏教なのです。
仏教を学ぶか学ばないかで、死をどのように捉えるか、そして死をどのように迎えるかは大きく変わってきます。
実際に私は、人が亡くなられる場に立ち会ったこともあります。
仏教を学ばない人は「私は死んだらどうなるんですか・・・?」ととても不安な気持ちを訴えます。
仏教を学び、しっかり信仰している人は「私は死んだら成仏できますよね!」と前向きに死を捉えておられます。もちろん、そこに不安が全くないと言ったらウソになるでしょうが、かなり少なくなっているのではないでしょうか。
このように、対象を知り、備えることで大きく軽減することができます。
他のたとえで言うなら、プロレスラーの方のお話が心に残っています。プロレスは、見ているだけでとても痛そうですが、本人達はなんでそんな痛みに耐えられるんですか?という質問に対して「痛みがくるのを知ってるからです。だからそれに備えて耐えることが出来るのです。何も備えてないなら、絶対に耐えられませんよ」と話しておられました。
ただ妹さんの場合は、まだ検査の段階ですので、「死の恐怖を和らげる方法」というのは「死」を必要以上に意識させてしまって逆効果なのではないかなと考えてしまいます。
それよりも、まだ検査の段階だから、良性で何とも無い可能性も十分にあるということを、どうやってわかってもらうか、という方法を考えるのがいいのではないでしょうか。
もしくは、何か気晴らしの方法を一緒に考えて付き合ってあげて、検査の日まで気を紛らわすこともいいのかもしれません。
何か少しでも参考にしてみて下さいね!
大丈夫ですよ
拝読させて頂きました。妹さんのこと心配ですよね。妹さんへのお気持ちよくわかります。そして妹さんも不安な思いを抱えていらっしゃることでしょうね、不安の中ではなかなか気持ちが落ち着かないものです。
まだわかりませんからなんとも言えないかとは思います。とはいえ先ずは安静にして少しでも心を落ち着けて頂きたいと思います。
私もお腹には腫瘍を抱えて今生きています。定期的に検査を受けて必要ならば取っています。それをもう20年以上前から繰り返しています。また他にも病いを抱えていますから病いと付き合いながら生きていますね。ですからいつかはお迎えがいらっしゃいますけれども定期的に検査しながら管理できる範囲で生きているのです。当然死は怖いですけども病いと付き合いながら今できることをできる範囲で真摯に受け止めながら毎日生きています。
必ずお迎えは訪れるものです、ですがなかなか受け入れていくものは難しいです。とはいえ少しずつですがお向き合いなさっていくことかと思いますよ。
先ずは安静にしてしっかりと検査を受けて必要ならばしっかりと治療を受けていくことです。
大丈夫ですからね。どうかあわてずに管理していって下さいね。
妹さんは決して独りではありません。あなたや沢山の方々がサポートして下さっているのですから。
安心なさってお向き合いなさって下さいね。
妹さんがあなたと一緒にお健やかに毎日を生きていかれますようにと心よりお祈りさせて頂きますね。
再度拝読させて頂きました。ありがとうございます。妹さんがご無事に回復なさって頂きます様に心よりお祈りさせて頂きますね。お互い体調気をつけましょうね。(^ ^)
質問者からのお礼
誠海先生、ありがとうございます。
死を理解すれば恐怖も少しは軽減されるのかもしれないけれど、とにかくパニックになってしまっているので、今はできるだけ病気とか死とかのキーワードに触れさせないように気をつけています。次に病院に行くまで何もできることはないのだから、気分転換に好きな映画でも見せようとしているのですが...。言って聞かせても聞く耳持たない状態の人を扱うのは本当に大変だと今回実感しています。
Kousyo Kuuyo Azuma先生、ありがとうございます。お久しぶりですね。あれから、いかがお過ごしだったでしょうか。先生もおなかに腫瘍を抱えながら頑張っていらっしゃるのですね...。どうかあまりご無理をなさらないでください。
妹は、何というか、なるようになるというふうにできない性質のようです。家族も私も毎日疲れてしまって、私も余裕がなくてここで愚痴のように相談させていただいてしまってすみませんでした。温かいお言葉、本当にありがとうございます。先生もお体お大事になさってください。