思いやりや感謝の心とは
20歳の大学生です。
私は昔から母親をよく怒らせてしまいます。20年ずっと同じことで怒られてきました。私には他人に思いやりが足りなくて機転が利かず、感謝の心が足りない。よくそう言われてしまいます。
怒られても次の日には、喉元過ぎれば、と言いますかけろっとしてることが多く、それも余計に母親を怒らせる原因となってしまいます。
ずっと同じことを繰り返してきました。でも、もう成人も迎え、大人になるしかない自分はもうずっとこんな欠落した人間のまま一生を過ごすことしかできないのでしょうか?人間は本当の意味で変わることができますか?
職業:接客業 家族:父、母、弟、妹、祖母 趣味:カラオケ、漫画、分析、天体、自然、海、占い、音楽 性格:のんびりしている・負けず嫌い・人より気にしない性格・焦るとできることができなくなる・集中力がある・人を喜ばせたい・人に尽くしたい
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
簡単には変われないけど、踏みとどまる努力が大事。
人は簡単には変われませんが、「悪い部分を直そう」という心掛けは大事だと思います。
落語がお好きなようですが、『二十四孝』という落語を御存知ですか?YouYubeで検索すると、立川談志や古今亭志ん朝の映像が見れます。親不孝者の八五郎に自分自身を投影してみて下さい。さすがに八五郎程ひどくは無いと思いますが、もしかしたら母親に対する口のきき方に共通する部分もあるかも。
「売り言葉に買い言葉」で、乱暴な言葉が飛び交うことも多いかもしれません。そういう流れの中でも、「これを言っちゃあお終めえよ。」という結果を呼ぶ「言っちゃいけない言葉」があります。今まで、さすがに「この言葉を言うべきじゃなかった。」と反省したことも少なからずあったと思います。「買い言葉」を発しないようにする。踏みとどまるため、まずは努力して下さい。
前に「感情のコントロールが出来ない」という他の方の質問に「言いたくなったら、1回大きく深呼吸」と回答したことがあります。http://hasunoha.jp/questions/739
参考にしてみて下さい。
それから、もう一つ。『父母恩重経』(ぶもおんじゅうきょう)という経典があります。薬師寺管長高田好胤和上(故人)がこの経典を題材して書かれた『母―父母恩重経を語る』という本があります。御一読をお勧めします。
恩とか孝と言うと、古臭く感じるかもしれません。でも、我々がこの世に生命を受け小さな生命が成長して行く過程は、昔も今も変わりません。自分がこの世に誕生したことに感謝し、今此処に生きていることに感謝する心を持つ事は、大事です。そして、照れくさいなんて言わず、その感謝の気持ちを母の日でも誕生日でもきちんと言葉にしましょう。
家を離れよう
もうね、お母さんから離れましょう。
生まれて以来の事に責任を取れない親御さんなら、お小遣いの額を決めて離れましょう。
何となれば、一番大きな影響を与えてきたのは、当のお母さんです。その結果、あなたが思いやりない人に育ったなら、責任を取って次の担当者へ向けて手放さなければなりません。
はよ独立する事を勧めます。
人は変わりますが
本当に思いやりがないのかな?
具体的に何をしてお母さんに怒られたのですか?
弟や妹や友人からも思いやりがないと言われますか?
本当に思いやりがない人は、自分が変わりたいと思わないと思いますよ。
質問者からのお礼
具体的に何を怒られたか、といいますと金銭管理などから始まり全て「いい加減」な所が大体の原因です…。
いい加減なことをして自己管理ができない。いい加減なことをして目的を見失う、目先の欲に走る、人の気持ちを裏切る…などなど。怒らせるのも仕方がないと言うものばかりでお恥ずかしいです。
母親は情熱的で、常に心を大事にします。感謝や思いやりというものが欠ける行動をするとすぐに注意されます。頭ではわかっていても、私は淡白な部分がありまして、情熱的に語られると余計に天邪鬼になるというか、反発してしまいます。それがいつものことの発端です…。
家を離れよう、というご意見についてですが、先日とうとうその話になりまして、働き口が見つかるまで一年だけは居候として実家にいることになりました。実際に家を出るまでに、自発的になれるよう頑張ります。
最後の回答、落語が交えてお話ししてくださってなんだか嬉しかったです。最近念願の寄席に行けたばかりですが、今回教えていただいたお話しや本、時間を作って一度見てみようかと思います。
日々のお勤めがある忙しい中で回答して下さり本当にありがとうございました。お坊さまにも色々な考え方があって、どの考えにも「なるほどな」と感じ納得できたと思います。このことを納得しただけで終わらせずに実行できるように努力してまいります。
母の言う「感謝」や「思いやり」がどうすれば芽生えるのかまだわかりませんが、私は母のことが大好きです。尊敬していますし、家族としてもとても大切です。母には約束なんてもう聞いてもらえませんので、今までの自分を捨てて変わるよう努力することを、ここでこっそりと宣言しておきます。