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どう解釈すれば許せるかわかりません

回答数回答 2
有り難し有り難し 19

二年前、私は上京しました。叶えたい夢があったから。
しかし、リミットとして切られたのも「二年間」。
もうすぐ戻らなくてはいけない期限が差し迫っていました。
そんな折、ようやく手に入るかもしれないチャンスが舞い込んだのです。
私は喜び勇んで母に期限の延長を伝えました。

元々私の夢に反対だった母。
喜んでくれるはずもなく「いい年をしたおばさんが何バカみたいな夢幻を語るのか」と辛らつな言葉が返ってきました。

二言目には「お前は私の「最低な母親」にそっくりだ」と。

幼いころからいつもそうでした。
私はあったことのない祖母といつも「同じ」と言われてきました。
悪いことをすれば「祖母と一緒」「なんであの人と一緒のことをするのだ」と、それは呪詛のように繰り返されました。

母は祖母が嫌い、それは知っています。
ただこの言葉が出てくるとひどく死にたくなって仕方ないのです。 

母が好きだからこそ、母に愛されたかった。
けれど彼女は嫌いな人と同一視をする。

私はどう解釈すればいいんでしょうか。
もうどうすればいいのかわかりません。
ご助言お願いいたします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お母さんなりの愛情表現

母と娘は父と長男ぐらいにぶつかり合うものです。
いずれにせよ子供を良く有らしめんがためのスパイスの効いた叱咤激励。
単に都会暮らしが心配なのであろうと思います。
まずは母の威圧的なコトバに参ってしまっているようですから以下を参考に。
「母のあの言い方は、私の沸騰寸前のお湯にびっくり水を注いで冷静になれと言ってくれているのだ」
「母は調味料でいうと砂糖でも塩でも酢でもしょう油、味噌でもなく、香辛料系統なのだ」
「ウチの母は仏でいうと如来や菩薩系ではなく不動明王系(怒り面)なのだがアレも母なりの愛情なのだ」
「ウチの母はまろやかミルクティーではなくスパイスが聞いたチャイ系なのだ 母なりに温めてくれているのだ」
現代人に足りない能力の一つに「愛情感受能力」と言われるものがあります。ウソウソそんな言葉はありません。私がたった今勝手に作ったのですが、親の愛情表現が下手なために愛情音を聞き取れない受け取れないという事。
あなたも表面的な音、ボーカルの激しいシャウト声しか聴いていないようなもので、バックに流れるお母さんのヘタな愛情表現であるベースや家族愛という心音、ドラムの音を聞き取れていないだけなのです。
あなたのお母さんはその前のヘビメタばあちゃん独特の教育バンド(家庭)でプレスされながら育ってきたのでしょう。自分の母親から愛された、という実感が感じられたことが無かったがためにあなたの愛し方が分からないだけなのです。カワイソウデショ。これは私の独自の論ですが、仮にそういうものだと思うためにちょっと変な表現をします。戦争によってものすごい苦労をした昭和初期世代は愛情表現もサバイバル系なのです。励まし、叱咤激励も厳しいです。「生きろこの野郎!」「チンタラやってると死んじまうぞこの野郎」系なのです。私たちの世代はヌクヌクちゃんです。そういうはげしい愛情表現では愛に感じられない、愛と感じられない、と考えてみてください。
メタルバンドも愛をうたいます。
フォークも、クラシックも、ジャズもポップも愛を歌っています。
湖底に愛がある事を感じてみてください。
その上で、都内にとどまる事に関して上手に理解してもらえるように交渉なさることです。

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有り難し
おきもち

後悔しないためにも・・

まこと様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

まこと様の夢を叶えたいという想い、誠に分かります。そのための努力もこれまで惜しみなくなされて、色々と我慢なされてきたこともありますでしょう・・

また、お母様のご心配も色々と分かる気が致します。

夢とお母様との狭間でつらいことでございます・・しかし、このことでせっかくのチャンスまで棒に振ることになれば、更につらいことになってしまいかねません・・

ひたむきに誠実に頑張って努力していれば、人生必ずチャンスが何度か巡ってきます。いや、恵ってきます。そのチャンスを逃さずに掴み取れるかどうかで、その後のありようもがらりと変わっていくことになります。もちろん、成功せずに、失敗したり、結果を出せずに終わってしまうことも当然にあるでしょうが、後悔を残さずに次のステップ、次のチャレンジへと向かうためにも、そのチャンスをどう扱うのかが大切となります。後悔を残してしまっては、後々まで大きく影響して、いつまでも後ろ向きなままで無駄に過ごしてしまうことになりかねません・・

まこと様の人生は、まこと様の人生です。特に誰にも大きな迷惑や負担になっていないのであれば、留まってチャンスを活かすのも一つです。いつまでも母親の言いなりになり、母親の敷いたレールに従う必要もありません。まこと様はまこと様の人生を自分の責任の下に歩まれることも誠に良いのではないだろうかと存じております。

もう一つ、親だから、肉親だから、家族だから・・という期待や希望をあまり抱きすぎないことも大切となります。

このことに関しましては、最近に下記問いにて扱わせて頂いております。

問い「家族との関係で悩んでいます」
http://hasunoha.jp/questions/394

あとは・・モラハラの可能性も捨て切れません・・このことにつきましては、下記問いの拙回答も少しく参考にして頂けましたらと存じております。

問い「母との接し方」
http://hasunoha.jp/questions/341

どうか、そのチャンスをしっかりと活かして、悔いなくに人生を歩まれていかれますことを祈念申し上げます。どうかまこと様の夢が叶いますように。

川口英俊 合掌

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有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

お答え頂きありがとうございます。音楽に例えるなんてユニークと、泣きながら笑っている現在です。

祖母のことですが、私が聞いても「人として、母親として最低だ」と思う人でした。

借金をしては母に被せ、ひいおばあちゃんの面倒も見ずに家出したり、家にいても仕事もせずに寝てばかり…。
その人と一緒といわれたのは、いくら根底に愛情があっても…やっぱり辛いです。

すぐすぐ考え方を変えるには、難儀な性格をしておりますので難しいとは思いますが、ご助言頂いた言葉をかみしめて生活していこうと思います。

                                         多謝。                                     まこと

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