死が怖くてたまらない
私は死が怖くてたまらないのです。毎日朝から晩まで死のことを考えない日はありません。病気の不安もすごくて、こんなに死が怖いなら、死んだ方がまし。と、自分でも、訳の分からないことを考えてしまいます。死の何が怖いのかもわかりません。主人とか、子供達に聞いても、意外とあっけらかんとしています。生に対する執着が強すぎるのでしょうか?でも、苦しいのは確かなのです。病気のせいでしょうか?死の恐怖心に苛まれている私に、何か救いのあるアドバイスをください。本当に困っています。どうぞ宜しくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
煩悩や我、欲に囚われずに、二度とない瞬間を自分らしく。
お早う御座います。
私たちは、過去でもなく、訪れていない未来をふと・・考えてしまって不安や心配になるよりも、一度しかないこの瞬間を自分らしく笑顔で過ごしませんか?
誰もが同じスタートラインに立ち、それぞれが自分自身で描いた人生と言う冒険旅行を歩んで、そして・・同じ辿り着く場所を迎えるのです。人生は長さなどではありません。順風満帆な人生から絶望に嘆き苦しむ人生を歩み、失ったものよりも多くの気づきを与えて頂けました。人生も運命も自分自身もいくらでも変えられます。目の前にある全てが当たり前でない事などです。そして、明日が訪れる事も明日の命も誰もが保証されていないのです。
起きていない出来事を思ってどうしよう・・と嘆いていても、時間は留まらず動いています。それよりも・・今を楽しんで過ごしませんか?
思考を変えて視野を広げて見ませんか?家族が居て、雨風しのげる家があり、暖かなご飯が食べられ、綺麗な洋服を着れることや比較的に仕合せで恵まれた国に産まれた事・・これらは奇跡に近い事なのです。せっかく、こうして人として産まれて今がるのです。育ててくれた親や、ご縁があり結ばれた家族と過ごせること、目の前に仕合せがあるのです。
大切な気づきを与えて頂けたのです。その気づきを決してマイナスでなくプラスに捉えてください。
死は決して終わりでありません。そこから新たなストーリーが始まるのです。そして決して怖い事ではありません。この世に生を受ける時、母親と自分とのタイミングとチャンスが重なり生まれてこれるのです。様々な出来事を乗り越えて来たご先祖様や父母の願いや想い、生きた証がこの身体には刻まれています。それらを決して無駄にせずに有難くこの身体を、人生を使わせて頂き学びプラスにして次のステップに繋げて行くのです。
机の前の椅子に座って起きていない出来事を考えて不安になっていても時は過ぎ去り留まらず動いています。それよりも・・今、出来る事を自分らしく無理なくほどほどに笑顔で楽しんで見てください。心を時々開放して上げて窮屈さを取り除いたり、趣味を見つけたりすることや、何も考えずにボーっとすることも必要です。
執着や心を奪われたり、捕らわれずに。あなたらしく人生という冒険旅行を仕合せに歩めますように、お祈り致しております。辛い時はいつでもここに来てください。
合掌
旅と放浪
こんにちは、初めまして。
過去の同様の質問も拝見しました。お悩みでしょう。
あなたのご宗旨が分かりませんが、私は浄土真宗から申します。
私は、以前、先生に旅と放浪は何が違うかと問われました。
確かに一見、その装いは似ています。荷物を担いでか、引きずってか、その様は人から見れば見分けがつかないかもしれません。
しかし、当人にとっては明確に違いが有る、と教えられます。
その答えは、帰る家があるか否かの違いだというものでした。
旅行は、どんな遠いところにいっても最終的に家に帰ることができます。行く時はあんなに遠くにあこがれていたのに、家に着くと「あー、やっぱり家が一番!」と言ったりもします。それは、時間制限の無い、追い出される心配の無い、自分の確かな居場所だからでしょう。本当に安らげる場所と、そういうものでしょう。
一方、放浪は違います。行けども行けども、日々の寝床は日々解決していかなければなりません。そこには、居場所のない永遠の不安にさいなまれる毎日が続いていくと思います。
私には、極楽浄土という帰る家があります。
いつ、どこで、どう命終わっても帰る家があります。また、その時期の前後はあっても、再び家族が集える場所がある。そこに安心させてもらっています。
私は、あなたに極楽をお勧めしたいです。
阿弥陀如来様もあなたに気付いて欲しいと呼びかけていらっしゃいます。
ご縁があれば。
「浄土真宗とは」|浄土真宗のいろは 第001回(当寺のホームページです)
https://www.youtube.com/watch?v=14QKXhgPgkM&list=PLc6UK2ZHyUaHIMHzH7jNRqcgO9zJPbxC1
質問者からのお礼
永寛様。今を大事に、今ある幸せを見つめて生きることの大切さを、改めて噛みしめました。温かいお言葉をたくさんかけていただき、ありがとうございました。
澤さま。極楽浄土を、帰る家に例えていただき、ふと安心感が生まれました。この安心感が続けばいいなと思っております。新たな気づきをありがとうございました。