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悲しみと怒りの気持ちの持って行き方を教えて下さい。

回答数回答 1
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初めて投稿いたします。宜しくお願いいたします。
去年一年のうちに父と母両方を、闘病の末なくし、悲しくて仕方ないのに実家の近所の方に理不尽なことをされました。勝手に家の植木を切られてしまいました。
心の中に父と母亡くした悲しみと50年近くあった木がなくなってしまった悲しみ、切った人への怒り、心の中が張り裂けそうで痛いです。
この気持ちをどうすればおさめることができるんでしょうか。悲しくて悔しくて苦しいです。
父や母、ご先祖さまに申し訳ない気持ちでいっぱいです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

土は切られない 土は永遠に生きる

ウチもお墓に生えていた山椒の木を勝手に切られてしまいました。里芋としょう油と山椒で最高なのに。なんてことをするんだ、まったく。(ノД`)・゜・。
って、わたしの事はイイですよね。
分っていただきたいことは、親はいつか誰でも死んでしまうということと、木は大切な思い出だったのでしょうが、根っこさえあればやがてまた生えてきます。根っこもダメにされてしまったのであれば、長年葉っぱが落ちてその葉っぱが土になっているはずです。
つまり、その木の子供が土なのです。新しい苗木を植えましょう。
勝手に切られてしまったのは残念ですね。
私も山椒の木のことは申し上げましたよ。(^<^)
まあ、今後の関係もあるでしょうから、キツくは言えませんでしょうが、あなたがとても悲しい、ことはちゃんと伝えるべきだと思います。
関係を重んじるのであれば、そっとしておくことです。
ご供養として新しい苗木を植えましょうよ。ご両親との思い出の植物を植えることです。
季節が来ればお父さんお母さんを感じられますよ。
あなたのお父さんお母さんも、あなたが今後あなたの中で永遠に生かすのです。
人の死は終焉ではありません。今後も生きているあなたと、亡きご両親ととは、これからも長いかかわりがあるのです。その永遠の生命を感じられるようになる為にも、苗木を植えて土の中に生命を感じてみてください。

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

ありがとうございました。
まだ根っこは残っています。このまま枯れてしまわなければいいなと願うばかりです。
実は行く行くは地主さんに返す土地ではあるのですが生まれた時からそこに家があり木がある当たり前の光景が変わってしまったことが切ないです。
まだ気持ちの整理がつかず怒りがこみ上げてきますが暖かくなったら心を整理するために何か植えてみようか思いました。ありがとうございました。

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