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これ以上お母さんを奪わないで

回答数回答 2
有り難し有り難し 27

15歳の時、実母がガンで亡くなりました。

その後ご縁があり、19歳の時に父が再婚し
優しく素敵な女性が継母になりました。

24歳で私は結婚。
姑もまたとってもいい人で…
なのに
長男を妊娠した時に
姑に乳ガンが見つかりました。

しかし初期だった事と、初孫誕生を励みにして姑は乗り越えました。

長男が産まれたら姑も継母も孫を溺愛!
血のつながりなんて関係ないなぁ…
その後二男も妊娠し、本当に幸せでした。

なのに
二男を出産してすぐ
次は継母に卵巣ガンが見つかりました。

継母もまた孫の存在を糧に頑張りました。

しかしながら、2年の闘病の末
一昨年、天国に行ってしまいました。
また、母を失いました。

15年の間に2度も妻をガンで失い
落胆する父の後ろ姿。
こんなむごい事が何故…と
毎日考えて生きていました。

でも…まだまだ終わりません。

2015年、継母の1周忌を迎える前に
次はまた姑にガンが見つかりました。

1年経った現在
ステージは悪い数字です。

私は今年32歳。本厄の年です。

15歳の時に亡くなった実母は
父の前厄でガンが見つかり、後厄で亡くなりました。

去年姑にガンが見つかったと聞いたのは
前厄に突入してすぐの1月でした。
私の人生ってなんだろうと思いました。

友人の親は皆元気じゃないですか。
周り見渡せば、元気なおばあちゃんが沢山いらっしゃるじゃないですか。
何で、私の母ばかりこんな目にあうのでしょうか。
姑まで連れて行かないで。
もっともっと一緒に過ごさせてください。

私に何か取り憑いているんですか?
ここまできたら、もう私の存在が悪な気がしてなりません。
これは、何の試練なんでしょうか。
私のこの人生、どう納得、消化すればいいのですか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お母様方が与えてくれたもの

まるみさま

こんにちは。
ご家族を亡くされることは、本当に悲しいことだと思います。
身近な方をなくすとより悲しいですよね。
仏教は亡くなった方に対する供養をすることだけでなく、本来残された方の心の拠り所となるものです。
まるみ様がhasunohaに出会われたのも救いを求めていたからこそのご縁でしょう。

まるみ様の今、考えていられる、私ばかりがこんな目にあってしまうという、考え方の中には、常に比較するものがありませんか?
過去と比較して、またとか、周囲の方と比較して違いを見つけたり、そうした思考は、ご自身を苦しめるだけで何も生み出しません。そうした思考の癖があなたを不幸にしているのです。

亡くなられたお母様方は姿形はなくなり、生前のように、お話ししたり触れたりすることは叶わなくなりました。
しかし、あなた自身の記憶と、あなた自身の生き方の中で、お母様を感じる事ができるのではないでしょうか。お母様と血を分けたあなたの体の中でお母様は生きている。あなたとひとつになって。そして、血のつながりはないものの、育ててくれた継母さまや、義母さまからは教えていただいた知恵がある。自然に今のあなたを作り上げた中にお母様方が生きています。

人と比べても仕方がないのです。あなたは不幸ではありません。お母様方を亡くしたことで、得たもの気づいたものがあるはずです。安心して生きて行ける道をお母様方が作ってくれたのですよ。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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四苦八苦は免れないこと。

本当にお辛い状況だと思います。

お釈迦様の教えの四苦八苦の一つに
「愛別離苦」があります。

我らは生きている間に、
愛するものと別れなければならない時があるということです。
年齢の多い少ない、
別離なのか死別なのか、
どのような死因か、
いろいろありますが、
別れには悲しみや苦しみが伴います。

それは生きている以上、
仕方が無いこと。
誰のせいでもないことなのです。
それを受け入れるには時間が必要です。

その時まで、
どうかしっかり寄り添ってあげてください。

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有り難し
おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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質問者からのお礼

人と比べない心が欲しいものです。どうすればこの状況下で比べずに過ごせるのか、教えていただきたいです。嫌でも周り見渡せば友人のお母様たち皆元気でらっしゃいます。比べるつもりはなくても、ウチはやはり普通じゃないという気持ちが消えません。2人の母の死自体は受け入れていますが、生まれ変わったら次はもっと長生きする母の元に生まれたいです。ありがとうございました。

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