友人関係が続かない
久々に質問させていただきます。
私は昔から友人関係が続きにくくて悩んでいます。
友人関係が続かないというのは、環境が変わって疎遠になるなどではなく、関係が悪化して距離を置かれることが多いのです。
その結果集団で孤立してしまったこともあります。
親やカウンセラーの方などに相談しても、「それは周りの人間がおかしいのであって、あなたは悪くない」と口を揃えて言います。
しかし、私はそうは思えないのです。
たまたま環境が悪くて人間関係が上手くいかなかったり、孤立してしまったりする場合もあるかもしれませんが、私の場合は環境が変わっても同じようなことになるのです。
ここまで来ると私に何か人に嫌われる原因があると考えましたが、結局どういう部分が原因なのか、どうしたら改善するのかが全然わかりません。
現在は普通に大学に通っているんですが、親しい友人は出来ていません。自分自身交遊関係を広げるのを避けてしまっています。
せっかく友人ができても、また同じようになるのが怖いのです。
もういい大人ですし、子どものようなベタベタするような付き合いがしたいわけではありませんし、一人でいるのも良いかな、と思うこともあります。
しかし、これから長い人生生きていくにあたって、このままでいいのか不安です。
これから先誰とも仲良くなれないのはやっぱり怖いです。
何か良い考え方、お叱り、ご意見等があれば教えていただけると嬉しいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
友人はあくまで杖。一人でも歩める自信を育てましょう。
まずは、話しにくいお心の中をご質問されたその勇気に敬意を表します。
何故、この質問に回答しようと私が思ったのか?
それは、私自身同じ悩みを抱えていたからです。
私は高校入学と同時に地元を離れ、高校には下宿をしながら通っていました。中学校まではどちらかといえば自分自身に自信を持てていた私ですが、高校では周囲の優秀さや快活さから自然と劣等感をいだいてしまい、そのためか親しい友人がなかなかできませんでした。しかし、ある日、たまたま私が昼休みに読んでいた本に同級生が興味を持ってくれたことから親しくなり、卒業後も28歳まで友だちづきあいが続きました。(残念ながらその友人は28歳で亡くなってしまいましたが…)
大学に入学した際も、周囲の学生の華やかな様子に劣等感を持ってしまい、なかなか友人ができませんでしたが、音楽サークルに勇気を振り絞って入部した結果、苦楽を共にした仲間とは40歳をすぎた今も親しく付き合っています。
最初から完璧な人間はいません。多かれ少なかれ、皆失敗を繰り返しながら成長していくのですから、あなたもまた成長の途中であり、まだまだ可能性に満ちているのだと思います。これはあくまで私の想像ですが、もし傷つくのを恐れるあまり、自己卑下的なニュアンスで友人に言葉を発しているとすれば、それには気を付けた方が良いかもしれません。的外れなことであればどうぞご放念ください。
親しくなろうと思って友人になるのではなく、気づいたら親しくなっていたというのが、親友なのではないでしょうか?また、「何か一つでも熱中し、苦楽を共にし、時間を共有することで自然と友人になっている」ものです。
また、「親しい友人を作る」というのは人生の至上命題なのではなく、あくまで、あなた自身が自分自身の足で立って歩んでいくための「杖」が友人なのだと思います。極論を言えば、杖はなくとも、あなた自身の心身がしっかりし、自身を持つことができていれば、一人でも歩むことができます。
どうぞ、臆病になりすぎず、かつ自己を卑下しすぎず、充実した学生生活を送られますことを願っています。