不安が付きまといます
こんばんは。先日も相談させて頂きましたが、また別の内容で相談申し上げます。
高校時代から10数年、不安が取れません。不安の内容は姿形を変えてずっと付きまとってきます。
大学受験や就活も何とか乗り越えてきましたが(周囲の支えがあったからです)、不安は消えません。
恵まれた環境にあることは重々分かっており、感謝しています。そんな私が不安を感じ続ける資格は無いのかもしれません。
自らの駄目さと心の弱さが原因とは思いますが、あまりにも長く続いているため、疲れ果ててしまいました。
そんなはずはないのに、疲れてしまったと感じます。これはやはり我儘なのでしょうか。
先日も相談させて頂いたばかりなのに申し訳ありません。周りには話せず、相談させて頂きたいことが沢山あります。何度も投稿させて頂いても良いのでしょうか…。勿論節度は守る所存です。
多くの方が相談を寄せておられる中、煩悩にまみれ、身勝手でお恥ずかしい限りです。
お言葉を賜れましたら幸いです。宜しくお願い申し上げます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
良い修行をされてますね
私は浄土宗の僧侶をしていますが浄土宗の教えでは「不安や悩み、煩悩はどんな荒い修行をしても死ぬまで尽きることはない」と開祖の法然上人様は説いています。ちなみに「悟り」というのは「全ての不安や悩み、煩悩から解放される」ことをいいますが浄土宗では「阿弥陀如来様を心から信じてお念仏を称えることにより死後、苦のない極楽浄土に往生できる」というのが一番大切な教えです。
また、六道輪廻というものがあるのですが人間界は悟りを開く修行をするために一番適した道だと言われています。
なので人間に生まれてきただけでも有難く(有ることは難しい=存在するだけで奇跡に近い)、人間として生きているだけで悟りを開くための修行をしているのです。
よくお坊さんが滝に打たれたり、坐禅をしたりすることが修行だと思う方がいますが、全ての人々が生きているだけで修行をしているのです。
なので不安が尽きないことはあたり前のことであって、それを一つ一つ焦らず解決していくことにより悟りに一歩近づけていると思って下さい。
煩悩を打ち消そうとか不安ばかりある自分は間違っているという考えではなく、どうせ消えない煩悩や不安ならどうやって乗り越えるか寄り添うかというふうに考え方を変えたほうが楽になるかもしれませんよ。
諸行無常のコトバのとおり今の不安はとても怖いものだと思いますが数十年後を想像して考えてみると今の不安はちっぽけなものだったと思えてくるかもしれませんね。
一つ一つ不安を乗り越えるたびに人間としての器は確実に広がっていくので、不安を抱えるたびに「また悟りに近づく良いチャンスが訪れた」というふうに不安や煩悩を客観的に楽しんでみるというのはいかがでしょう^_^
影は影だと知ればよいのです
こんにちは。あなたが生存する限り、思いはポンポン生まれてきます。
自分の影を見てください。
ずっとついてきます。一生離れません。
それでいいのです。ですが、影は所詮影だとしってください。
本体じゃないということです。
あなたは、その影を厭い嫌って、切り離そうとしていますが、切っても切り離せないだけです。
影は、無害で、無毒です。
ただ、要注意。
あなたの姿かたちそっくりです。そっくりですが、ホンモノではない。ここがヒントです。
つまりあなたの思いも、真実そっくり。切っても切り離せない。
だけど本体ではないし、実物じゃないし、本物そっくりにリプレイできるのだけれど、やっぱりそれって本物じゃない。
アナタが自分の写真を撮ったとします。
それはあなたの写真かもしれませんが、アナタじゃないです。ネットであなたの顔が流れようとも、あなたという生命体の命のアドレス@はあなたの心臓のあるところにしかありませんからご安心ください。
あなたは、情報や思いという影の方にビビっているのです。
本物を相手にしてください。
本物とは、アナタが思い起こす前のもの。
思いって、コピーでしかないのです。
現物、原版、本体は一枚っきりのあなたです。
さぁ、今からあなたの心中で浮かんでくる思いは、もうコピー用紙です。
あなたが実物なのだから、コピーはもう相手にしなくていいですよ。( ˘ω˘)
質問者からのお礼
すぐにご回答下さいましてありがとうございました。
不安を感じていることが修行となり、悟りに近づくことになるかもしれないとは思いもよりませんでした。
身勝手な不安でも修行になるのでしょうか…。
法然上人様のお言葉や、人間として生まれただけで有難いとのこと、これからも心に留めねばと思います。
早く不安を解消したいと焦りすぎたのかもしれません。
ご多忙の中、ご丁寧に回答下さりありがとうございました。
丹下覚元様
ご回答ありがとうございました。本日じっくりとお言葉を考えておりました。
漠然とした不安がなぜ付きまとうのかと考え、仰る通り、切り離そうとしておりました。
「自分の影」というお言葉から、付きまとう不安のイメージがふっと繋がったように感じました。
湧いて出てくる不安も思いもコピー用紙。
実物である自らをしっかり確立出来るように努力しなければならないのですね。
まだまだ理解が追いついておらず、上手く表現出来ずお恥ずかしいです。申し訳ありません。今後もお言葉を思い返して参りたいと思います。ありがとうございました。