hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

親の期待(結婚、孫)に応えられず許せない

回答数回答 1
有り難し有り難し 16

30歳です。孫どころか結婚とも程遠いです。婚活しお付き合いもしてみましたが、相手を大事にできず、結局ダメになりました。人間関係が上手く行かない時はどちらか片方だけの問題ではないとは言いますが、9:1くらいで自分が原因だったと思います。これまでの人生、友情・愛情を問わず、本当の意味で赤の他人を好きになったことがありません。周りにも私の心の冷たさが伝わるのでしょう、昔から付き合いが続いている友人なども居ません。我ながら可哀想な人間です、他人に何も与えられない人間なのですから。周りからも「あなたは他人に興味がないね」等と言われる始末。人を好きになるという当たり前のことが出来ない欠陥人間だと言われた気がします(そしてそれは限りなく事実…)。
以上の事から私は誰かと人生を共にする資格などありません。
私が生きている以上、両親は少なからず私がごく普通の女性が辿る幸せな人生を歩むことを期待するでしょう。しかし期待するほど、私がそのポジションとは程遠い場所にいる事実にどんどん失望が積もっていくでしょうし、少しずつ長い時間かけて、非積極的なやり方で私は両親を悲しませているのです。
では逆に私が自殺なり事故に遭うなり死んでしまえば?両親は瞬間的には悲しみのどん底に突き落とされると思いますが、時間と共にその傷も癒え、結婚や孫の期待など持つ必要もなくなり、周りの同年代の孫自慢などの話を聞いても我が娘と比べる余地もなく「死んだのだから仕方がない、生きていたなら今頃もしかしたらね」くらいの気持ちになれるのではないかと。
馬鹿馬鹿しい考えとは分かりつつも、もはや無為に生き続けてジワジワ失望を与え続けるより、全てに諦めのつく「死」を選んでしまったほうが、長期的には良いのではないか?等と半ば本気で考えてしまいます。甘えですが。
私は決して積極的に死にたいと思っているわけではなく、突然コロッと死ねたらいいなくらいの消極的な気持ちです。同年代の人達にコンプレックスを抱かないこともありませんし、私自身子どもは欲しいと思うのですが、その前段階として人を愛することができない以上子を持つ資格も当然ないでしょう。里帰りをして親の顔を見るたびに、年々「こんな子供でこめんなさい」と思う頻度が増え、会うのも辛いです。
この苦しさから解放されるために私にできることは何でしょうか。人生の先輩方からのアドバイスお願いします。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分と他人に思いやりをコツコツ。

シド 様 相談ありがとうございます。

親の期待に応えらえるかどうかは、人それぞれ、誰も解らないですよ。
人間関係が上手くいかないと思い、自分のせいと思っている人も結構多くて、自分だけがそう思っていると思い込み過ぎているのがほとんど原因でしょうね。
好きになったことがない、冷たい人間は、心の奥底まで自ら見つめれば、だれでも暖かな愛情が流れていることを知るでしょう。
生きにくい世の中、あなたは、冷たくする人間関係を築くことで、生き抜くことをどこかで学んでしまったのでしょう。(いじめにあったとか、誰かに冷たくされたとか、どこかで友はいらないと思ってしまった、などです。)
何処で学んだか原因を探す必要はありません。
ただ、あなたは、好きにならなければいけないとか、親の期待に応えなければとか、人間関係をちゃんと気づかなければ、とかの考えを捨てればいいのです。
「~なければいけない」という思いは、持たなくていいという事です。
そして、ただ、ひたすら、自分と他人に「思いやりを向ける」ということを続けていけばいいのです。他人が好きになるかどうかはわかりません。それは結果にすぎませんから。
ただひたすら。コツコツと「思いやりを向ける」という事を自分と他人に行へばよいのです。
例えば、朝起きたら、自分に向かって起きれて「ありがとう」と言ってみる。鏡の前で、自分に微笑む!などです。自分に思いやりを向けるという気持ちだけをもって、行ってください。仕事に行けば、「おはよう」をいつもより少し大きめな声で、いつもより少し笑顔で挨拶してみる。もちろん相手に思いやりという気持ちを向けながら。このように小さなことからコツコツと思いやりを向けることを習慣化してください。結果は後からついてくる、ぐらいの気持ちで、思いやりの心と行為を続けてください。きっとあなたは変わるでしょう。苦しいと思う時も思いやりの心でその苦しさに微笑んでみてください。きっとその苦しさから解放されるでしょう。実践してみてください。一礼

{{count}}
有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
〜なければならない、という考えをしなくていい、というお言葉がとても染み入りました。思えばこれまで、〜しなければならない、を指標に行動し、生きてきたような感じがします。そこに自分自身とのギャップがあり苦しくなってしまうのだと思います。だからといって逆に、〜をしたい、という願望のようなものを持つことさえ、私には難しいことです。だからそういうアドバイスをされなかった事、安心しましたし、救われた気持ちです。
自分や他者に思いやりを持ち続けること、一見シンプルながらも難しいことかもしれません。でも少しずつでも、日々意識をして、実行していきたいと思います。結果や見返りを求めずに、目の前のことにただただ丁寧に向き合っていけるような人間になろうと思いました。
また迷う事があったらこちらでご相談させていただくかもしれませんが、その際は宜しくお願いします。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ