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死を引き寄せてると言う友達について

回答数回答 2
有り難し有り難し 45

仲良くしているママ友が周りに死を引き寄せてしまっているのではないかと気にしているので相談です。

息子さんが1人いるのですが、その後2人流産をしてしまったそうです。
さらに先日、飼い始めたばかりの犬が交通事故で亡くなりました。

そして先日、仲良くしてもらっているうちの息子が原因不明の痙攣を起こし、しばらく意識が戻りませんでした。今は後遺症もなく元気です。

私は特に気にしていないのですが、その友人が自分のせいじゃないかと心配しています。

本当にそういうことはあるのでしょうか…。私としては今後も仲良くしていきたいのに、あちらが気にしていて距離を置かれてしまいそうです。
もしそういうことがあるのだとしたら、私はどのように付き合っていけばいいでしょうか?
正直、本当ならば怖いですが距離を置くのは嫌なんです。

亡くなった子達の供養はきちんとしたそうです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

そういう考えを引き寄せているだけ

暗い考えがいけないだけです。
暗いことを考えやすい状態であれば事実の上で何が起こっても暗い考えを上塗りする。
暗いことを考えればどんな楽しいことも暗く考えで塗り替えてしまうからです。
私が葬祭場・火葬場の職員であるとしまして、そこで暗いことを考えれば、
(;´・ω・)「ああ、今日も死人が…、オラのせいで。オラがこの人たちを引き寄せてしもうただ…。」「ああ、明日も人が死ぬ。オラのせいで…。」とか考えるでしょう。←オメーのせいじゃねぇよ
事実は事実で無色透明です。
良いも悪いもございません。
事実は一つです。
考え方は無限なので、良いものにも悪いものにもなります。
チョコ一つで、良く考えれば、
1甘い
2おいしい
3たべて幸せ
4いい香り
5GABAでストレス軽減
となります。
悪く考えれば、
1虫歯になる
2ニキビができる
3糖分が高い
4外国産で農薬が心配
5太る
6デブになる
7もっと太る
8ブヒブヒ
9さらに太る
10糖尿病になる

99…死ぬ(どんだけネガティブなんじゃい)
…と、まぁ、考え方ひとつで人生暗くもなり、明るくもなるものです。
大事なお友達であれば、そういう考えをより良い心へ導いてあげることです。
仏教の大切な教えは「衆生の成仏得道に回向する」ことです。
自分ができる限りであっても構いません。
世の中で必要な精神は、人を救いに導く光のある生き方です。
明るい心へと導いてあげてください。✨

仏教は考えを離れた世界を目指します。
事実を事実のままに。
迷いや苦しみを離れた安らかな世界の実現のためにも、自分の心もおさめ、世の中の不正や非道、悪を平らかにおさめ、みんなが幸せに生きられる世界づくりをいたしましょう。

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有り難し
おきもち

渇愛

そういうことはありません。だからどうぞご安心ください。

でもそうは言っても正直不安だと思います。それが人間です。人間の愛とはそういうものです。

仏教では渇愛と説かれます。

自分に都合の良いモノを近づけたいという煩悩です。逆から言えば都合の悪いモノは遠ざけたいということになります。

あなたはご自身のお子様を愛しています。だからお子様にとって都合の悪い可能性のあるものを遠ざけたくなる心理は仕方がないものです。それが人間の愛の限界なのです。

でもその限界の陰では涙を流す人がいるのかもしれません。

もしそのことに思いが馳せられるのなら、是非これまで通りお付き合いを続けてください。そしてお坊さんが「死を引き寄せることなんかない」と言っていたよとお伝えください。

しかしながら、これから先もお子様やあなた自身がケガをしたり、病気になったりすることは避けられません。それは生きていれば当然のことです。

物事には原因があります。ケガをするにはケガをする原因が、病気をするには病気をする原因があるのです。その原因と結果が「引き寄せ」というわけのわからないもので結ばれるのは道理に反すると仏教では考えます。

しかしケガや病気がもしも「たまたま」そのママ友さんやお子様と一緒にいる時になってしまったのなら、その時にそのせいにしない覚悟を持てるかどうか。

仲良くして一緒にいる時間が長くなればその時にケガをする可能性が高くなるのも当然です。お子様ならなおさらでしょう。

その時に、自分がまどわされずにいられるか。そのことをよくよく考えて、決意して臨みましょう。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

お二方ともありがとうございます。
私自身、気にしないと思っていても「そんなことはない」とハッキリ言ってもらえてホッとしてしまいました。
やはりどこかで気にしていたのかもしれません。
これを機にいつも通り、仲良くしていきたいと思います。

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