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他者に寛容になれない私

回答数回答 2
有り難し有り難し 24

以前こちらでご相談した者です。
今は職場環境が変わり、現職場ではお局化しつつあります。
私なりにこの1年間仕事に対して前向きに取り組み、それなりに頑張ってきたつもりです。
先月ネガティヴな発言の多い新人が入社し、私に対して上司に愚痴を言っているそうです。詳しい内容は聞いていませんが、指導の方法がキツイと言う感じのようです。

彼女は幼い頃から家庭に苦労したらしく、直ぐに傷ついたとか、トラウマがあるから、仕事上必要な日本語などに関する勉強は出来ないと言います。

トラウマがつらいのは私もわかります。
でもそれを理由に仕事上必要な事も勉強しないと言い切る彼女の気持ちに納得出来ません。

教える側としては一人前になるために必要な事なので、努力をしてもらいたいと思っていました。
しかし、いま現在は諦めました。

でも心の奥に彼女に対する苛立ちはドンドン増長している気がします。
出来れば声も聞きたくありません。

一緒の部署にはいたくありません。

年齢的に私の方が年上なので大人として冷静に接するのが理想であることは分かっています。でも寛容にどうしてもなれません。

私はどんな心持ちで彼女に接すれば良いのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

曲がっている枝も使いよう

拝読ささていただきました。

この状態に立たされますと、心が安定しないことをお察しいたします。
・はやく何処かに行って欲しい
・違う環境にしたい
・声を聞くのもストレス
など
今、求めることが得られない苦しみが生じ、脱出をどうすればできるのかを考えておられると思います。
今のこの苦しみなる環境を仏教では「求不得苦」と申します。

今の目線を少し変えてみることから始めてみませんか?
相手と同じ立場に立つ心が苦しみを生み出し、果てがありません。
ひとつ二つと上に立って相手を観る心構えを持つことは難しいでしょうか。
・相手は子供だから仕方ない。
・世間に無知な子なんだ。
・間違った苦労を苦労と捉え、わがままで可哀想な子。

幼稚園児が文句を言ってきても、相手にしなく、逆にごめんね、ごめんねと、言って上げれる余裕が大人にはあります。それは、相手を子どもと思っているから、真剣にならなくても勝てる相手と思うからでもあります。そこにひとつ二つと上に立つ余裕を持って、向き合うことで、心に安定が少し芽生えてきます。

しかし、そう簡単にも行かないこともあります。

弘法大師のお言葉の中にこのようなことがございます。
「良工が材を用いる、その木を屈せずして廈を構う。聖君の人を使う、その性を奪わずして所を得しむ」
とあります。
この言葉は、解読しますと
「曲がっている人も、個性を活かし使い方によって、自分の手中に入れてしまう」
というようなことにも置き換えれます。

例えば)
部下の曲がった言動を、曲がった木や枝に例え、この曲がっているものを生かして、家を建築しないといけない状態です。
新しい材料を買いに行けば、真っ直ぐな木や枝が手に入れることはできるでしょう。しかし、そんな簡単には材料を仕入れる立場でもありません。
致し方なく、この材料を活かして、家を建てなければならなければ、生かしようで曲がっている人も使い方で、家も建つのです。

咎める気持ちを抑え、褒めて部下を伸ばして上げるように試みてもどうでしょうか?

一日もはやく安定なる日々をお祈りいたします。

合掌

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質問者からのお礼

法源様の言葉、今の私の気持ちそのままでした。まずは相手を観る心構えを一つ二つ上の立場で見てみます。
藤岡様そりが合わないのなら無理をする必要は無いんですね。
少し気が楽になりました。

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