hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

仏さまにお話を聞いていただく作法

回答数回答 1
有り難し有り難し 6

いつも回答されているお坊さま方、お疲れさまでございます。
私もぜひお答えをいただきたいことがありご質問しました。
どうぞよろしくお願いいたします。

私は今、転職・結婚・引っ越しと人生の転機が重なっています。
周りの人の助けもあって想像していたよりも大変ではないのですが、そのなかでもやはり一人で抱えきれない思いというのがあります。
そんなとき私はいつも主人や友達やカウンセラーの方に話を聞いてもらっていたのですが、仏教関連の本を読んでいたところ「話したいことがあれば仏さまに聞いていただけばよい」というような記述を見かけ、とても興味を持ちました。
というのも、誰か他の人に話を聞いてもらうとその人を拘束するようで心苦しいですし、自分のほしい反応が返って来ないとその人を恨んでしまうなど余計なことをしてしまって良くないと思うからです。

そこで質問なのですが、仏さまに話を聞いていただくときの作法のようなものはありますか?
私は今はとりあえず合掌して「仏さま、私の話を聞いてください。(話し終えたら)聞いていただいてありがとうございました」というふうにしていますが、それで良いでしょうか?
仏さまは慈愛溢れる存在なのでこんな細かなことで怒ったりはなさらないと思うのですが、どうせやるなら作法に適った方法を取りたいと思いました。
なにかご真言を唱えるとか、お経を唱えるとか、挨拶のようなものがありますか?
ちなみに私は一応仏教徒ですが、母方は浄土宗、父方は真言宗、夫の実家は不明という感じで宗派がよくわからず、家に仏壇もありません。
どうぞご指導くださいますようお願いいたします。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

作法に振り回されることになります。

仏さま:一概に仏さまと称しても、それぞれ宗派によっても、教義によっても、それぞれが信じる神仏についても違うので、一概に仏さまの定義が難しいですが、まなさんが思い信じている尊き存在としての大きな意味での仏さまとしてお話します。

仏さまは、すべてが備わっているので、どのような思いでも届けられる存在です。ゆえに、まなさんの真心が伝わると思ってください。又、それしか届きません。丁度、母親のような存在で、赤ちゃんを最大限の愛で育てている感じです。そこには無償の愛があり、あらゆる障害から守ってくれる状態です。赤ちゃんが無事にすくすくと成長出来るのも、そのお母さまのお陰です。
私たちと仏さまとの関係も同じようで、本来は常に守ってくださっているのですが、それに気づかず、適当に生きているのではないでしょうか。

あたかも儀式をしないと話を聞いてもられないと考えているのは、こちら側の都合です。都合だから多種多様となります。本当は、仏さまからみれば、そんなことより、真剣に真心で通じ合っていてくれさえすればいいのではないでしょうか。

ただ、それでは伝わりにくいので、又、漠然と仏さまと思ってもイメージがつかめないので、仏像という姿で表してあるのでしょう。仏像とて仏師のイメージで作られるのですから、もし気に入った仏像があれば、そのイメージでいいでしょうし、なければ自分でイメージすればいいと思います。

まずは、まなさん自身が、そのような意味での仏さまの存在を信じることができたら、その瞬間につながっているという事です。
それは本堂でも、仏壇でも同じことなので、まずは心です。

{{count}}
有り難し
おきもち

日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

鈴木海祥様
早速のご回答ありがとうございました!
>まなさんが思い信じている尊き存在としての大きな意味での仏さま
私の仏さま像を想像してお答えくださってうれしかったです。
まさにそのようなイメージでした。
真心を持って信じればつながっていると言ってくださったので安心しました。
確かに、ここで作法をお聞きしたら「作法通りにしないと聞き入れていただけない」と思ってしまったと思います。
仏さまは作法などを超えた大きな存在なのですよね。
まだ仏さまにはつながり始めたばかりですが、「始めたばかり」などと他と比較することなく、私は私のペースで仏さまを信じていこうと思います。
このたびはアドバイスいただきありがとうございました!

「仏教全般」問答一覧

良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

有り難し有り難し 9
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ