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自殺しか思いつかない

回答数回答 3
有り難し有り難し 34

会社で自我を発揮する癖があり、二箇所連続で首になりました。
そのためだけに生きてきた昇進試験にも不合格続き、次の職場も見つからず。
結婚の予定もありません。

両親には、お前の生き方が全て悪いのだから反省しろと言われました。

今手掛けている事の区切りがついたら自殺を考えています。

ですが自殺する勇気がありません。

これまで懸命に生きてきたので、自殺は許されますか?迷惑がかからない自殺の方法はありますか?

つかれてしまいました。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

死ぬことは簡単。楽になる生き方を見つけることはもっと簡単。

私も死にたい時期がありましたよ。
そんな奴がこうして生きて正月早々、死にたい人の相談や進むべき方向性をガイド・ご案内していること自体が不思議でなりません。
別に私が何か特殊な能力を持っているのではなく、仏教の説く「ぼだいしん(菩提心)」を知って、それをやっているだけなのです。
私の知っている限りのことをお話すれば、死にたい時って、他の選択肢があることを知らない状態なのです。
私が死にたかった時は、絶望中の絶望でどん底を突き抜けて溶けた放射能がどんどん地下に沈んでいくような「象の足」感覚でした。
とことん地中深くまで落ちていくと、反発する気すらなくなるのです。完全敗北。完全惨敗。完全降伏。
苦しみって反発する姿勢なのだと悟りました。
思い通りにならない事や、苦しいことに「抗う」気持ちが燃料になっているのです。
燃え尽きると火は起こりません。
あとはどこへ向かわせるかだけなのです。
私はこんなことでしんでたまるかーーーーーーーー!!!!
(# ゚Д゚)怒りに似た感情を奮い起こしたのです。
だったら、この世にある最高の叡智を手に入れたいと思いました。
お喜びください。
あなたの死にたい程の苦しみって実はものすごい経験なのです。
人間だったら誰でも大事にするはずの「命」を捨てても構わないという位のチカラなのですから。
修行道場で一番大変な部署は典座寮という部署でした。
大きな行事があると朝昼晩と調理の準備をしながら片づけと盛り付けと切り込みで休みがありません。他の部署は法要や行事をこなせばいいのです。調理場は体力勝負で毎日少人数で1000人越えの食事の準備・片づけ地獄でした。
それを経験した後はもう楽勝でした。
死にたいという経験も同じです。
それさえ通り越せば後は減るものが無く、失うものが無いのです。
変な話ですが、私は仏教の悟りを求めようと思ったのです。
死ぬのが平気なくらいならば悟りを求めるのは死ぬのよりはたやすいはずです。
悟りとはこの上ない「確かな心」です。
明晰な頭脳。
絵空事やファンタジーの無いクリアーな精神。
あらゆる苦しみや悩みを乗り越えれる智慧。
そしてそれを人に施せる慈悲の精神。
求めてみると面白いですよ。
特殊なものではありません。
確かな手ごたえが得られる任類史上最高の教育です。
そういうものを求めるという「求めの心」という選択肢を持ってください。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

あなたは大切な人なんです

拝読させて頂きました。
あなたが今一生懸命に生きていらしたこと、その中でなかなかうまくいかないこと、そして人に対して強く自我を通してしまったこと、その為にお仕事をやめる羽目になってしまったことを読まれて頂きました。
今あなたは心身共に疲れ果ててしまっているのでしょうね。そして生きる気力も失ってしまっているのですよね。あなたのお気持ちを心よりお察しします。

今のあなたはとても疲れが溜まってしまっていてゆっくりと考える力も失ってしまっているかと思います。そのような時にはものごとをじっくりと見つめ直すこともできませんので何がいいのか悪いのかもわからなくなってしまいます。
ですから先ずは一息ついてゆっくりと休んでみて下さいね。あたたかい体に優しいものをゆっくりと召し上がり、ゆっくりと睡眠を取って下さいね。なかなか眠れないかもしれないですけどもものごと考えずにゆっくりと布団に入って休んで下さい。
そしてあなたの心も体も癒して回復なさって下さいね。
またできればゆっくりとお風呂に入ってたまった疲れを癒して下さい。例えば温泉などに行ってみるのも一つの方法かと思います。ゆっくりと温泉に入って疲れを癒してリフレッシュなさってみることもいいかと思います。

疲れを癒して回復なさってからもう一度ゆっくりと自分を見つめ直してみて下さい。あわてることはありませんので、思いつくままに思い出しながらご自分の考えや発した言葉や態度や行いについて見つめ直してみて下さい。

人生いろんな場面がありますからその時その時で状況も変わっていきます。ですからうまくいかないこともありますし失敗はつきものです。そのような失敗を繰り返していく中で試行錯誤しながら自分で体験して学んでいくものです。そのような過程なくしてはうまくいきませんし成功はありません。
当たり前ですが、失敗は成功の元ですからね。うまくいってみて初めて自分にも充実感を感じるでしょうし、やって良かったと思える時が来るのです。

あなたは本当に大切な人なんです。あなたは沢山の方々から愛されて育まれて今生きていらっしゃるのです。どうかあなた自身を大切になさって下さい。あなたならばできることが沢山あるのです。
あわてることはありません。あなたの未来はこれから開けてくるのですからね。
またあなたのお気持ちをお聞かせ下さいね。あなたの未来を心より祈ってます。

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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

自殺願望は「うつ」の症状かも

質問にお答えする前に、自殺者の9割は「うつ」など精神的不調を抱えているという専門家もいますので、医療機関に相談してみるのも良いと思いますよ。
で、自殺は許されますか?という質問ですが、あなたが誰から「許されたい」のかによります。
あなたが自殺しても、誰も喜びはしないと思います。
ただ、たとえば阿弥陀仏という仏様は、「南無阿弥陀仏」と念仏を称(とな)える人を必ず極楽浄土に迎えてくださいます。
仮に自殺しても、南無阿弥陀仏と念仏していれば、極楽浄土に往生できますので、少なくとも仏様はあなたを許してくださいます。
だからといって、自殺を推奨するわけではありません。
幸せに生きて幸せに死んでいく、「もう充分に生きて満足した」と人間世界を卒業していくのが理想ですからね。
二つ目の質問は、迷惑がかからない自殺の方法ですね。
誰にも迷惑をかけない方法は、無いと思いますよ。
たとえば、あなたへの教育費には国民の税金がかなり投入されていますよね。
国に何年も税金を納めて恩返ししてから死なないと、国民にとってはある意味迷惑です。
自殺したり行方不明になっても、救急や警察が動くことにもなりますから、余分な税金を使わせることになります。
「うつ」などの症状で、思考の視野が狭くなり、無数の選択肢が見えなくなる場合もあります。
世界は広いのです。
一つの仕事にこだわる必要さえないのです。
税金うんぬんの話をしてしまいましたが、海外に飛び出しても良いのですよ。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

皆さま、ご助言ありがとうございます。
すぐには気持ちの切り替えが出来ないかもしれませんが、皆様のお言葉を何度も読み返し、前向きになれるように努力します。
お返事が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ